沖縄市の上田紘嗣副市長の発言を巡り、市議会決算委員会が一時中断していたことが19日、分かった。上田副市長が「議員の効率が悪い」「(答弁に備えて待機する職員の)残業代が1時間で30万円かかる」などと発言したことに委員会に所属する全与野党議員10人が抗議。上田副市長が謝罪し、午後から再開した。
複数の議員によると、発言があったのは12日午後7時半ごろ。休憩中、誰に言うでもなく周囲に聞こえる声で、部屋を出ようとする上田副市長が「残業代が1時間で30万円かかる」などと発言し、議会軽視の侮辱だと受け止めた市議と口論となった。
翌日、前日のやりとりを問題視した野党議員が午前10時の開会直後に休憩を申し入れ抗議することを提案。市長を支える与党議員も同調した。これを受けて、上田副市長は議長応接室で「本意ではない。軽率な発言だった。不当な発言で深く反省している」と釈明したという。(中部報道部・比嘉太一)