【コラム 撃戦記】手数ならエンダム、破壊力なら村田2017年10月21日 紙面から 5月の王座決定戦からさらに注目度を増した、因縁の再戦が迫った。 ともにKOか大差の判定による完全決着を目指している。だが、手の内を知り尽くした者同士だけに、もつれることも十分に考えられる。 エンダムは村田のKO狙いの圧力をかいくぐり、巧みにパンチを当てにくるだろう。公開練習では歩幅と足の運びを念入りにチェック。変則ぶりを強めたトリッキーな攻撃に、進化した村田対策が感じ取れた。 村田には前回、4回にダウンを奪いながら、KOにつなげられなかった反省がある。動きの速いエンダムの脚をいかに止めて右ストレートを打ち込めるか。ボクシングでの再戦は、7対3で王者が有利とされている。最近の日本人選手では、内山高志がコラレス(パナマ)に王座を奪われ、再戦でも敗れて引退した。 だが、村田にはそんな不安材料を一蹴するだけのパワーがある。手数ならエンダム、破壊力なら村田。筆者の予想は6対4で村田だ。 (格闘技評論家)
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