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2015年6月6日
日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社
日産、Nissan GT-R LM NISMOで再びル・マンの舞台へ
- 前輪駆動のLM P1カーは、いよいよル・マンへ
- ル・マン出場車両の3割が日産エンジンを搭載
6月13日、日産は、Nissan GT-R LM NISMOの3台体制でル・マン24時間レースに戻ってきます。
フロントエンジン・前輪駆動というレイアウトを持つNissan GT-R LM NISMOは、F1をはじめ、スポーツカーレースでの経験豊富なドライバーとともに、GTアカデミーの卒業生がドライバーを務めます。
#23 GT-R LM NISMOのドライバーは、F1経験者のマックス・チルトン(英)、GTアカデミー勝者でGP3ドライバーであるヤン・マーデンボロー(英)、多くのレース経歴を持つオリヴィエ・プラ(フランス)です。
「前輪駆動のマシンでル・マンを走れるのは嬉しいです」とチルトン。「ファンは僕たちの挑戦を応援していると思いますし、いつものル・マンとは違ったものを見せられると思います。これまで様々なレーシングカーを走らせてきましたが、このマシンのトルクは抜群です。後輪駆動とは異なる運転をする必要はないと思いますが、ドライビングのさらに細かいところを考えなければならないでしょう」
#22 GT-R LM NISMOは、長年日産/ニスモとともにレースを戦ってきたミハエル・クルム(ドイツ)、LM P2クラスでル・マン優勝経験を持つハリー・ティンクネル(英)、Nissan GT エースのアレックス・バンコム(英)の3人がドライバーを務めます。
「16年間、日産/ニスモでレースをしてきました。チームがル・マンでトップクラスにいた1998、1999年はとても楽しい記憶です。そして今年、1999年にリタイヤしてしまった屈辱を晴らす機会が訪れました。ニューマシンの開発に携わり、レースに参加できることはとても名誉なことです。」と語るクルムは、「実際にシミュレーションを見て、ベン・ボウルビーとリカルド・ディヴィラから説明を受けるまで、チームがどんなマシンを考えているのか分かりませんでした。チームのマシンコンセプトを知った瞬間は、とても興奮しました。最も印象的だったことは、トラクションとエアロダイナミクスに優れる点です。このクルマは非常に低ドラッグで、高性能ターボエンジンはトルクも強大です。我々のマシンの速いところと遅いところは他のマシンとは異なるので、レースは面白くなるでしょう。前輪駆動のマシンは、もし雨が降れば、大きなアドバンテージになると思います」と前輪駆動マシンであるNissan GT-R LM NISMOの魅力を感じています。
#21 GT-R LM NISMOは、ル・マンのみを走るマシンになります。そのデザインは25年前にポールポジションを獲得したNissan R90CKをイメージしたカラーリングです。#21 GT-R LM NISMOの赤、白、青、3色のカラーは、すでに多くのファンの評判を得ています。このマシンをドライブするのは、SUPER GTチャンピオンの松田次生(日本)、GTアカデミー第1期生で、現在SUPER GT500クラスに参戦しているルーカス・オルドネス(スペイン)、GTアカデミーロシアのマーク・シュトラウス(ロシア)の3名です。
「日産がNissan GT-R LM NISMOを開発する際、他のチームとは違った方向性で開発を進めたことをすばらしく思います。ファンとモータースポーツにとって良いことです。このマシンの強力なエンジンとトップスピードは優れています。他のマシンと駆動が異なるので、このマシンを理解し、合わせていくのは大変ですが、ドライバーは皆、ベストを尽くせるように協力しています」とオルドネスは話します。
Nissan GT-R LM NISMOが初めてサーキットを走行したのは2014年11月のことです。その後、テストを重ねるごとにマシンは進歩し、チームは先週末に行われたル・マン公式テストまで開発の手を休めませんでした。この公式テストは、日産のLM P1マシンの公式デビューとなり、3台のNissan GT-R LM NISMOはさらなる開発のために、合わせて1500㎞以上を走行し、貴重なデータを収集しました。
3台のNissan GT-R LM NISMOは、6月10日(水)16時(日本時間23時)に始まるフリープラクティスで再びル・マンを走行します。予選は水曜日と木曜日の夕方に3セッションで行われ、83回目のル・マン24時間は13日15時(日本時間22時)にスタートします。
ル・マンで選ばれる日産エンジン
過去4年間のうち、日産エンジンを搭載したLM P2クラスのマシンは3回の優勝を果たしています。日産/ニスモの提供するニッサンVK45DE V8エンジンは、今シーズンは19台のLM P2マシンのうち14台が採用していることからも、この優勝回数は驚くべきことではありません。
これに加え、Nissan GT-R LM NISMOのエンジンであるV6ツインターボをはじめ、ル・マンのグリッドに並ぶマシンの約3割が日産エンジンを使用しています。
<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト
以 上