わたしもクリスチャンなので、あなたの気持がよく理解できます。現にわたしもこれによく似た内容の話を知っています。もちろん、あなたの言う大学とは別の大学の話かもしれませんが、わたしには同じ大学のような気がします。ですから、余計なアドバイスをしてみたくなりました。

あなたの質問には、２つの大切な要件があるのね。（１）国語の教師を目指したい。（２）ちゃんとしたキリスト教主義の大学に進学したい。

（１）についてですが、わたしの経験に照らして言えば、教職課程で所定の単位を修得した後に教員採用試験に合格しさえすれば教師になれます。どの大学も教職課程には力を入れています。どこの大学の教職課程でなければ教員採用試験に合格できないということはないと思います。本人次第です。
（２）に関するわたしのアドバイスはこうです。次の点を自問してみてください。その噂が概ね真実だとして、そのことがあなたの信仰生活と学生生活にとってどのような意味を持つのでしょうか。言い換えれば、その大学の対応が、キリスト者としての結婚観と性倫理の観点から、神と大学共同体にとってどうしても不見識で不誠実としかあなたには思えず、もし、あなたが入学する前にその事態が正されることがないなら、それでもあなたはそういう態度を取る大学の学生でいることにクリスチャンとして誇らしくいられるかどうか。

あなたの文面から察するところ、あなたはその大学のキリスト教主義大学としての姿勢があなたの信仰生活の良識とかけ離れていると感じているのではないでしょうか。もしそのように感じているのであれば、その大学への進学については慎重にされるのが良いかと思います。

しかしながら、あなたが聞いたそのスキャンダルは事実無根なのかもしれません。そうだとしたら、姦淫を疑われている男女の名誉が深く傷つけられていることになります。そして、そんな噂話に振り回されるあなたのような受験生が気の毒に思えてなりません。ただ、わたしが聞いている話について言えば、事実無根だとは思えないので、あなたの聞いたスキャンダルと同じものでないことを祈るばかりです。この教授の奥様のことを思うと身につまされて心が痛みます。キリスト教会の良識に照らしてみれば、キリスト教の大学がこのようなことをした人物が大学の要職に就ついているという事態を野放しにしているのであれば、そのキリスト教精神とやらに強い疑問を覚えます。

その大学への進学について慎重であることをあなたには勧めますが、だからといってその大学がどの人にとっても勧められないなどと言いたいのではありません。その大学で知的にも人間的にも大きく成長していく学生はたくさんいると思いますし、ほとんどの教授たちは彼らを親身に指導しているのだろうと思います。大切なことは、あなたの信仰の成長がその大学で学んでいくこと調和していけるかどうかということではないでしょうか。もしその大学を受験されるなら、かのスキャンダルのことは神様に一切委ねて、そうした類いのスキャンダルなど、おおよそ聖書の教えに反する道から自分を遠ざけ、信仰生活を守って、あなたの夢に向かってひたすら歩むことを心に固く誓って受験されることを願ってやみません。どの大学に進学されるにしろ、そういう構えで学生生活を歩むことができたなら、きっとあなたは自分の夢に近づいていけるでしょうし、あなたの信仰もより練られたものになっていくことと思います。

あなたの教会の牧師先生に相談されましたか。牧師先生はもちろんのこと、周囲の大人たちの意見も聞いてみると良いのではないかと思います。

いずれにせよ、祈りの中で心に平安のあるほうの道を選択されますように。