豆乳や豆腐に含まれている大豆イソフラボンは身体や美容に良いというのは皆さんも聞いたことがあるかと思います。

さらに食べるだけに限らず、スキンケアにもイソフラボンが含まれている商品もあり、大豆イソフラボンは特に女性の強い味方であると言われています。

その大豆イソフラボンが身体や美容に良いだけではなく、白髪や薄毛にも良いと言われているのですが、なぜ大豆イソフラボンがここまで注目されるようになり、白髪にも良いと言われるようになったのでしょうか。

 大豆イソフラボンの効果とは?白髪に良いと言われている理由

大豆イソフラボン1
イソフラボンとはポリフェノールの一種で、ダイズやクズといったマメ科の植物に多く含まれており、大豆イソフラボンは大豆を使った加工食品のほとんどに含まれています。

大豆については以前にも当サイトで取り上げており、「チロシン」「フェニルアラニン」といったメラニン色素を生成する際に必要な材料を含んでいます。
(詳しくは→『白髪のしくみと年齢との関係』)
(詳しくは→『【食事+サプリ編】・チロシンを含んだ食材』)

では、大豆イソフラボンも同様の役割を持っているの?と思う方もいるかもしれませんが、大豆とはまた別の役割を持っています。

大豆イソフラボンとは?

大豆イソフラボンとは、大豆に含まれる天然の成分でポリフェノールの一種です。

大豆イソフラボンを含む大豆は健康に良い成分が凝縮されている食べ物で、大豆は畑の肉と言われる程です。大豆の約35%は必須アミノ酸をバランス良く含んだタンパク質で出来ています

大豆タンパク質以外にも、

食物繊維

植物ステロール

αリノレン酸

大豆イソフラボン

カルシウム

マグネシウム

亜鉛

ビタミンE

ビタミンB1

葉酸

など沢山の栄養素が含まれており、アメリカのデザイナーフードプログラムでもとても高い評価を受けています。
大豆イソフラボンは大豆の胚芽部分に含まれるため、大豆1つに対して0.2~0.4%程度しか含まれていない貴重な成分であり、大豆イソフラボンは名前の通り大豆からしか摂取することができない天然の健康成分です。

大豆イソフラボンの効果は?

大豆イソフラボン2
大豆イソフラボン自体は1930年代には知られていたものの、構造や栄養素の解明や研究・開発というのは1990年代に入ってから行われるようになりました。

その中で分かった大豆イソフラボンの効果とは、

・更年期障害の緩和

・PMS(月経前症候群)の緩和

・生理周期の改善

・がん予防

・糖尿病や生活習慣病予防

・骨粗しょう症予防

・アンチエイジング(美肌)効果

・血流の改善

・抜け毛、薄毛効果

があると言われています。

なぜ、これらの効果が挙げられているのかというと、大豆イソフラボンが持つ作用に「女性ホルモンのエストロゲンに似た作用」「抗酸化作用」があり、それらの作用により上記のような効果が挙げられています。

大豆イソフラボンが白髪に良いと言われている理由

なぜ大豆イソフラボンが白髪にも良いと言われているのかというと、それは大豆イソフラボンが持つ作用にあります。

先程もお伝えしていますが、大豆イソフラボンが持つ作用とは、

女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用

抗酸化作用

でしたね。

この作用がなぜ白髪に良いのかというと、白髪の原因には様々なものがありますが、その中でも「ホルモンバランス」、「活性酸素」が原因により白髪になるケースがあります。

ホルモンバランスは特に妊娠中や産後、更年期に大きく変化しますが、その時の悩みの1つとして言われているのが白髪です。

妊娠中や産後、更年期になぜ白髪が増えてしまうのかというと、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少することが原因であると言われています。エストロゲンが減少すると、メラノサイトの機能低下に繋がってしまったり、エストロゲンは血管拡張作用があるため、逆に減少した場合血液の滞りが出てくる可能性があります。

すると、メラニン色素が十分に作られないまま髪が成長してしまったり、毛乳頭に十分な栄養や酸素が届かないことによって白髪の発生を促してしまうことに繋がります。

また、活性酸素は日常生活を送るだけでも発生してしまうものですが、体内に蓄積したままにしてしまうと体内が酸化し老化を加速させる原因となります。日常生活だけに限らず、ストレスや紫外線などは活性酸素の発生を促進させるきっかけとなるので、体内から除去する必要があります

そのためには抗酸化作用を持ったものを摂取する必要があります。

抗酸化作用はビタミンなど様々なものに含まれていますが、(詳しくは→『【食事+サプリ編】・抗酸化作用がある食べ物・栄養素』)大豆イソフラボンも抗酸化作用を持っているため、ホルモンバランスの乱れや活性酸素が原因の白髪の場合は改善にとても有効であると言えます。

大豆イソフラボンを使った白髪に関する実験とは?

さらに大豆イソフラボンは白髪改善に関する実験が2010年に行われています。

名古屋市立大の岡嶋 研二教授や原田 直明准教授などによるグループ実験で、イソフラボンを含ませた餌をマウスに食べさせた結果、メラニン色素の割合が増加したことや毛根の数の増加・発毛効果も確認でき、一方イソフラボンを含まない餌ではメラニン色素の割合に変化が起きないことが分かりました

大豆イソフラボンは摂り過ぎに注意?副作用と摂取量

大豆イソフラボン3
40代以降の女性が持つ髪の悩みでダントツに多いのは白髪に対する悩みであり、ホルモンバランスなども今後心配と考えている方はこれを知ると大豆イソフラボンを積極的に摂りたいと思ってしまうかもしれませんが、大豆イソフラボンを摂取する際は注意が必要になります。

大豆や大豆イソフラボンは比較的安全性の高い食材ではありますが、イソフラボンの摂り過ぎは逆にホルモンバランスを崩す原因になってしまったり、子宮内膜増殖症のリスクを高める可能性があります。

また、がん予防であるイソフラボンが過剰摂取により、発症・再発のリスクを高める場合もありますし、乳幼児や妊婦の過剰摂取は発育に影響が及ぶ可能性もあるので、摂取量に注意する必要があります。

そのため食品安全委員会では、大豆イソフラボンの1日の摂取目安量の上限値は70~75mgとし、サプリメントなどで摂取する場合は1日30mgまでが望ましいと伝えています。

まとめ

女性の方は特に特有の悩みがありますし、40代以上の方は薄毛や白髪といった髪の悩みからこれから訪れる更年期など不安やストレスを抱えてしまう方も多いと思います。それらに当てはまる方は大豆イソフラボンの効果を知ってしまうと積極的に摂りたくなってしまいますよね。

当サイトでも様々な白髪を改善する食べ物を紹介していますが、やはり気を付けたいのは過剰摂取による逆効果です。すぐに改善したいという気持ちは分かりますが、過剰に摂取しても症状がその分早く改善するわけではありません。

大豆イソフラボンは天然の成分のため、安全性も比較的高い成分ですが、摂取量を守り、バランスの良い食事を心がけることも健康や白髪を改善する方法の1つでもあります。

↓↓「高吸収型」で凝縮されたイソフラボン↓↓

関連記事: