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アマチュア無線局JA2FJGの原点 ー さらなる上の周波数を目指して
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10GHzまでならば無手勝流でもなんとかなる
過去の経験から10GHzまでならば、本格的な測定器は無くてもなんとかなります。
もちろんあるに越した事はありませんし、定量的に測れると全然効率も違います。
ダイオードとメーターだけで簡単なパワー計は自作できますので、用意しておいた方が作業が捗ります。
10GHzでもいろいろなタイプのトランスバーターを作りました。
NECのBS用ミキサーモジュールを使用したもの、JE1AAH高見沢氏がハムジャーナルに発表されたもの、JA1EPK故大日方さんがハムジャーナルに発表されたもの、その他
NECのBS用ミキサーモジュールも非常によいのですが入手が困難になりました。
結果最終的にはJA1EPK故大日方さんがハムジャーナルに発表されたものが今でも現用機となっております。
やはり金メッキの基板の出来がすばらしく、簡単に出来かつ安定しておりました。
収納したケースは少し大きすぎる気もしますが、プリアンプ等追加も考慮しました。
前面のスイッチは電源スイッチとレピーターとシンプレックスの切り替え用。
メーターはパワーを表示させる予定ですが、現状では電源電圧の表示になっておりまして、移動時のバッテリーの電圧の監視に使っております。
本体は金メッキとスルーホールは、自作ではとても真似はできません。
ダイオードでミックスした後2段増幅で三菱のMGF1402終段です。
局発はあの頃よく出回ったドレークのコンバーターの局発部を改造しております。
水晶をシンプレックスとレピーターで切り替えて、レピーターの送信時に最終的に70MHzシフトするようになっております。
ケースはアルミのチャンネルで自作しておりますので、出来栄えはイマイチです。
2段構造で裏側に2逓倍部があります。
パワーアンプはやはりJA1EPK故大日方さんから譲り受けた、アメリカの移動用無線機の一部で、三菱のFETが使用されております。
実測で0.8Wくらいの出力です。
いろいろ自作してみて思う事はスルーホールが非常に重要でまた難しいです。
メッキ線、サンハヤトのスルピンキット等試してみましたが、やはり基板メーカーのメッキのようにはいきません。
基板とケースの接触面が均一にいかず、導電性の接着剤もさがしましたが、簡単には入手できませんでした。
24GHzともなると難易度が格段にUPします
10GHzまでとはガラリと変わりパーツの入手には苦労しました。
0.4ミリテフロン基板、HPA用のFET、ダイオード、電波吸収材、アルミくり抜きケース等どれをとっても簡単ではなく、基板はヤフオクでたまに出るロジャーのテフロン基板などなど。
HPA用のFET等はミニマムロットが10個でしかもかなり高かった。
ダイオードは1SS105が池田電子、ヤフオクでHS11。
アルミくり抜きケース、電波吸収材もヤフオク。
参考にさせて頂いたのは10Ghz同様JA1EPK,JE1AAH、DB6NT各OMの発表されたもの。
24GHzともなりますと無手勝流という訳にはいかず、測定器はスペアナTR4133、パワー計HP432A、カウンターTR5122等に自作のコンバーター等を加えて行いました。10Ghzまでは比較的楽にできたのですが、24Ghzともなると一筋縄ではいかず、発振等にかなり悩まされました。
47GHzとなると交信相手がみつかりません
24GHzで何局かと交信でき、成行き上47GHzに挑戦。
手始めにOMさんの製作されたトランシーバー(トランスバーターではありません)を入手。
親機部分がアイコムのIC-1201の終段部を取っ払ったものでなかなの力作。
以後各種ミキサーを作ってみましたが、1SS105,HS11をはじめほとんどのダイオードが、効率の差こそあれ十分使えました。
結局相手局が現れず、外部ミクサーにスペアナ、カウンターをつないだり、HP432Aでのパワー測定等測定器での確認で終わりました。
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