ドライ?スチーム?アイロンがけの基礎知識
こんにちは!ハナです。
雨が続きますね・・衣類を少しづつ冬物と入れ替えているんですが、半年ほど長期保存しているので、コート以外は洗い直して着たいんですが、なかなかガッツリ洗えずにストレスが溜まります。
スーツやジャケットはアイロンをかけるだけでも、かなりスッキリ気持ちよくなりますので、本日はアイロンがけをテーマ書きたいと思います。
過去の記事のまとめにもなっていますので、重複するものもあるかと思いますが、よろしければ最後までお付き合いください。
目次 [閉じる]
アイロンに関する洗濯絵表示
高温(160~210℃)でアロンをかけることが可能
綿、麻など・・ |
||
|
中温(120~160℃)でアイロンをかけることが可能
羊毛、カシミヤ、ポリエステル、レーヨンなど・・ |
|
低温(80~120℃)でアイロンをかけることが可能
シルク、ポリウレタン、アセテート、トリアセテートなど・・ |
||
当て布必須。中温を上限にアイロンをかけることが可能 | ||
|
|
アイロンの使用は不可 |
ドライアイロンとスチームアイロンの違い
ドライだけや、スチームだけのアイロンも勿論ありますが、一般家庭で使用されているのは、一台のアイロンでドライとスチームを使い分けられるタイプがほとんどだと思います。
ではどういった時にドライとスチームを使い分けるとよいのでしょうか?
霧吹きとスチーム
シワがあるというのは、繊維(厳密にいうと繊維を形成する分子)が綺麗に並んでいない状態を言います。アイロンは熱と圧力をかけることで強制的に繊維の並びを綺麗に整えるのですが、それだけではシワを伸ばしにくかったり、熱の力だけでは繊維を伸ばせないこともあります。
その場合、水を含ませて繊維を軟らかくしてからアイロンをかけるとキレイに整えることができるようになります。
繊維に満遍なく水を含ませるために、霧吹きやスチームを利用するわけですが、霧吹きは水の粒子が大きく、スチームは非常い小さいのが特徴です。
綿や麻など、吸水力がある素材の場合は水滴が大きな霧吹きを使うことで、効率よく素早くシワを伸ばすことができますが、ウールなどは水を吸い込みにくいため、より粒子の細かいスチームを使う必要があります。
ドライアイロンとスチームアイロンの違い
ドライアイロン |
【特徴】
ドライアイロンは文字通り、スチームを使わずに衣類を乾かしながら、シワを伸ばします。 綿や麻などのシワが付いてしまうと伸ばしにくい繊維のシワをしっかり伸ばすことができます。 【使い方】 布の上をすべられせてシワを伸ばす
【ドライアイロンに向く素材】 綿、麻、ポリエステルなど・・ 【ドライに求める仕上がり】 パリッとした質感に仕上げたい場合に使用します。 |
スチームアイロン |
【特徴】 蒸気の力で繊維を緩めて、成型します。 衣類から離した状態でスチームを当てても、本来はシワが伸びることはありませんが、アイロンを持つ手と反対の手で衣類を引っ張ることで、シワをのばし、その状態をキープすることができます。 比較的シワの伸びやすい繊維に向いています。 【使い方】 蒸気を当てつつ、衣類を引っ張り、繊維を真っ直ぐな状態に整えてその状態を乾くまでキープすることで、綺麗に仕上げる。
【スチームアイロンに向く素材】 ウール、カシミヤ 【ドライに求める仕上がり】 フンワリ仕上げたい場合に使用します。 また、ドライと併用して、プレスなどしっかりシワを付けたい場合にも使用することができます。 |
アイロンがけに必要なモノ
必ず必要なモノ
・アイロン
・アイロン台
・霧吹き
アイロンとアイロン台の選び方については下記の記事を参照ください。
アリロンがけの際にあると便利なもの
・アイロングローブ
シャツやスーツの肩など立体的になっている場所や、細かい場所のアイロンがけがキレイに決まります。
帽子の洗濯
ナイロンバッグの洗濯
ワイシャツのアイロンがけ
(※ワイシャツのアイロンがけにはタオルを使っていますがアイロングローブを使った方が手早くできます)
・厚手のバスタオル
布が重なっていたらり、ボタンがついているなど、凸凹した面を手間なく綺麗にアイロンがかけられます。
ワイシャツのアイロンがけ
スーツの洗濯
トレンチコートの洗濯
・洗濯ばさみ
衣類を引っ張りながらアイロンをかける必要があるときに使えます。
繊維を伸ばしたり、アイロンの跡を付けたくない時などに便利です。
アイロン台を使わないアイロンがけ
・ポケットや装飾が多い衣類のアイロンがけ
・消臭
・スーツなどの成型
上記のような場合、アイロン台を使うよりも、衣類をハンガーなどに吊り下げた状態で、スチームを使ってアイロンをかけるのがオススメです。
衣類をハンガーにかけて、アイロンを持つ手と反対の手で衣類を下に引っ張りながらスチームアイロンを下から上へとかけていきます。
シワを伸ばした状態をキープしてそこにスチームをかけるイメージです。スチームの力が強いアイロン程、効率よくシワが伸びます。
私はこれを吊り下げアイロンと呼んでいまして、ちょっとコツはいるんですが、上手にできるようになると、このように、飾りポケットが多くて、自宅できれいにアイロンなんてかけられないと思えるような衣類も綺麗に仕上げられるようになります。
十分に清潔感のある仕上がりになります。是非試してみて下さいね。
衣類を下へ引っ張りながらというのがポイントです。
※裾の方は火傷をする恐れがありますので、アイロングローブやタオルを使うなどして、スチームが直接手にあたらないように気を付けて下さい。
膝が出てしまったズボンの修復
縮んでしまったウールの修復や、伸びてしまったニットの袖口や襟元の修復は以前に紹介せていただきましたが、今回は膝が出てしまったズボンの修復です。
伸縮性のある素材の膝は長年履いているとどうしても膝の跡が付きやすくなります。
そんな時はアイロンで、ある程度修復は可能です。
衣類を裏返して霧吹きで湿らせます。
四方にひっぱりながらシワを伸ばして、手でプレスして形を整えます。
外側から内側にかけて軽くドライアイロンでプレスしていきます。
綺麗に伸びるまで何度か繰り返します。
表に返して、普通にアイロンをかけると膝も綺麗に真っ直ぐ伸びました。
ちなみに、最近買い替えた我が家のアイロンはこちら↓
今まで使っていたアイロンは、スチームのパワーと布の滑るが悪くてストレスを感じていたんですが、買い替えてストレスフリーになりました。
スチームがパワフルで使いやすい!霧吹き機能のあるので便利でオススメです。
まとめ
【その他、関連記事】
アイロンでリアルファーをフワフワにする方法
ウルトラライトダウンのシワを伸ばす方法
実は、洗濯以上に奥が深いアイロンがけ。
スーツもコートも自宅で洗うことはそれほど難しくないんですが、実は洗うこと以上にアイロンがけが難しいのです。
アイロンさえ上手に扱えるようになると、思っている以上に色んなものが自宅で洗えるようになります。
よかったらリンクを張った過去の記事も参考にしてもらえると嬉しです。
本日は以上です。どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログに質問やリクエストのある方は、コメント欄やメールフォームにて、気軽にお問い合せください(^^)わかる範囲で答えていきたいと思っております。
また、お寄せいただいた質問などは、当ブログで紹介させていただくこともあります。予めご了承願いますm(_ _)m