広島に原爆が落ちて
何もかも焼け落ちた大地に
いち早く芽を出し始めたのが、
スギナでした。

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スギナは、
地下に四方八方に根茎のネットワークを張り巡らせて
採っても採っても、
また生えてきます。
 
根茎は、
切断されても、
残った部分が新しい個体となり
さらに増えていくことができるため
農家では
やっかいものとされてきました。


スギナの根茎は、
通常は浅い位置で拡がっていきますが、
万が一の事態でも生き残ることが出来るように 
時折
とても深い所まで伸びていく根茎があります。

 


地中に深くまで伸びた根茎があったことで
スギナの根茎が
原爆跡地でも生き延びることができたのです。

 
すごい危機管理力です。


焦土と化した原爆跡の大地から
次々と出てくるスギナの鮮やかな緑は、
多くの人々の心に
勇気を与えたのではないでしょうか。




また核爆発の爆風を受けながら
生き延びた樹木たちもありました。

その一つが
イチョウの木。
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銀杏が美味しい木です。

イチョウは太古から存在し
何度も氷河期を乗り越えてきた強い樹木の一つです。


第三回目の生物の大量絶滅があったペルム紀、
約2億 7千万年前の岩石中からも、
イチョウの化石が発見されています。

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この生命力の強さの秘訣を解明するために
イチョウのDNA解析も行われています。


驚くことに
イチョウの DNAは
106億文字で書かれていることが判明しました。


長い歴史の中で
生き延びているうちに
人のDNAよりも
遥かに多くなっていたのです。



イチョウはさまざまな防衛能力も
獲得しています。

例えば
イチョウにとって害虫が嫌う化学物質を作り出したり、
害虫の天敵を誘導する化学物質も作り出すことが出来ます。

タンスの防虫剤としても使えます。


動くことのできない植物たちの生命力の強さを垣間見ることができます。




原爆で生き残った植物たちを応用した医療も行われています。


その一つに
長崎のプルトニウム原爆で生き延びた柿の木から採取した根、樹皮、葉、果実から作られたホメオパシー薬があります。

その柿の木は
爆心地からたった900mしか離れていない場所で被爆し
生き延びていました。

長崎に落とされた原爆は
TNT火薬換算で22,000トン相当の規模にのぼると言われています。

現在では
この柿の木を原料としたホメオパシー薬は
世界各地で使用されています。

主に、
戦争や災害などによる精神的・身体的外傷
心的外傷ストレス症候群
がんの化学療法や放射線療法の副作用
などに適用されて
混乱する世界各地で実績を上げています。



原爆を生き延びた力強い波動が
このような形でも
おすそ分けされています。



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