昨今、議論するほど取っ散らかって、結局ちっともまとまらないリベラルとは何か、ということについて
皆さん自由はもちろん、権利や、公正や、分配のことだと言うんですよ。でもね、それって本当にそうですか?そもそもなんでそんな考えが出てきたんですか?
遡るとリベラリズムはジョン・ロックという人に行き着きます。ここまでは普通です。彼はイギリス経験論の人でした。そう、この時代までに経験論哲学が生まれ、同時にそこから近代科学が誕生したのです。
ロック氏は経験論を根拠に、国王の統治権、王権は“神”に与えられたものではなく、各人の持つ自然権を守るために委任されたものだ、という思想を発明します。これがリベラリズムの誕生です。本当です。
これってさ、科学じゃん。観測に基づいた帰納と仮説じゃん。リベラリズム、自由の生みの親は、経験主義と科学的思考や方法論なのです。
ロック氏から始まるリベラリズムは、この仮説をもとにして以後、市場経済や功利主義、ロールズの正義や公正などを発明していきます。また、自由と科学知識をもった者は産業革命を担い、社会そして個人の生活を科学技術的に豊な方へと変えいきました。
でも私は思うんです。いつの間にが、現代のリベラリズムからは「科学主義」が失われているんじゃないか?自由のための公正や分配もいいけど、まずそれらを科学的に考えることがリベラルなんじゃないか?
リベラリズムの遠戚である共産主義には、最初は科学がありました。そしてその頃までは栄えていました(笑) これはリベラリズムにも言えて、現在低調と言われたりするのは、科学的手法や科学技術を援用し政治することが足りてないからなのではないのか!?
翻って日本のリベラルを見てみると、どう思いますか。あれ、自民党の方が「現代経済学に根差した金融政策」してませんか?なんで理系やギーク系が自民党支持なんてすか?自民党がリベラルと言うのは、なしです(笑)
日本、または世界のリベラルが低調なのは、きっと保守に科学的手法を上手く使われているからなのだと、私は思います。リベラルの革新的な利点そのものが無くなりますからね。必ずしもナショナリズムや感情の時代だから、ではないのです。マイナンバー制度の根幹はIT技術です。IT技術であるツイッターは世界でも保守言論がよく使っています。
だからリベラルは、ごちゃごちゃとリベラルとは何だなどと議論する前に、現代の科学的議論に基づいた政策と、科学技術振興策を取ってください。
そして物理科学社会科学者と科学技術者の信頼を取り戻し、本来の科学的進歩的なリベラルに戻っていただきたい。 枝野さん、お願いしますよ。
科学主義というのは「仮説がある」「検証がある」「有意な結果がある」の3点整ってないとならんからね。 けど、その間に撹乱要因がある。 だから、物理、科学あたりの自然科学なら...
書いた者です 現代諸科学、特に経済学が近似だらけ、モデル化可能なのか、検証も難しいというか不可能だろ、というのも分かります。 分かりますが、それでも経済学に根差してやら...
そりゃわかるよ。だから議論するんだよ? 誰だって「これは根拠があるんだ!」と言いながらやってる。その裏には科学的検証のあるなしもあるだろう。 更にその中には科学的検証が怪...
経済学者の理論はまともだけど経済学をかじったつもりのバカの理論や検証はまともじゃないからな…
もうひとつ別の論点。 保守、リベラル、右翼左翼なんてラベリングは現在において全く役に立たない。 なぜか?事象を説明するのにあまりにもいろんな要素が混ざりすぎた概念になっち...
書いた者です 私も現代の諸問題が複雑になっていて、且つ右左のような立場では割り切れなくなっていると思い、このようなことを書きました。 思いっきり整理して、経験主義に基づ...
あきないか?w 同じことを繰り返してwww
政治家さんに見てほしいんだ!
まあ、それでいいと思いますよ。 ひとつ言うなら世の中は昔から複雑です。理屈だけ色々言えるようになったぐらいです。 その理屈は、問題に対してどうするか?という話だと思います...
そうですね。 議論の手法やあしらい方もそうなんですが、 ぶっちゃけ科学哲学を倫理の規範にするぐらいのことをしてもいいと思います。道徳の。 科学の「これは所詮仮説である」...
現代経済学に根差した金融政策(笑) 現代経済学流に言うならアベノミクスは長期的にはリスクを高めながら現在利益性向を高めるだけの手段なので 良い面だけ見てるバカが支持するん...
リベラルって言葉は、格差からの解放と、選択の自由が混ざっているからややこしくしている。 選択の自由は強い個人の自由主義論理、格差からの解放は弱い個人の自由主義論理。 自民...
書いた者です。 自由の質がリベラリズムの議論では常に議論されますね。でも、ちょっと待った方がいいのでは、と思うのです。 そもそも、自由の生みの親である、経験主義と、科学...