浮気・不倫の代償 慰謝料の相場と金額 ~慰謝料っていくらかかるの?~

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配偶者の不倫や浮気・・・という言葉を聴いて真っ先に”慰謝料”が思い浮かんでくる方は多いと思います。

ですが、慰謝料というのは一体どの基準でいくら支払われるものなのでしょうか。

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今回は、浮気・不倫の代償である”慰謝料の相場と金額”についてを詳しくご紹介していきます。支払う方も支払われる方も是非参考にしてみてくださいね。

浮気・不倫の慰謝料相場と金額

1 浮気・不倫の慰謝料相場 責任軽度

”責任軽度”というのは、不貞行為の悪質性が軽度・中度・重度の三段階にした場合の”軽度”です。

不貞行為による離婚の慰謝料は婚姻期間や離婚の原因の有責度合いで決まるのですが、”軽度”の場合は・・・

婚姻1年未満 100万円
婚姻1~3年 200万円
婚姻3~10年 300万円
婚姻10年~20年 400万円
婚姻20年以上 500万円

以上が”責任軽度”の相場になります。

2 浮気・不倫の慰謝料相場 責任中度

次に”責任中度”の場合は・・・

婚姻1年未満 200万円
婚姻1~3年 300万円
婚姻3~10年 500万円
婚姻10年~20年 600万円
婚姻20年以上 800万円

以上が”責任中度”の相場になります。

3 浮気・不倫の慰謝料相場 責任重度

そして最後に”責任重度”の場合ですが・・・

婚姻1年未満 300万円
婚姻1~3年 500万円
婚姻3~10年 700万円
婚姻10年~20年 900万円
婚姻20年以上 1000万円

以上が”責任重度”の相場になります。

4 浮気・不倫の慰謝料相場 まとめ

責任軽度の場合婚姻1年未満で100万円~が相場になりますが、重度の場合婚姻1年未満でも300万円~が相場になるようです。

ちょっと注意なのですが・・・婚姻期間が20年以上だから確実に500万円以上もらえるとは限らないんです!

というのも慰謝料というのは様々な事情などを考慮して決定されるので、必ずしも上記の金額がもらえるというわけではないのです。


たとえば、年齢や不倫前の結婚状況(仲が悪いと責任は軽度に)。積極性や不倫期間はもちろん子供への影響(子供が小さければ小さいほど被害は大きいといわれているので高額になります)などの事情を考慮した金額が決まります。婚姻期間20年でも元々夫婦仲は悪く子供も居ない上に不倫期間は短く修復が可能で更に積極性は低く夫婦が別居している・・・といった場合はあまり高額にならない可能性があるんです。

慰謝料には浮気調査費用なども含まれる?

慰謝料の中に、浮気調査費用なども含まれるのか?と疑問に持つ方は意外と多いものです。

不貞行為に基づく慰謝料請求の場合、興信所や探偵事務所などへ支払った調査費用や経費、料金といったものは”損害”の1つとして不貞行為を行った相手に請求することが出来るんです!

裁判の判例でも、不貞行為の証拠をつかむ為に探偵事務所へ依頼する必要があった場合ここで発生した調査費用を損害として認めているので、安心して浮気調査が依頼できます。

【探偵の浮気調査料金例】

1時間あたり1万円ほど×調査員の数×調査に掛かった時間×日数+諸経費

 

浮気調査の場合、少なくとも2名以上で動くことが多いです。2名で1日5時間を5日間~10日間というのが一般的らしいです。

そうすると、50万~100万円くらいが浮気調査の大体の平均値となります。

参照:探偵の浮気調査料金相場


ただ、裁判所で浮気調査の費用がどの程度認められるのかどうかはその必要性と金額の正当性、立証にどのくらい寄与したかどうかなど様々な事情をトータルで考慮した上で決定されるのもポイントです!

慰謝料は一括払い?分割払い?

いきなり何百万円も支払えないよ!!」と言う方も多いと思います。

浮気・不倫された側からしてみれば、「一括で払う甲斐性も無いくせに浮気すんな!」なのですが、慰謝料は分割払いが可能なのでしょうか。

正解は”請求者のさじ加減で可能”です!

つまり、慰謝料を請求した側(浮気・不倫の被害者)が「分割払いでいいよ」と認めた場合可能になるんです。

ただ、ごく稀に「一括支払い以外は絶対に認めませんから!!」という方もいますが基本的には分割払いが多いです。

分割払いは途中で逃げられることも有るため、やむを得ず分割払いにする場合は一時金の割高を高めるだけではなく、安全な契約書で契約をしておくと安心です。

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総額が大きい場合は示談書ではなく公正証書で契約をするのがおすすめです。

慰謝料が払えない場合は?

払えないくせに浮気すんな!!」と思いますが、支払えないものは支払えないという場合。

①借り入れの検討
②分割払いをお願いする
③生活費を見直し収入を増やす
④自己破産をしてやり直す

支払いが無い場合、相手から督促状が届きます。

この督促状ですが無視していると内容証明で催告書が届きます。この催告書は最終警告でもあるんです。

これも無視していると訴えられます。法的に裁かれます。ですので、必ず相手に連絡を取るようにして絶対に無視してはいけません。

生活そのものをやっていけないというレベルの場合、最終手段として自己破産を検討してみるという方法もあります。

但し、自己破産をしても賠償責任がなくなるわけではありません。

浮気・不倫の代償 慰謝料の相場と金額 まとめ

不倫や浮気の代償というのは想像以上に大きいものです。

とくに、婚姻期間が長かったりこどもが小さい場合は自然と慰謝料も高額になっていくものです。

相場は相場なので、必ずしもその金額以上がもらえるとは限りませんがその人の事情を考慮した金額が決まるので「全く貰えなかった」ということは少ないと思います。


支払いについてですが浮気調査費用などは「立証に必要だった」と認められた場合は慰謝料に盛り込むことが出来ます。通常、慰謝料というのは一括払いが基本なのですがお願いをして分割払いにしてもらうことも可能です。(相手のさじ加減になりますが、結局最後は分割払いで許してくれたというケースが多いです!)事情によって金額は左右されるものの、慰謝料は決して安いものではありません。軽い気持ちで浮気・不倫をするのはやめましょう。