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アスペ・エルデの会 ブログ
発達障害児者の支援を目的とし、特に現在では、生涯発達を視野におき、子どもたちの総合的な発達支援を行うこと、そして、社会が発達障害児者のことを正しく理解できるように働きかけること、支援のために必要な人材の育成をすることを目的としています。
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大阪市家庭教育支援条例(案)について[2012年05月04日(Fri)]
 すでにいろんなところで声が上がっているので、みなさんも知っているように大阪市の家庭教育支援条例(案)が話題になっています。
 それは、
第4章 第15条に「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる」とあり、
第18条では「わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できるものであり、こうした子育ての知恵を学習する機会を親およびこれから親になる人に提供する」と記載されているからです。
 発達障害についての誤解を招くだけでなく、子どもへの支援、家族の支援にもマイナスの影響を与えざるをえません。誤解については、親との愛着形成が発達障害の要員という部分と、虐待、非行などと直結しているような表現になっている部分です。
 今当会でも子育て支援をしていますが、従来の日本の伝統的な子育てではマッチしない子どもたちに対する子育てについて、親御さんたちと一緒に取り組んでいます。このやり方で多くの親御さんが、私たちのペアトレのプログラムを受けて良かったという感想を寄せていただいています。
 医学的な研究も進んでいます。いろんなところで有意義な実践をされています。それらと合わないことが今回の条例案には盛り込まれています。
 もっと現在の研究やデータなどを把握して、条例に盛り込んでほしいと思います。
 今回の条例案は、これまで一生懸命取り組んできている本人や家族、支援者たちがさらに不安を抱かせ、社会でさらに生きづらさを募らせる内容だと思います。
 愛着というか親子の関係を良好に保つことは、必要なスキルを万で行くためには必要だと思いますが、障害になるかならないかということではなく、成長していく中でいかに適応的なスキルを獲得していけるかということだと思います。
 すでに橋本市長もこの条例案に対しても対応もされていますし、多くの人からの抗議なども送られています。
 正しい情報のもとで、発達障害の人やその家族が必要な支援を適切に利用できるような条例案にしていただきたいと強く願います。
 



Posted by 田中尚樹 at 23:02 | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)
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家庭教育支援条例案に対する緊急声明を「親学」の高橋史郎氏がだしました。その中で、「浜松医科大学の杉山登志郎教授は、高齢出産やたばこの影響、多胎、未熟児、生後から1歳までの環境要因の積み重ねが発達障害の要因になりうると、指摘しています。」
と、ありましたが、事実でしょうか?
発達障害は後天的に発症するということなのでしょうか?
親の育て方のせいであると言われてしまうのは悲しいことです。
Posted by:さとう  at 2012年05月08日(Tue) 21:35

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