「野球部あるある」、野球部員の謎の声!
「ウエーイ!」「ソォーイ!」はキャッチボールのときに必要ですか?
もっと意味のある声かけが必要ではないでしょうか?
〇「野球部あるある」謎の声!
私は小学生の頃から野球を始め、大学生までずっと続けてきました。
野球部に入部するときに部員たちがキャッチボールやノックのときなどに出している謎の声が当初気になっていました。
「ソォーイ!!」
「ウエーイ!!」
「サーコォー!!」
何と言っているのかよく分かりませんでしたが、先輩たちは一生懸命にそういった謎の声を出していました。
そして、私も入部すると先輩たちのマネをするようになりました。
その声が出ていないと指導者に怒られるので、一生懸命に声を出す日々が続きました。
野球好きの父にも「声を出して一生懸命にアピールするんだぞ」と言われ育ったので、特に疑問をもつことはありませんでした。
残念なことに、中学、高校とステージが上がっても謎の声を出さなくてはいけないチームでした。
しかし、私を含め、そこに集まって来る選手も謎の声を出さなくてはいけないチーム出身なので、誰も疑問はもちません。
キャプテンもしきりに「声出そうぜ!」とみんなに伝えていました。
こういった野球部の日常に疑問をもたないでいましたし、この記事を読んでくだっているみなさんも同じような経験があるのではないでしょうか?
〇声がメインになってしまい、プレーに集中できていないのではないか?
かくして私は指導者となり、今度は教える側として「ウエーイ」を選手にがんばらせました。
私は指導する上でキャッチボールにかなり力を入れています。
「全ての送球を打球だと思って対処する」ということを徹底しました。
そうするとキャッチボールはかなり大変ですが、立派な守備練習になります。
また、互いにアドバイスをし合ったり、先輩が後輩の面倒を見たりできるように、キャッチボールのペアを意図的に決める工夫もしました。
そのような取り組みを市の野球部顧問の先輩に褒めていただいたんですね。
一方でその先輩(かなり野球の知識もあり、尊敬している方です)に、
「それだけキャッチボールに力を入れるんだったら、無駄な声を無くしてもっとプレーに集中できるようにしたら?」
とアドバイスをいただいたんです。
その方のチームはキャッチボールを無言で行っていました。
私はあれだけキャッチボールに力を入れておきながら、野球界の常識であった謎の声を無くすということに気づけなかったのです。
確かに、自分でキャッチボールをしていてもまず先に「声を出さないと」ということがきます。
プレーで気を付けなくてはいけないことはその次にきてしまいます。
そうなると、せっかくキャッチボールに力を入れても効果は最大にはなりません。
それ以降、私はチームでキャッチボールでの「謎の声」を無くしました。
選手からも好評で、そちらの方がプレーに集中できるということでした。
〇意味のある声は必要!
こうしてキャッチボールにおける謎の声を廃止したところ、副産物が出て来ました。
「選手間のアドバイスが増えた」のです。
もともと、私のチームではコミュニケーションを大事にして、先輩が後輩に教えるという雰囲気を作っていました。
他の場面ではできていたアドバイスが、謎の声のせいであまりできていなかったのでしょう。
キャッチボールのペアごとに時々プレーを止めて、
「今のは一歩目が遅かったんじゃない?」
などとアドバイスが頻繁になされるようになりました。
もちろん、謎の声は廃止したものの、そういった意味のある声、コミュニケーションは大事だと思います。
謎の声を廃止することで、プレーやアドバイスに集中できるというのは非常に良いことだと感じます。
ただ、当然ですが、謎の声を廃止すると勝手にアドバイスをするようになるわけではありません。
さまざまな組織作りの取り組みが重要になるのは言うまでもありません。
これはバッティング練習やノックなどでも同じことが言えると思います。
謎の声ではなく、褒める声やアドバイスする声が飛び交うようにならないと強いチームはできないでしょう。
ぜひ、「野球部あるある」の謎の声を見直し、プレーに集中できるようにチームを育って欲しいなと思います。
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〇声を出すことに意味が無いわけではない!
ただし、声を出すことにも効果が無いわけではありません。
声を出すことでプレーで徹底すべきことに100%集中とはいかないかもしれませんが、ぼーっとやるよりは集中してやれるでしょう。
小学生くらいだと、突然
「声を出さなくていいからプレーに集中しろ。アドバイスをしろ。」
と言われても相当にハードルが高いかもしれません。
それならば謎の声であっても出していた方がプラスになるかもしれません。
そもそも「声を出す」という習慣が無いところから少年野球はスタートするわけですからね。
中学生レベルになると謎の声が無くても集中できて欲しいところです。
しかし、中学生以上であってもスイッチを入れるという効果はあると思います。
大きな声を出すことで緊張感をほぐしたり、気持ちを盛り上げたりする効果はありますから、最後の何球かだけ大声を出して行うのも手だと思います。
私の場合、キャッチボールの最後にクイックスローをやっていましたので、ここだけは声を出してやるようにしていました。
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以上、キャッチボールのときの無駄な声はいらないのではないかという記事でした。
チーム状況によるのですが、よりキャッチボールに力を入れられるように取り組んでいきたいですね。
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