本当にCO2削減しているのか?
政府の買い替え促進策が後押しするエコカーブームだが、
本当の意味で環境に優しいのか。
。
エコイメージが強いハイブリッド車だが、製造段階のCO2排出量となると、
状況は違ってくる。
ハイブリッド車は構造が複雑で使われる部品点数が多く、
素材や車両の製造の段階ではCO2排出量がむしろ多い。
プリウスの場合、トヨタが公表しているグラフから読み取ると、同クラスのガソリン車と比べ15%ほど多く発生する。十万キロ走行した場合、製造から廃棄までのCO2排出量のうち製造段階が約四割を占める。
トヨタによると、十万キロ走行した場合、
製造過程も含めてプリウスが排出するCO2はガソリン車より43%減る。
乗れば乗るほどその差は大きくなる。
ただし、ガソリン車を五年で廃車にしてプリウスに乗り換え、
五万キロしか乗らなければ、元の車を継続して十万キロ乗ったのと総排出量は大差ない、
という現象も計算上は起こりうる。