ロイヤルサルートは、シーバスブラザーズ社が1953年に、イギリス国王エリザベス2世の戴冠を祝って作られたとされており、王室への敬意として皇礼砲より21発の空砲が放たれたと言うことから、21年以上熟成された原酒を使用しています。
ボトルも凝っており、フラゴンと呼ばれる陶器で出来たもので、イギリスの陶器メーカー、ウェイド社に発注したものになっています。
色は、赤、青、緑の三色で、それぞれ、エリザベス2世の王冠に施されたルビー、サファイア、エメラルドを模したとされています。
では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはほのかにフローラルな印象です。
口に含むと、ナシの香りがとても強く広がり、奥から柑橘系の爽やかさが感じ取れます。後々になると、ポプリのようなフローラルさも鼻に通ってきます。
味わいはビターが強めで、酸味が後を引きます。
ロックにすると、ラベンダーを彷彿とさせる心地よい香りが現れます。その後からなしの香りも引き続き訪れ、終わりには柿、ウエハースが締めます。
味わいは、ビター、苦いと言うより渋いという印象に近く、酸味は控えめになります。
最後にハイボールにすると、フローラルな香りが口に広がります。
味わいも、引き続き渋みが支配する印象です。
正直言って、甘くて飲みやすいとは言いがたいです。
しかし、ロックにしたときのフローラルな香りは、当時25歳で即位した若く美しい新女王をイメージしたと言えるものに感じられます。
同じシーバス社のシーバスリーガルが、ストラスアイラを中心に甘い味わいに仕上げているのとは大きく異なります。
700mL、アルコール度数40度、価格は9000円ほど。
<個人的評価>
- 香り AA: ストレートではナシが強烈に感じられる。加水でラベンダーなどのフローラルさが広がる。
- 味わい C: 苦み、渋みが主体。後から酸味も感じられるが、甘くはない。
- 総評 B: 華やかな香りを楽しむためのウイスキー。味わいは人を選ぶ。
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