冷戦の時代に世界の超大国アメリカ合衆国と、激しく対立していたソ連が様々な思惑によって、アフガニスタンへ軍事進行する事になります。その時にソ連兵が味わった地獄の訓練や戦場を扱った映画が『アフガン』です。そこで、この映画をまだ見た事がない方のために、ネタをあまりバラさないようにストーリーや見所を紹介しましょう。
『アフガン』のストーリー
冷戦の時代にソ連はアフガニスタンへ軍事侵攻する事にします。そのために、ソ連では多くの若者たちがアフガニスタンへ赴く事になりました。しかしソ連では、この派兵には大義がある事を教え込みます。アフガニスタンへ赴く若者たちの中には、血の気の多い若者も多くて、激しい口論をする事も何回を起きていきます。
そのような若者たちを指導する教官が『デガラ』でした。デガラは、地獄のような訓練を隊員たちに行わせます。隊員たちは、そこで重い物を背負わせて急な坂道を登らせるのです。しかし登りきった所で、そこに待っていた者たちに、次々へ突き落とされていくのです。さらに、除隊しようとした者同士を殴り合わせる事もあるほど、過酷を極める訓練が行われていったのです。
そして、アフガンへ赴く日が近づく中で、デガラはアフガンへ行く事ができなくて落胆してしまうのです。そしてデガラは今まで鍛え上げた隊員たちを見送る事にします。所がアフガンに赴いた時に、隊員たちはカコール軍曹の元で働く事になります。しかし、その任務は現地を巡回して、輸送部隊の安全を確保する事でした。
今までの厳しい訓練を思ったら、拍子抜けするような任務内容だったのです。所が、命の危険をかえりみないイスラム武装勢力が、数えきれないほどの大軍で襲いかかってきたのです。近代戦では遠方から撃ち合う事が常識ですが、相手は撃ちながら突撃してきたのです。
接近戦になってソ連兵は次々に倒れていきます。さらにイラスム教徒たちの攻撃は、その後も執拗に続けられて、ソ連兵の犠牲は増える一方でした。ソ連兵は援軍が来るのを待つばかりでしたが、遂にカコール軍曹や将校たちまで倒れていったのです。まさに絶体絶命のピンチの中で、ソ連兵はどうなってしまうのでしょうか?
『アフガン』の見所
ソ連のアフガニスンタンへの進行に対して、アメリカ合衆国は中東のイラスム武装勢力に軍事援助します(ソ連がアフガン進行前に、すでに援助していた説もあり)。所が、この映画では厳しい訓練と戦場ばかりにスポットが当てられて、アメリカ合衆国が支援している事が全く出てきません。そのため、少し物足りなく感じる方は多いでしょう。
さらに軍事訓練に割いている時間が長すぎる割に、肝心の戦争シーンの時間が少ないのも物足りなく感じてしまう所でした。ただしロシア軍が全面協力している事もあって、実際の戦車やヘリが使われているので、迫力のある映画に仕上がっています。そのため、迫力のある戦争映画を見たい方は、満足できる作品と言えるでしょう。