【10月22日 時事通信社】チェコで21日、下院選挙の2日目の投票が行われた。中間開票結果によると、トランプ米大統領と同じように歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで支持を集め、「チェコのトランプ」と呼ばれる富豪バビシュ氏率いる新興の中道政党「ANO2011」が約30%を得票し、第1党への躍進を確実にした。

 日系人トミオ・オカムラ下院議員が立ち上げた極右政党「自由と直接民主主義」が「反イスラム」など大衆迎合的な主張で支持を確保し、得票率約11%で第2党の座を争っている。

 ANOはソボトカ連立政権に与党第2党として参加しており、財務相を務めたバビシュ氏が好景気の立役者として国民の高評価を得た。ソボトカ首相の中道左派・社会民主党は得票率が約7%と振るわず、3番手以下になる見通しだ。(c)時事通信社