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「3月のライオン」13巻を読みました。
あかりさんをめぐる三角関係、二階堂の激闘、滑川さんのプライベートなど、棋士総出演の表紙のとおり、各キャラの見せ場満載で濃厚な内容でした。

ひさびさに香子姉が出てきたのもうれしかった。
実写映画版でも、有村架純演じる香子の役どころがよかったので、原作での彼女のその後が気になっていたのです。

そして13巻のご飯といえばこちら。
二階堂と宗谷名人の対局を目の当たりにして、複雑な思いを胸にした零。その足で立ち寄った川本家でふるまわれた即席メニュー。

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※【コマ引用】「3月のライオン」(羽海野チカ/白泉社)13巻より

この日は運悪く「冷蔵庫在庫一掃デー」。
しかし「何も無い」と言っても「何かはある」のが川本家の台所(そして大抵の家もそうではないだろうか)。

次々に発掘される缶詰などの食材を駆使して、
・ツナとコーンマヨ和え
・ほかほかごはん
・韓国海苔
・とろろこぶのお吸物

で即席定食をこしらえてしまいます。

ちょうど実家から新米が届いた時期で、ご飯をシンプルに美味しく食べるのにも、うってつけのメニューかも……と再現してみることに。
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さて材料です。
ツナ缶、コーン缶、韓国のり、とろろ昆布。
ストック棚を漁れば、どの家庭でもひとつは発掘できそうな食材です。

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ツナ缶とコーン缶は汁気を切って、マヨネーズと一緒にあえるだけ。

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ツナマヨコーンって、回転ずしで食べた記憶はあるけど、自宅でやるという発想はなかったなあ。

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次にとろろこぶのお吸物。
お椀にとろろ昆布を適量(私は顆粒のかつおだしも少量入れました)。あとはお湯をそそぐだけ。

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優しい出汁の味わいと、トロンとしたとろろ昆布にほっとする。味が薄ければ、醤油をちょっと足しても美味しい。

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あとは韓国のり、麦茶、お漬物、醤油をセッティングすれば、川本家・即席定食の完成。

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まさに「何もないけど何かはある」感。

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食べた感想:
韓国のりで少量ご飯とツナマヨを巻く「手巻き寿司」風の作業も、食べる前から楽しくなる仕掛け。そしてひと口ずつのせいか、止め時がわからなくて永遠に食べちゃいますねコレ……。

仕事で遅い日も、こんなに簡単で美味しいなら作る気力がわきそうです。ツナマヨが余ったら、翌朝のトーストに乗せたり、おにぎりにしたりとアレンジがきくのもいいな。

13巻のおまけペーパーが羽海野先生のしめ切りごはんネタだったのですが、これも冷凍からあげの食べ方がなんとも美味しそうで、こういった日常のなんでもないものに魔法をかけてしまう「味つけ力」が、多くの読者に愛される所以だろうなあと思います。