macOSに搭載されている各言語の入力メソッドの挙動を調べた。
🇨🇳中国語
アルファベットで発音を入力したのちに変換するピン音入力と、漢字の字形に基づいて入力したのち変換する五筆字型入力、およびその派生型がある。いずれの方式でも、入力した文字をもとに候補を表示するため、入力メソッドとしての挙動にはそれほど違いはない。
繁体字と簡体字の2種類の字体体系があるが、入力メソッドの実装は大半が共通化されている。
🇯🇵日本語
入力方法についての説明は省略する。
ローマ字→かなとかな→漢字の2種類の変換に加えて、ライブ変換を持っているため、入力文字の遷移が複雑が複雑になっている。 そのためか、入力メソッドのバイナリのサイズも群を抜いて大きい。
他の言語の入力メソッドと異なり、ひらがな、カタカナといった入力モードを個別に追加・削除できない。
🇰🇷韓国語
ハングルは複数の字母の組み合わせで作られる。 その字母を順に入力していく。
「入力中テキスト」という状態を持たないため、カーソルの直前にある文字がキー操作によって変化する。
🇻🇳ベトナム語
CJKVと呼ばれるようにベトナム語には漢字(チュノム)が存在するが、日常的にはラテン文字による表記法 クオック・グーが使用される。 そのため、入力メソッドはアクセント記号の入力補助を行なう。
入力メソッドは自身が対応する文字体系をメタデータに持つが、ベトナム語入力メソッドはUnicodeに対応していると表記している。 理由はわからない。
🇮🇳ヒンディー語
ヒンディー語の表記に使われるデーヴァナーガリー文字には文字に対する記号の付与と子音結合が存在する。 そのため、カーソルの直前にある文字がキー操作によって変化する。