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台風２１号が接近する中、富山港で、係留されていた外国籍の貨物船が流されて防波堤に乗り上げました。海上保安部によりますと、いずれもロシア人の乗組員１９人は全員自力で船を脱出して無事で、けが人はいないということです。

２３日午前１時前、富山港に係留されていた西アフリカのトーゴ船籍の貨物船「ＲＥＡＬ」号（１７９８トン）から「船のロープが切れて流され波消しブロックに衝突した」と代理店を通して富山県の伏木海上保安部に連絡がありました。

現場の海域は台風２１号の影響で波がかなり高く、海上保安部によりますと、エンジンルームが浸水して電源が無くなりましたが、いずれもロシア人の乗組員１９人は、午前５時すぎまでに全員自力で脱出し無事で、けが人はいないということです。

船は今月１４日にロシア極東のザルビノを出て、富山港で中古車を乗せて今月２７日にロシアのウラジオストクに戻る予定だったということです。海上保安部は乗組員から話しを聞いて詳しい状況を調べることにしています。