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ごごナマ 助けて!きわめびと「名前や顔が思い出せない!」[字] 2017.10.20

生字幕放送でお伝えします藤井≫金曜お昼は…。
濱田≫大阪から…。
≫「ごごナマ」!濱田≫2週間ぶりということなんですけどももう2週間空くと、いろんな勝手を忘れてしまって。
そんなお年頃なんですけど。
藤井≫さっきもどこ立てばいいか分かんないとか…悲しかったです。
濱田≫きょうは記憶術。
というのは記憶術言うたら実は、われわれ、ふだんは役者さんなんかもやってるんですけど台本どうやって覚えてます?藤井≫僕は全然、家とかじゃ覚えられないです。
もちろん、家で読んである程度覚えようとか思うんですけどリハーサルのときとか。
濱田≫当日やん!それ。
かっこええー。
藤井≫相手の方がどうおっしゃるか分からないから。
濱田≫現場で対応できる。
藤井≫それでやっと覚えられる。
マリさんは?濱田≫私は、台本あるやんか。
2行ぐらいやったら覚えられるんやけど5行ぐらいやったらうわ、どうしようってなるからそれをなパシッとカメラで撮んねん頭の中の。
その画像を頭に入れておいて。
藤井≫それ、特殊能力じゃ?濱田≫ごめん、私きわめびとになれるかな。
藤井≫大竹しのぶさんそうやっていいません?あくまでうわさでございますし個人の意見でございました。
失礼いたしました。
藤井≫世の中のお悩みにお答えする「助けて!きわめびと」。
濱田≫その道のエキスパートきわめびとが問題解決の極意を伝授いたします。
小野塚≫スタジオにお集まりの芸術の秋ほほえみも超えて爆笑もするモナリザお悩みさんと一緒に進めてまいります。
藤井≫それでは本日のお悩みテーマは「アレ?君の名は?」。
よく会う人なのになぜかどうしても名前が出てこないという「あれ?君の名はなんだっけ?」ってことありますよね。
濱田≫すごいお世話になってる人やしお世話になってるのにお名前忘れてしまった失礼なやつね。
小野塚≫皆さんも日常生活の中でありませんか。
例えば、こんなこと。
≫毎週、ママ友たちと喫茶店でおしゃべりを楽しんでいる私。
一つ、困ったことがあるんです。
10年来の知り合い2人には…。
≫藤原さんにも…。
≫橋本さんにも、名前を呼ぶことができるのですが…。
問題は最近知り合ったもの静かな彼女。
誰だっけ?この人…。
名前は聞いたことあるのに出てこない!うーん、しょうがない…。
≫旦那さんは?≫ジェスチャーでごまかします。
でも、このジェスチャーも何度もは使えません。
そこで…。
≫結局ごまかせず、気まずい雰囲気になってしまうんです。
濱田≫あるある。
藤井≫ちょっと諦めてますけどね。
小野塚≫このエピソードも実はスタジオにいらっしゃる桃子さん。
今、お二方も、あるあるって言ってましたけどほかの皆さんも似たような経験ってあると思うんですがスタジオの皆さんでこの経験、ある人。
全員でした。
そんな本日のお悩み「アレ?この人誰だっけ?」を解決してくれるきわめびとです。
≫世界記憶力選手権って知っていますか?30を超える国から記憶力を鍛え抜いたつわものたちが年に一度集まり世界一を決める大会なんです。
その競技内容はなんと1000桁以上ものランダムに並んだ数字を覚えたり…さらには脈絡のない単語の羅列や…50種類もの図形の並び順を覚えたりするなど10種目。
体力と気力の限界に挑みます。
そんな大会で好成績を収め記録力の達人グランドマスターの称号を獲得したのが今回のきわめびと・池田義博さん。
池田さんが得意とするのはトランプカードの記憶。
ランダムに並んだ52枚の順番を覚え正しい順番に並べ替えるものです。
答え合わせをすると…。
一枚も間違えることなく見事正解。
しかも、かかった時間は僅か1分48秒!早業です。
≫そんな池田さんにとって人の顔と名前を覚えることなど朝飯前。
ということで…。
きわめびとの記憶力を試すこんな実験をしてもらいました。
集めたのは30代から70代の女性ばかり60人。
全員の顔と名前を1時間で覚えてもらいます。
単純計算すると1人1分で覚えなければなりません。
池田≫これからスタートします。
≫覚えた人から順に名札にシールを貼ってもらいます。
開始から5秒あっという間に1人記憶!メモもとらずに次々と記憶していく池田さん。
こんな挑戦は初めてだというのに一体、どんなテクニックで覚えているのでしょうか。
スタート開始から20分。
すでに30人覚えてしまいました。
恐るべきペース!池田≫今、どこに入れたっけな?≫ところが後半、どうしたことかきわめびとがペースダウン。
≫よく見ると「ゆみこ」「まゆこ」「まゆみ」「みゆき」など似通った名前の人たちがいたのです。
こんなママ友会だったら皆さんもお手上げですよね。
≫紛らわしい名前で混乱した様子の池田さん。
さすがに数字やトランプを覚えるのとは違って一筋縄ではいかない?果たして60人覚えることはできたのか?このあとスタジオで答え合わせです。
藤井≫すごい!小野塚≫きわめびと池田義博さん。
塾の講師のかたわら独学で記憶力を磨き続けていらっしゃいます。
濱田≫池田さん、さっきものすごいスピードで覚えてらっしゃいましたけど本当にあれで覚えられているんですか?池田≫人数が人数だけに60人もいて。
しかも全員女性ということでかなり難しかったですけど。
でも、まあ、なんとか入ったと思います。
小野塚≫皆さんどうやって覚えてどうなっているのかって知りたいと思うので池田さんには60人の名前を覚えていただきましたがすいません、番組の都合です。
スタジオの広さの都合もあります。
そのうちの15人にきょうは来ていただきました。
池田さんにとりましては覚えた60人の方からこちらがランダムに選んだ15人の方の名前を当てていただきます。
よろしいですか。
向かって左を…。
藤井≫何日前ですか?小野塚≫これは実は季節が一つ前夏の8月ごろなんですよ覚えていただいたの。
記憶が保存されているかどうか。
赤い服を着た方からまいりましょう。
池田≫大山桃子さん。
(正解音)池田≫お隣が望月あつこさん。
(正解音)池田≫お隣が伊藤愛子さん。
(正解音)池田≫高屋舗宏栄さん。
(正解音)池田≫山口典子さん。
(正解音)池田≫高見美智子さん。
(正解音)池田≫吉村沙記さん。
(正解音)池田≫ながとみなおみさん。
(不正解音)池田≫楠葉子さん。
(正解音)池田≫伊藤秀美さん。
(正解音)池田≫一宮広絵さん。
(正解音)池田≫奥村幸子さん。
(正解音)池田≫山本文子さん。
(正解音)池田≫長谷川知鶴子さん。
(正解音)池田≫許真弓さん。
(正解音)藤井≫すごい!小野塚≫15分の14!正解率が93.33…%ぐらい。
藤井≫どうやって覚えたんですか?池田≫彼女たちの顔と名前をある方法によってイメージに変えてその一つのイメージを僕の頭の中に記憶の宮殿っていう記憶を保管する保管庫があるんです。
記憶の引き出しみたいなものです。
そこに入れて、取り出して覚えています。
藤井≫夏でしょ、それ覚えたの。
その期間、ずっと何回かやってるわけじゃないですよね?池田≫やっぱりこれだけ期間があくと復習をしないと覚えてられないので頭の中の記憶の宮殿をたどっていって、ずっと…。
藤井≫そのときには写真とかないわけでしょ。
池田≫ないです。
藤井≫すごい。
全部、あんまり目つぶってとかしないですね。
思い出したり。
顔見たり、思い出したり。
服も違うのに。
小野塚≫私たちでもできる実践方法もあるとおっしゃるんですけどもともとは最初からこんなに記憶力があったわけではない?池田≫こういう記憶術を始めたのは44歳ぐらい。
濱田≫池田さん今おいくつですか。
池田≫50です。
そのぐらいから始めてもコツっていうのがあってそのコツをつかめば誰でも簡単にできるんですね。
なので、きょうはそのコツを皆さんに紹介したいと思います。
小野塚≫まず、最初は2つの記憶術の方法を教えていただこうと思っております。
外れちゃったのはなんでですかね?池田≫やっぱり名前のイメージは覚えてるんですけど顔の映像は徐々に、徐々にやっぱり消えてきちゃうんです。
薄くなってきちゃうんです。
藤井≫宇野さんの印象が薄いってわけじゃないですよ。
池田≫たぶん、宇野さんの近くにながとみさんがいたはずなんです。
小野塚≫いろんなことがありまして一つ目の方法というのは「ゴロ合わせ法」。
なんでしょうか?池田≫ゴロ合わせって皆さんご存じのように「なくよウグイス平安京」とかで知ってると思うんですけどもそのゴロ合わせを人の名前を覚えることにも利用してしまおうという方法です。
例えば、今回で言うと一宮広絵さんなんかもゴロ合わせで覚えたんですけどまずは、名前の中から別の意味にとれることばを探すんですね。
すると「一宮広絵」って見ていくと「ひろえ」っていう何かを拾えってことばあるじゃないですか。
そこをまず見つけていて名字が一宮なのでそこをつなげて「いちいちお宮のごみを拾え」と言われる一宮広絵さんっていう感じでゴロ合わせで覚えていくんですよね。
小野塚≫その絵がどうなのかといいますと…。
お宮がありまして広絵さんがいらっしゃってごみを拾えと。
宮司さんですかね。
命じられてごみを拾っている。
池田≫ごみの中にいるような方に見えないじゃないですか。
それがごみを拾えと言われてるのでそこのギャップを利用したりして覚えやすくするんですね。
濱田≫このイラストが池田さんの頭の記憶の宮殿の中にあるわけですね。
池田≫この絵を保管しておくわけです。
藤井≫映像とゴロ合わせはどうつなげておくんですか?池田≫この絵にするんです。
ゴロ合わせで作ったお宮でごみを拾っている一宮さん、まさにこの絵の状態を保管しておくんです。
小野塚≫お宮でごみを拾っている広絵さんというふうに覚えればいいんですね。
藤井≫髪形が変わったらね。
池田≫映像はちょっとずつ薄くなってしまうのできょうみたいに、もう一度会うとまたフレッシュな映像になる。
小野塚≫ほかにこの中でゴロ合わせ法の方は…。
池田≫望月あつこさんなんかも望月あつこ…「餅つき」っていうんで「餅つき」を連想して餅つきで、あつこ餅つきたては熱いですよね。
餅つきは熱いよみたいな感じで餅つき熱い望月あつこみたいな感じで。
濱田≫そのゴロ合わせやったら私たちにもできそうやな。
池田≫おやじギャグの能力を最大限に生かして皆さんもやってみてください。
小野塚≫2つ目の方法にまいりましょう。
「勝手にキャラ設定法」。
池田≫名前から本当はそうじゃないんですけどその人は勝手にこういうキャラの人だとかこういうものが好きな人だとかっていうふうに勝手にキャラ付けをしちゃうという方法ですね。
例えば、今回で言えば許真弓さんなんかは「許」っていうのは許すって漢字ですね。
「真弓」で「まゆ」と「み」を分けたんですね。
勝手ですよ。
許さんはメークをするときになぜだかしんないけど眉毛に「み」っていう文字を描くんですよ。
それがきれいに描けないと自分を許せない。
眉毛に「み」を描けないと自分を許せないみたいな怒りんぼタイプみたいな人って感じでそういうキャラだっていう設定にして。
小野塚≫池田さんが描いた絵です。
眉毛に「み」と描いてうまく描けないもんだから怒ってる、許さない、許さん。
濱田≫かなり勝手なキャラ設定ですね。
小野塚≫ご本人はいい感じしないかもしれないし例えば、勝手に思って真弓さんに会った瞬間に、ぷって思ったり。
池田≫それはバッチグーなんですね。
感情が動いたということなので感情がひもづいた記憶というのは強く記憶に残るので、ぷって吹いたっていうのはいいことなんですね。
小野塚≫よくも悪くも自分の中で感じてればそれが記憶につながる絵につながるってことなんですね。
例えば、藤井さんを勝手にキャラでいけますか。
池田≫「藤井隆」なので「藤」で一回切って富士山。
藤井の「井」は井戸ですよね。
「隆」なので「たかし」は高いので富士山に井戸を掘ってものすごい高いギャラをそこに隠している人。
藤井≫まさにそのとおりなんですけど。
濱田≫なんか、記憶術ってめっちゃ、もっとクールなのかなって思ったら池田さん、イマジネーション能力半端ないね、おもしろいですね。
小野塚≫濱田さんもいっていただいていいですか。
池田≫濱田マリさんですよね。
1個目の、ゴロ合わせ法で濱田マリ、濱田マリ…ハマったマリ。
目が大きくて特徴的なので目にマリがハマった「ハマったマリ」みたいな。
小野塚≫ここまで2つの方法はいずれにしても絵にすると。
池田≫その1つの絵の中に顔の情報とあと、名前の情報も絵にして1枚の絵になってるので覚えやすいし思い出すときもその絵を見れば顔と名前が引っ張り出せるという方法なんですね。
僕がやってる記憶競技の世界大会というのがあるんですけどそこに参加してる選手もほとんど絵に描いて覚えるって方法をとっています。
小野塚≫種目を見ましたら数字とか並んでましたよね。
ああいうものも全部、絵にするんですか?池田≫同じです。
数字も数字で覚えているわけではなくて全部、絵に変換して覚えてます。
例えば、銀行のパスワードとか携帯番号の番号。
あとは駐車場の番号とか。
そういうのにも使えるんですよね。
小野塚≫絵のお話ですから絵にしてもらったほうが分かりやすいんじゃないかということで例を挙げていただいて。
池田≫分かりやすいように駐車場の番号としましょうか。
駐車場の番号がBの21番に止めたと。
Bの21番の番号を覚えておかないといけないときに例えば、こういうふうにイメージ化します。
小野塚≫意味がよく分かんないんですけども…。
鳥、描いてますよ。
バード。
バードが何かをくわえてるんですけど…。
池田≫できました。
小野塚≫鳥が何かをくわえて台の上にのってると。
これはどういうことでしょう?池田≫これがBの21を絵に描いた方法なんですけどまずBなんですけど「B」がつくBから始まるなるべくインパクトのあるものを考えるんですね。
僕が「B」がつくインパクトのあるものを考えたら、なぜかしんないけどブラジャーが浮かんだんですね。
なので、Bはブラジャーにしました。
数字はどうするのかというと数字は例えば「2」だったら2の形がありますよね。
これに似た形のものを探すわけですね。
そうすると、例えばここに描いたのはアヒルなんですけどアヒルって2の形に似てますよね。
最後の1は、まっすぐな棒なので煙突。
ブラジャーをくわえた2番の形から作ったアヒルが1番の形から作った煙突の上にのってる。
ブラジャーをくわえたアヒルが煙突の上に乗ってるっていう1枚の絵を覚えておけばブラジャー・Bアヒル・2、煙突・1という形で思い出せます。
藤井≫先ほどの大会はぐーっと羅列してましたけどわれわれそんなことしてないんでいいんでこれを覚えるぐらいやったらその方法でいいってことですね。
小野塚≫慣れてきたらどんどんたくさんの桁数でもできるっていうことですか?池田≫基本的に方法論としては同じですね。
濱田≫記憶力いい人ってわりと若い人っていうイメージがあるんですけどどうなんですか、その辺りは。
若い人のほうが有利とか。
池田≫そんなことないと思います。
年をとるといろんな知識とか経験が増えるじゃないですか。
さっきのいろんなキャラ設定法とかっていろんな知識があるとそこに当てはめることができますよね。
一概に若いほうがいいってわけじゃなくてこういう方法をとれば年をとっていてもそんな記憶力を諦める必要はないわけですね。
藤井≫きょう覚えていただいたでしょ。
宮殿から、このメンバーいつ、どうやって出すんですか?池田≫興味がなくなれば自然に消えていきます。
藤井≫すごい!せりふとかね感情があるから覚えやすいってことですよね。
感情が伴ってればということですよね。
濱田≫だから、私らそこそこ覚えられんのかな。
藤井≫もう一回リテークですってなったら本当にオーケー、一回もらってからこそげ落ちるんですよね。
落ちたの一生懸命、拾ってやり直したりするんですけど興味がなくなったら消していいと。
池田≫残しておきたかったら復習をすると。
藤井≫池田義博先生ありがとうございました。
小野塚≫番組の後半も人の顔や名前を覚えるきわめびとが登場いたします。
皆さん、記憶という部分ではいろいろあると思うんですが人生をささげている異色のきわめびとというのがいるんです。
このあとはいつもと趣向を変えてその生きざまに触れていただくような企画にしようと思います。
ここでキーワードが出てくるんですが皆さん「ミアタリ」って聞いたこと、たぶんないですよね。
これは職業と思っていただいていいんですけどもミアタリというのは逃亡中の指名手配犯を逮捕するために犯人の顔写真を記憶してその記憶だけを頼りに街の中から犯人を捜し出す刑事の皆さんのことをミアタリというふうにいうんです。
記憶のプロミアタリ刑事です。
≫ここに知られざる記憶のプロ集団がいる。
見当たり捜査という特殊任務に携わる刑事たち通称・ミアタリ。
見ているのは全国指名手配犯の顔写真。
犯人の顔を記憶し街に出て、同じ顔を見つけ出すという仕事だ。
≫たとえ目元を整形手術しても眼球の印象は生涯、変わらないという。
≫本当です、すごいですね。
≫ここまで、すべて正解。
≫すごいですね。
本当、目元だけでよく分かりますね。
≫敬礼!≫記憶のプロ集団ミアタリの中でも頂点を極めた刑事がいる。
森本≫捜査共助の森本でございます。
おはようございます。
≫森本等、これまでに検挙した人数は300人。
圧倒的な実績を誇る。
≫犯人の顔を覚え記憶を頼りに雑踏を歩く森本。
その距離は毎日20km。
1日に見る顔は4万人を超える。
ミアタリの犯人発見率が0.0006%といわれる中森本は、ひとつき10件検挙という快挙を成し遂げてきた。
≫一体、何が森本の、抜群の記憶力を生み出しているのか。
常に400人以上の顔を記憶している森本。
その秘けつは「呼び込み」と呼ばれる驚きの方法にある。
≫呼び込みとは虫眼鏡越しに写真に話しかけ人物像を脳裏に焼き付ける森本ならではの方法だ。
≫たった一枚の写真から会ったこともない犯人の性格や逃亡中の姿を思い描き生きた人物像として記憶していく。
≫呼び込みの記憶を頼りに街に潜む犯人を捜し続けるミアタリ。
≫何千、何万という顔を覚えてきたミアタリ刑事・森本。
記憶に人生をささげてきた。
藤井≫すごい。
ドラマみたいですね。
僕、ちょっと勉強不足で恥ずかしいですけどそういうの存じ上げてなかったのででも、実際に先ほど逮捕といいますか見つけられた瞬間ってすごいですね。
濱田≫会いたい人に会えた的な。
藤井≫ご自身が虫眼鏡でずっと犯人と対話してる瞬間っていうのも信じられない。
小野塚≫ミアタリの神森本さん、会いたいですよね。
きょうは、スタジオにおいでいただきました。
3月まで現役のミアタリ刑事として活躍し、300人以上を検挙したという伝説の森本等さんです。
濱田≫なんか、ちょっとかわいらしい感じの方でした。
森本≫やさしいんですよ。
濱田≫ミアタリということば初めて知ったんですけどめっちゃ大変ですよね。
森本≫最初は目がくるくる回って吐き気がして、戻したり時には、夢にまで出てきたこともありますね。
しかし、そこは仕事ですからしっかりやってきました。
小野塚≫聞きたいことたくさんありますね。
レジェンド、ミアタリの神。
ずっと当たり前にミアタリをやっていらっしゃるようなものですがご希望をなすって始められたんですか?森本≫人事異動でですね。
濱田≫特殊な能力を持っている人がミアタリ班に行くんじゃなくて普通に人事異動で。
森本≫当時は私ももともと凶悪犯の捜査をやっとったんですけどいきなりミアタリをせよという辞令が下りましてミアタリって仕事知ってたんですけどね私自身全く記憶力なんかないもんでこんな仕事、できひんと。
どないしよかと思ったんですけど。
31歳ぐらいのときですけど。
小野塚≫今は神様レジェンドといわれてる。
濱田≫これまで逮捕したのが300件あるってことなんですけど森本さんの中で一番印象に残っている逮捕劇ってどんなですか?森本≫いろいろあるんですけど家族と一緒にごはんを食べてるときに捕まえたことですかね。
ミアタリ始めて4か月ぐらいたったころですかね。
家族でレストランで食べとったらそこのお店、大きな窓があって道路が見えるんですね。
ふと見ると一人の男が歩いてるんですね。
心臓、ドーンってきたんですね。
おっと思って、ずっと目で追うとそこにパチンコ屋があるんですよね。
パチンコ屋に入っていった。
女房には今からパチンコ屋行ってくるわって行って、パチンコ屋に行ってパチンコしながらちょっと確認してずばり当たりだなというところで捕まえたことが印象に残ってますね。
あとで女房には怒られましたけど。
濱田≫なんでですか?俺、パチンコ屋に捕まえに行ってくるわって言えばいいのに。
朝、こうやって写真をいっぱいご覧になって1日に4万人の顔を見ているということでしたけどもそんな1人も残さず見られるものですか?森本≫前から来る人物はみんな見ます。
一人一人はみんな見るんですけど1人に対する時間は0.5秒ぐらいですかね。
そこで、自分で持ってる写真の人物かどうかを判断するんですよね。
非常に人通りが多いところは全部、見られんでしょ。
先、20m30m辺り先を見てそして、近づいてくるときは次のところを見ていくと。
その中で気になるやつはしっかり見ていくんですけど。
藤井≫20m先ご覧になってるのは瞳の印象なんですよね。
森本≫全体の印象プラス3mぐらいのところで瞳をしっかりとらえる。
濱田≫そんなに近くなってもしも犯人が歩いてきたとしたら向こうかって、ちょっとドキドキしながら歩いてるじゃないですか。
目、合わせたらやばくないですか?森本≫やばいとき、ありますよ。
濱田≫そんなときはどうするんですか。
森本≫さっと目を離しますけどそのタイミングも難しいところがあるんですけど。
濱田≫目の前から来る人がこれ、本物の犯人やわって思ったときってどんな感じなんですか?森本≫心臓、ドーンと鳴りますね。
音が聞こえるぐらいドーンと鳴ります。
これは、すごい感覚ですね。
きついですね。
体に悪いですね。
ドーンってきたほうがうれしいんですよ。
小野塚≫いろんな衝撃を受けられるわけですよね。
気持ち、肉体的にも感じるわけですよね、ドーンとぶつかるような感じがね。
森本≫先に体が反応しますね。
自分の胸、すぐ体に反応しますね。
小野塚≫今のお話であったように検挙率も非常に高い森本さんなんですが映像の中でもご覧いただきましたがちょっと特殊な方法で成果を上げてらっしゃるんですがもう一回、ご覧ください。
濱田≫なんか、写真の犯人は何か森本さんに話しかけてますかあんときは。
森本≫いや、声は出てないですがこっちから話しかける。
濱田≫一方通行ですよね。
なんで話しかけるんですか?森本≫話しかけたら自分の知る人物と知り合いというふうに頭に入ってくるんですね。
やつ、まだ逃げてますよ。
宮内雄大いうのはね。
なんとか俺の前に来んかいと。
絶対、俺の前に来いと。
捕まえてやるというような気持ちを持って会話しながら見ていると自分の知りあいと近所にいる友達という感覚が湧いてきて。
濱田≫距離を縮めていくんですね犯人との距離を。
藤井≫さっき、森本さんは怒ってみいや、怒ってみいやとおっしゃってたでしょ。
あれは、森本さんの頭と心の中では写真の犯人は怒ってるんですか?森本≫そこまで見えてこないのが本当のところですけどこっち側が気持ちをぶつけたらなんか、自分自身に返ってくるんじゃないかと。
藤井≫すごい。
小野塚≫見ていらっしゃった虫眼鏡を持ってきていただきました。
現役時代に使っていたものを。
森本≫現役のときに800円で買ったんですけど二十数年前…まだ持ってます。
小野塚≫写真は本物の犯人を見せるわけにはいかないので私の写真を見ていただいて。
森本≫普通の写真ですけどずっと大きく、大きく写し出していくんですね。
そのとき、目をずっと中心に見るんですね。
そしたら、生きた人物に見えてくるんです。
藤井≫写真は動かないですけど森本さんの頭の中でこの写真が動き出すんですね。
小野塚≫森本さんしか分からない感覚で…。
藤井さんちょっとやっていただいて。
藤井≫全然、僕にはまだまだもちろんできるわけないですけど。
動き出したようなのは感覚で分かりますよ。
おい…。
聞いたぞ、昔はえらい酒飲んで暴れてたらしいな。
街なかで暴れたって聞いたぞ…。
あかん…お人よしにしか見えないですこの犯人、小野塚さん。
濱田≫写真じゃないですかこれはたった1枚の写真じゃないですか。
だって、きょうび人工知能とか顔認証システムとかが発展している現代においてそういう技術を使えばもうちょっと楽になるんじゃないかなと思うんですけど写真じゃなくて。
森本≫難しい問題ですね。
私はねこの写真を覚えて記憶した、これだけじゃだめなんですね。
覚えただけじゃ0点です。
こいつを街なかで見つけな。
見つけて、そして捕まえて初めて…。
それで100点です。
人工知能の顔認証システムってすごいシステムでしょ。
それは認めます。
われわれも人間の力で人間の目と頭と足ですね。
ミアタリできて40年。
脈々と伝統を引き継いできたこのミアタリね。
そこに顔認証システムやられると見当たり捜査員としてプライドが許さない。
私の意見ですけど将来は併用してもどうなるかはちょっと私、よう分かりませんね。
濱田≫犯人と出会う確率っていうのが恐ろしく低いじゃないですか。
0.0006%。
こんなんって空振りが多くて…。
小野塚≫150万人から160万人に1人なんです。
濱田≫偶然会うかどうかも分からないわけですよね。
空振りが多かったら、めっちゃへこみそうなんですけど。
森本≫へこみますね。
濱田≫でも、続けてこられたのはなんでなんですか?森本≫執念というかこいつ、絶対に捕まえてやると。
許さんと。
ほっといたら事故になってぱーになるでしょ。
どこ行ったか分からんから指名手配打つんですけどそれでも見つからないやつとこの写真1枚で導き出すと。
これは見当たり捜査員の執念であり、思いであり。
その思いがあるからこそ続けられてきたところですね。
濱田≫それにしてもこの過酷な仕事を何十年も続けてこられる中で辞めたいなって思ったことはないですか?森本≫それはあります。
やっぱり、成果があれば一番いいんですけどね私、最高1か月半ぐらいかかったときがあるんですけどそのときは毎日、夢に出てくる。
その夢はね、被疑者が目の前に現れるんですよ。
ところが、捕まらんのですよね。
これは夢なんですけども朝起きたら、つらいですね。
また、これやって。
藤井≫1か月半ぐらいなんですね大変やった時期って。
森本≫それでも、しんどいですよ。
濱田≫私、もっと半年ぐらいかけてやってるかなと思ったらさすが、神様ですね。
森本≫それが仕事ですからね。
濱田≫さっき、ご家族とファミレス行ったときに犯人と出会ったっておっしゃってますけどオンとオフの切り替えってどんなふうにされてるんですか?森本≫日常は、出勤とか帰りなんかはねやっぱりミアタリはちらちら見ちゃいますね。
これも、病気いうたらあれなんでしょうけど。
ただ、家帰ったらですねふと一息つくとお酒の1杯でも飲んで私が飼ってるコイとたわむれてコイって非常にかわいい目してるんですよ。
濱田≫でも、コイの目見てる。
森本≫かわいくてね。
時々、目が動くんですね。
その表情がなんともいえない。
藤井≫人間がいる以上旅行に行っても気が休まらないですよね。
顔がある以上ね。
森本≫そんなところでオンオフを切り替えてるんですけどね。
濱田≫やっぱりコイの目を見てしまうっていう。
森本≫物を言わないですけど。
目がなんともいえん。
濱田≫めでたく、逮捕をしました犯人の。
その顔を。
これは忘れるものですか?覚えていますか?森本≫結構、覚えてるものですね。
覚えてるんですけど、やはり人間ってその顔を見続けないと忘れていきます、これは確かに。
藤井≫森本さんは大阪府警の方でいらっしゃいましたけども東京にも、各地にもミアタリをやってらっしゃる方いらっしゃるんですか。
森本≫います。
これは大阪府警が発祥の捜査手法なんです。
平成6年と平成13年でしたかね。
それを持ち帰って相当の成果を上げてる。
濱田≫ミアタリ必要ですね。
藤井≫顔認証システムもちろんすばらしいですけどこちらには心と足があるから犯人出会いにいけるんですもんね。
言い方、変ですけど。
小野塚≫話戻って恐縮なんですがこれだけ長くやってレジェンドになられたわけですがこれなら俺も一生やっていけるみたいな手応えをつかんだときみたいなのってあるんですか?森本≫やっぱり最初に見つけたときですね。
最初に自分で見つけるまではやっぱり不安なんですよね。
こんな仕事自分、できるんやろかと。
ましてや記憶力のない俺がですよ。
仕事やからしかたないと。
ただ、自分でしっかり見て目の前に来たときのあの瞬間ですね。
これだ!と。
そこからスタートしてできてくるんですけどもこれが重ねてね自分に自信が出てくると。
呼び込んだら必ず前に来ると。
必ず来るんだと。
その科学的にいったら何も根拠はないんですけど。
気持ちで呼び込んどるんですけども濱田≫森本さんのドーンってやつあるじゃないですか。
私も経験してみたいな。
ドキドキするやらうれしいやらここで失敗したらあかんで!みたいな。
森本≫38年ほど前にね例えば元彼と会うことないですか。
藤井≫おこがましいですけどきょうのテーマ顔と名前が覚えられないみたいなテーマに森本さんをお呼びして恐縮なんですけど森本さんご自身は名前を覚えられるのは?森本≫非常に難しいです。
藤井≫部下の名前とか。
森本≫それは確かに、顔しっかり覚えるんですけど名前は難しいですよ。
ある程度は覚えるんですけど全部は全部…。
400枚、写真持ってますけども1から400言えって言われても言えないです。
ただ、頭の中の引き出しに入れておく。
こいつの、この人物は知ってるんです。
皆さんもそうでしょ。
物心ついて今まで生きてこられて何人の方、知ってます?藤井≫数えられないです。
森本≫でも、街なかで会ったらすぱっと分かるでしょ。
藤井≫あのときの!とかあります。
その感情を呼び込んでるんですね。
濱田≫1人前のミアタリになるには大体、何年ぐらいかかるんですか。
森本≫人によりますけども2〜3年すればしっかり結果があがってくれば…。
しかしね、人、間違えしたらだめなんですね、ミアタリは。
藤井≫人間違いの経験は?森本≫ないです。
あったらだめです。
小野塚≫後輩の指導とか厳しいんじゃないですか?森本≫そこはやっぱり適宜やるんですけど一番失敗があるのが全然、違う人を捕まえる。
似てる人、世の中にいっぱいおるじゃないですか。
この人物がそれかどうかを判断するのも難しい。
濱田≫しっかり確信をもっていかんとだめなんですね。
森本さん、めっちゃ目、キラキラ。
ケアしてます?森本≫何もしてないです。
藤井≫視力が落ちてきたりするじゃないですか。
森本≫そらありますよ。
記憶力もなくなってきますよ。
藤井≫すごいお仕事なんやな。
濱田≫退職されましたけども街で犯人を見つけたらどうしますか?森本≫そりゃ追いかけますよ。
警察手帳、返してますから。
でも、通報しますよ。
さっき、出とった犯人まだ捕まってませんからね。
皆さん、よろしく頼みます。
濱田≫きょうはいろいろと森本さんに教えていただいたんですけどミアタリ刑事の森本さんの記憶方法で私たちでも実践できることってなんかありますか?森本≫人の顔を覚えるのは難しいですよ。
やっぱり毎日会わんといかん。
私、捜査するときは大体、目を見ていくんですね。
プライベートのとき人と話をするときには必ず目を見るんですけども2つの目で2つの目を見ると非常にしんどいときがありますよね。
私はプライベートのときは自分の2つの目で片方の目を見てしゃべるんです。
見やすい、そして表情もしっかり受けることができる。
濱田≫両方の目を見てしまったらミアタリ捜査のときの顔になってしまうからなんだ。
森本≫そしたら対話もしやすいですね。
小野塚≫見られるほうもそうなんですか?森本≫どんな感じか分かりません。
私はかたっぽの目で…。
濱田≫やっぱりミアタリの神様っていうのがあるからじーっと見つめられたらドキドキする。
小野塚≫改めてミアタリ刑事のレジェンドの極意というのは?森本≫やっぱり、こいつを逃げてるやつを捕まえるっていうこの思いしかないですね。
この思いがなければミアタリはできないです。
覚えることもできないしそして、捜すこともできない。
被害者の無念を晴らすと気持ちいいですね。
逃げてるやつをなんとか捕まえる。
そういう気持ちじゃないとこの仕事はなかなかやっていけないですね。
小野塚≫呼び込みのときなんかそういう思いを込めながら。
森本≫自分の前に絶対来いよと。
絶対、捕まえたるから来いよと。
そういう気持ちでやって今まで私の前に来たやつは全部、それで…。
藤井≫それを言い切れるってすごくないですか。
小野塚≫60年間、多くの時間そういう気持ちが続いてきた。
森本≫二十数年ですね。
それがなかったら長いこと続かないですね。
藤井≫記憶とかそういうお話で伺ってるんですけどある一人の刑事さんが仕事に対してこんなに、ささげてるってことを僕、お伺いできて全く違うお仕事ですけど。
森本≫一緒ですよ。
情熱は一緒。
藤井≫本当、ちゃんとしないといけないと思いました。
濱田≫覚えられへんとか言ってるのが恥ずかしい。
何、甘えてんねんっていう話ですよ。
藤井≫同じ話にすんのもおこがましいですけど。
絶対、お前出てこいよって思われる呼び込みの作業あるでしょ。
それを例えば、分かんない…。
宝くじ当たれよとか、そんなんに使わないですもん、だって。
森本≫よこしまな考えですね。
それはどうか分かりません。
当たったらうれしいですけど。
小野塚≫ミアタリというのは森本さんにとって天職と?森本≫なってしまったですね。
そんなつもりはなかったんですけどうまいことやらしていただいてよかったですね。
2017/10/20(金) 13:05〜14:00
NHK総合1・神戸
ごごナマ 助けて!きわめびと「名前や顔が思い出せない!」[字]

「名前が出てこない…」そんな物忘れの“あるある”を解決!記憶力チャンピオンが60人もの名前を短時間で覚える技を生放送で披露!元スゴ腕刑事が語る“顔”の覚え方も。

詳細情報
番組内容
「知っている人なのにどうしても名前が出てこない…」そんなもどかしいお悩みを解決する極意を伝授。前半は、記憶力を競う大会で日本チャンピオンになった“きわめびと”が登場し、初対面の60人の名前を記憶する技を披露。そのコツは、意外にも「ダジャレ」や「ゴロ合わせ」といった誰もがまねできる方法だという。後半は、指名手配犯を追い続けた元スゴ腕刑事が登場。人の顔を絶対に忘れない独自の“ミアタリ”術について聞く。
出演者
【司会】藤井隆,濱田マリ,小野塚康之,【きわめびと】記憶力のグランドマスター…池田義博,元大阪府警刑事…森本等,【語り】木元美香

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – トークバラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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