イタリア共和国史上最年少!
2014年1月、ボクは有名な紳士ファッション見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」開会式のため、フィレンツェ市庁舎に足を向けた。目の前で市長として並んでいた人物がわずか1カ月後、いきなり首相になってしまった。
イタリアでは2014年2月22日、中道左派・民主党の党首マッテオ・レンツィ氏が首相に就任した。レンツィ氏は1975年フィレンツェ生まれの39歳。イタリア共和国発足以来最も若い首相であると同時に、EU・欧州連合でも最年少の首相である。閣僚16人中半数の8人が女性という人事でも話題を呼んだ。
彼は父親が町議会議員だったこともあり、早くも高校生のときに政党の選挙作戦に参画している。大学卒業後は父親の会社で働く傍ら、現在党首を務める民主党の前身で役職をこなした。
その後29歳でフィレンツェ県知事に当選、続いて33歳でフィレンツェ市の市長当選と、早くから頭角を現した。
さらに昨2013年12月には、所属政党の書記長に67.5%という高得票率で選ばれ、フィレンツェ市長と「二足のわらじ」をこなしていた。
イタリアでは、レンツィ氏の私生活も数々伝えられている。それによると、19歳のとき、有名なテレビのクイズ番組に出場、円にして約300万円の賞金を獲得している。
24歳のとき結婚した夫人は高校で国語を教える非常勤講師で、夫が首相としてローマに行っても、子ども3人を育てるため地元フィレンツェに残留するつもりだ。
市長のときの給与は月額4300ユーロ(約60万2000円)で、夫人の月収5500ユーロよりも少なかった。住宅ローンの借入額は総額176万ユーロ(約2億4600万円)らしい。
大矢 アキオ
コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。『Hotするイタリア』、『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。
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