気が付かないうちに段階的に悪化していく鬱病。診断・入院後、突き付けられた退職届。現在はハロワ通い。
私が実際に体験したブラック企業とブラック上司の体験談です。
私はある工場で事務仕事を担当していたのでしたが、「やる気があるならば、早く出社してくるはずだ!(よく分からない精神論)」と、出勤時間より早い時間の出社をほぼ強制的に指示されました。早出分は給料がでません。それだけではなく、終了時間を過ぎても働かされ、こちらも残業代が出ずです。
上司からは「早く帰れよ」と言葉では言われますが、仕事はどんどん溜まっていきます。無茶な仕事量で、1人ではどうしようもないので、家へ持ち帰り、寝るのはいつも2時~3時です。規定の業務開始時間は8時30分ですが、7時30分にはデスクに座っておかないといけませんので、6時には起床する必要があります。残業代がその分出るのであれば、文句は出ないと思いますが、昇給は年に1回のベースアップのみです。給料は上がらないのに役職だけ付けられて、仕事と責任だけが重くのしかかってくるような状況です。
辞めていくパートさんが1人また1人と続いていきます。あわせて、社員も1人また1人と続いていきます…。
直属の上司には事務担当が1人のみだったので、もう1人追加採用をお願いしたのですが却下され、仕事はいっこうに減りません。
今思えば、この頃から「怒り」より「あきらめ」が強くなってきた気がします。だんだんと「うつ」の症状が現れ始めていたような気がします。
それから、部署が異動になり、仕事量は少しは良くなるかと思いきや、工場と本社の板挟みにあい、別の部署からの仕事も振られるようになってしまいました。この頃になると、動機・息切れ・手が震える・歩くとめまいがする等々、色々な症状が出るようになっていました。限界が来たのでしょう。
思い切って一番信頼できる上司へ相談しました。その後、すぐに病院へ診察・診断を受けにいきました。診断書では重症のうつ病ということでした。即入院が妥当でしょうとのことでした。
すんなりと入院を許してくれた会社に一時は感謝したのですが、退院後に会社へ復帰願いをお願いしたところ、出されたのは自己都合による退職届にサインしてくれとのことでした。愕然としました。
まさに、ブラック企業の所業だと思います。会社は退職となり、現在はハローワークに通わなければならない日々を送ることになりました。
これが悲しき日本の奴隷社会。長時間労働でこき使われ、倒れると切り捨てられ、徐々に復帰も難しくなる…。
本当に酷い体験談です・・・。
「うつ病(鬱病)」は最も有名な精神疾患かもしれません。既に日本人の十数人に一人が鬱病ではないかと言われており、70%以上が心療内科などに受診していないということですから、潜在的にうつ病で苦しんでいる人もたくさんいるでしょうし、自殺者の中の多くの方がこのような疾患にかかっていた可能性があります。
うつ病の原因は色々あると思いますが、やっぱり「仕事のストレス」が第一に挙げられるのではないでしょうか?。日本の企業は、本体験談のように、長時間労働やパワハラなどの劣悪な職場環境の会社がたくさんありますから…。
ストレスでうつ病・パニック障害発症し休職。→ 会社側「辞めろ」と使い捨て。
陰湿な社内いじめで鬱病発症。パワハラ・モラハラを放置している会社。
営業vs開発で明暗。花形部署の休み無し長時間労働で、うつ病、休職、転落…。
そして、ブラックな企業に限って、散々こき使っておいて、社員が倒れ壊れるとバサっと切り捨てます。会社側は「ゆっくり休んで病気を回復して」と表向きは言いつつ、裏では面倒になった社員をどのように捨てようか考えていますから。とはいえ、ストレス元=仕事ですから、会社が言う通り、休職しないと病状は回復しないというジレンマに陥っちゃうわけですね。
そして、うつ病は再発もしやすい病気ですし、転職先の企業も敬遠するので、うつ病での再就職・復帰は非常に難しくなってしまうということです。さらに40代以降など高齢になってしまい鬱病持ちとなってしまうと、再就職は難しい→無理に限りなく近くなってしまうのが実状ではないでしょうか?。
このように奴隷のように酷使され、使い物にならなくなると、平気で捨てられてしまう状況が容認されてしまっているのが、今の日本の腐った社会です。
とにかく、うつ病の気がある方は早めに診察して、ヤバイ企業は早めに抜け出すことが大事です。健康を損なってしまうと、今の日本の社会ではリカバリーすることが難しいですから、人生が詰んでしまう可能性もあります。
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