月・金星・国際宇宙ステーションを1枚に収めた天体写真に絶賛の声 「感動!」「奇跡の1枚ですね」
いくつもの偶然が重なって生まれたレアなコラボレーション。
奇跡的なタイミングで撮影することができた、非常に美しい天体写真がネットで話題となっています。撮影を行ったのは、岡山県にある「倉敷科学センター」。写真が掲載された同センター公式アカウント(@kurakagaku)のつぶやきは1万回以上リツイートされています。
注目を集めている天体写真では、大きく光る三日月と、小さいながらもまばゆい輝きを見せる金星が、同フレームかつほぼ同軸に接近し、何とも言えない調和を見せています。さらに月のすぐそばを国際宇宙ステーションが横切ったことで、非常に整った等間隔の点線が絶妙な位置に発生しているのです。2つの惑星と人類の発明がみごとにコラボレーションした1枚!
編集部が同センターに問い合わせたところ、この写真は事前に国際宇宙ステーションの軌道情報を元に計算を行い、月と重なるであろう場所を特定した上で撮影したものだそうです。日時は9月18日の午前5時19分01秒ごろで、場所は広島県竹原市内の周辺。18センチ反射射望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを取り付けたものを使用したとのこと。
月と金星の接近はたびたび発生するものの、この写真のように望遠鏡で同時に撮影が可能なほど近づくというのは1年に1度あるかないかというぐらい珍しいできごと。さらにそこを国際宇宙ステーションが横切っていくのはまさしく「千歳一遇のチャンス」なのだそうです。当日は台風が襲来していたため実施が危ぶまれましたが、思いのほか早く天候が回復してくれたため、絶好のコンディションで撮影を行うことができました。
超低確率で生まれたこの芸術的な1枚に、ネットユーザーも感動。「素晴らしい!」「保存不可避」「その場にいたら鳥肌もの」と絶賛のコメントが寄せられました。
(エンジン)
Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.