平日の旧岩崎邸へ
平日に休みをいただいて、東京・湯島にある旧岩崎邸庭園へ行ってきました。せっかくの休みの日ですが、天気は朝から本降りの雨。そんな雨の降る平日の午前、ほとんど人がいない時間帯にわざわざ旧岩崎邸へと行ったのは「平日に限り旧岩崎邸の館内の写真撮影ができるから」。明治時代に建設された洋館はこれまで撮影不可だったのですが、平成28年4月1日から平日に限り個人的な写真撮影は可能、という風になっていたのでした。
※通行の妨げになる階段での撮影や建物に寄りかかっての撮影、フラッシュ撮影など一部禁止されている撮影手法があります。
旧岩崎邸には何度か行ったことがありますが、その建物全体の美しさや繊細な内装など、見るだけでも楽しめる場所でした。それが写真も撮れるとなると、写真好きとしては行かない理由がありませんよね。
いつ見ても惚れ惚れするようなクリーム色の洋館。さっそく中へと入っていきましょう。
今までは入館と同時にカメラをカバンにしまっていましたが、平日は撮影OK。堂々とカメラを片手に館内を歩きます。もちろん、ぶつけたり、寄っかかったりしないように気をつけて。
旧岩崎邸の洋館は、元は岩崎家の迎賓館として利用されていた建物。内装、装飾、家具、すべてが美しく調和した建物という印象を持っていましたが、カメラのファインダー越しに見るとよりいっそう美しく感じます。建築に詳しいわけではないのですが、見ていると何から何まで計算され尽くしている感じがします。
両開きの扉、扉の先に伸びる廊下、部屋の内装に天井と照明・・・ただただ美しい。
思わず天井を見上げて撮影したくなります。天井の枠、天井の刺繍、そして照明。特に照明のライトを受ける皿の美しさ。花のような模様が入っているのがいいですね。カメラを持っていると上を見上げるクセというか、天井を撮りたくなるのですが、そのおかげでこの美しさに気づくことができました。
建物の中でデザインを探す
旧岩崎邸の中で被写体になる場所を探していると、なんとなく自分の好みがわかってきました。建物の中で幾何学模様的なデザインになる場所を探して撮るのが好きみたいです。
柱と窓枠、そして照明を吊るす十字のワイヤー。
窓枠と壁紙、そしてカーテン。
1階と2階を結ぶ階段を下から見上げると、いい感じのシルエット写真に。曲線より直線の方が好きみたい。
洋館と繋がっている和館にも行きましょう。和館と洋館をつなぐ廊下は畳敷きで、天井は船底を逆さまにしたような特徴的な形。
人がほとんどいなかったので、廊下の真ん中で奥行きのある写真を撮る。なんて贅沢な瞬間なんでしょう。
和館にある大広間。部屋の真ん中に腰掛けて見える風景。庭園の四季を窓枠がフレームにして、まるで絵画の展示を見ているよう。また違う季節に来てみたい。
旧岩崎邸での写真撮影、とても楽しかったです。写真を撮るため、といいながらカメラを通じてゆっくりと館内の見学をして、改めてその美しさや素晴らしさに気づいた時間になりました。
歴史的な建築物、こんなところでも撮影できます