小池百合子代表が“落選危機”の若狭勝氏を決死の援護射撃
2017年10月21日7時0分 スポーツ報知
希望の党の小池百合子代表(65)が、21日の衆院選ラスト演説としてチョイスしたのは、自身の元地盤でもある東京10区のJR池袋駅前だった。
同区からは各社調査で落選危機が伝えられている最側近・若狭勝氏(60)が出馬。失敗が許されない選挙区での緊急事態に、自ら決死の援護射撃を行う。小池氏は今回の選挙戦で都内でも足を踏み入れていない選挙区もあるなか、池袋演説はなんと3度目。党関係者は「演説場所の理由についてはお答えできません」としているが、過保護状態とも言える手厚さで落選阻止へ躍起になっている。
若狭氏が現在使用する選挙事務所は、昨年7月の都知事選でブームを起こした小池氏が使った事務所と全く同じ場所。もし落選なら希望の党失敗の象徴とされてしまう可能性がある。池袋は小池氏が勝利した昨年の都知事選、今年の都議選でも最後のアピールを行った場所で、「験担ぎ」の意味もありそうだ。
この日、小池氏は札幌市などで演説し「自民党が勝てば安倍1強が続き、問題がチャラになる」と熱弁を振るった。崖っ縁の危機的状況を、自身の力ではね返せるのか注目だ。
ラスト演説のあと、21日夜の飛行機で都の公務のためフランス出張に向かう。翌22日の投開票日は、パリでテレビ各局の生中継や現地への同行記者団の会見に応じる。
◆東京10区(豊島区、練馬区、新宿区、中野区の各一部)
若狭 勝60 希前《2》
鈴木 庸介41 立新
鈴木 隼人40 自前《1》
岸 良信62 共新
吉井 利光35 諸新
小山 徹42 無新
【注】届け出順。《》数字は当選回数