今話題になりつつある(のかは分からないが)4コマgram について の記事である。
前半記事 では、私が4コマgramについて抱いていた疑問点などを挙げたが 後半では 9月15日以降の4コマgram 訴訟騒動や それに関する4コマgram の明らかな問題点について語る。
初めての方へ
今回の件について よく知らない方もいると思うので、4コマgramについて、そして筆者と4コマgramの関係性について かいつまんで説明したいと思う。
【4コマgramって?】
"4コマgram" は 株式会社ナックルボールが運営する 4コマ漫画 専用SNSで、最大の特徴として 面白い4コマを投稿し続ければプロ作家に認定され 広告収入の一部がもらえる "ギャランティープログラム"がある、A氏などの有名作家も 登録・投稿している。
しかし、ギャランティや利用規約等が 不透明だったり、運営のTwitterでの問題行動によって、一部ユーザー・非登録ユーザーから痛烈に非難されている。
【お前だれ?】
イカ墨パスタという名前で 主に絵や漫画を投稿している人間。
ほんわか系 4コマ漫画を描いたりしている 4コマ集 、Twitter
【何があったの?】
とりあえず今までに起きたことをザックリと説明すると、
- イカ墨パスタ、話題になっていた4コマgramに登録。
- しかし"投稿方法がめんどくさい"ことを始め いろいろと不便・不透明な部分が多いことが分かる。
- Twitterでの運営の言動 に複数のユーザーが疑問を抱き始める。
- gram運営 ユーザーからの質問や提案への回答がめちゃくちゃ、また特定のユーザーに必要以上の高圧的な応答をしていたことが判明。
- イカ墨パスタ、見切りをつけ「怖いので、もう投稿しない」とTwitterで発言。何人かのユーザーも同様のツイートを投稿。
- 運営激怒、イカ墨パスタを晒し上げRTとともに「謝罪か法廷で争うかしてもらう」と宣戦布告。
- 一晩中 外野のユーザーとレスバトルを繰り返したのち、該当ツイートを削除。
さらに575要約すると、
" 運営が 感情的に なっちゃった "
といった感じである。(少なくとも被害者側から見れば)
該当ツイートは削除・謝罪こそされたものの、当事者への謝罪等はなく 未だ 荒らし扱いのまま "なかったことにされた"。
ここからは、上記の7つの内容を より細かく書いていく。
なぜ 批判する流れになったのか
登録に関しては、ある作家間で「4コマ投稿SNSがあるよ」と少し話題になったことから始まり 私も含め何人かの作家が登録したことから始まる。
程なくして「コマを一つずつ投稿するのが不便」「ガイドラインなどがなく 説明不足」「運営のTwitterの使い方が不安」などの問題点が浮き彫りになり、不信感へと繋がっていった。(このへんに関しては前半記事 や こちらの記事 で触れているので、そちらを参照)
運営に 改善案や意見を送ったユーザーもいたようだが あまりよい結果には繋がっておらず、運営の考え方と ユーザーの考え方が 噛み合っていない瞬間も多数 見受けられた。
- サイト内の全新着作品を載せる場所の名前が「予選落ち」*1
- 二次創作に関する質問に「日本はまだパロディを容認するだけの知性を持った国だと信じております」などと返答*2
- フォロー機能があるのにフォローした人用の新着一覧がない="フォロー機能の意味がない"ことに関して「お気に入りを活用してください」
- 4コマのグランプリを開催するも、審査員に漫画関係者がいない
- メディアなのか SNSなのか サイトの方向性が曖昧 etc......
特定のユーザーへの対応 にも疑問が生じた。
パンやさん というユーザーが ガイドラインがないことをいいことに、とある有名人の写真を使った4コマを投稿し 運営からお叱りを受ける。
しかしその後、規約に違反していない作品も除外するなどの処置*3から始まり、
パンやさんがTwitterで投稿した4コマgramへの純粋な指摘や要望に対して削除要請や法に訴える警告などがあったことが判明する。
この時点で 4コマgramがユーザーに対して どういう接し方をするのかが だいたい分かってきていたので、見切りをつけて 筆者は4コマを投稿しなくなった。
奇妙な 運営とユーザーのやりとり
…後日、パンやさんが運営とのやりとりDMをTwitterで全公開していた。閲覧は自己責任で。
9月15日の夜、突然の宣戦布告
上記の騒動やらがあって「4コマgramは怖いな、使い続けたくはないな」と思い 9月15日にTwitterで 感想と共に 4コマgramへの投稿をやめることを宣言した。
さらに何人かの作家が Twitterで 同じような内容のツイートを 一斉に呟いたことで 4コマgram運営の目に留まり "激怒"、いきなり「イカ墨パスタを訴える」といった内容のツイートを投稿し始める。
当時の具体的な流れは 別の方が まとめてくれているので 参照を。
この中で、
どの社会でもそうですが、評価は他人が下すものです。自分が高い評価をされないからといって相手を批評するのは、ご自分がただただ情けなくなるだけなのでやめましょう。だったら面白い漫画を描きましょう!つまらないのにも、面白いのにも、必ず理由はあるんです。
という発言があるが、"なぜこれを 自身や自社に当てはめることができないのか" が謎だ。gram向けに改変するならば、
"どのサービスでもそうですが、評価は他人が下すものです。自社が高い評価をされないからといって利用者を批評するのは、自社がただただ情けなくなるだけなのでやめましょう。だったらより良いサービスを作りましょう!つまらないのにも、面白いのにも、必ず理由はあるんです。"
といった感じか。
詳細
より詳細に語るため、削除されたツイートの魚拓を貼っていく。
イカ墨パスタに矛先を向けてから 第一声がこれ、
「ご自分の漫画を取り上げてもらえなかった恨み」という何の確証もない動機をでっちあげ、それを晒しあげRTという形で拡散しようとすることのほうが よっぽど風評被害だと思うのだが、いかがだろう?*6
これも"心ない運営の風評被害によって 作家活動を邪魔された"わけだが、どうだろう。
また、イカ墨パスタは保存庫システムについて「"予選落ち"というネーミング」と「保存庫新着オススメと分類化することによる視認性の悪化」を懸念しただけで、4コマを載せろとか そういった発言はしたつもりがない。他のユーザーがどう思ってるかは知らないが、筆者に関しては論点がズレている。
4コマgram on Twitter: "せっかく4コマ漫画を盛り上げようと頑張っているのに、邪魔したがる人たちがいるのは悲しいですね。"
これに至っては 感情に訴えかけようとしているのではないか?と思われかねないし、どことなく上から目線のようにも感じられる。こういうよく分からないアピールツイートは 本当にやめたほうがいいと思う。
…加えて補足しておきたいことがある。
この騒動の前に "事前にDMやメールによる意見交換が一切なかったこと" 。他のユーザーには何らかの形で警告やメッセージでのコンタクトを取っていたのに対して、イカ墨パスタに関しては 癇癪起こしたように、初っ端から 大胆な行動に出た。
そのくせエゴサだけはキッチリしているようだ。
今後のことを考えれば 会社としても運営としてもマズかったのではないだろうか?
暴走が 飛び火していく
今までの発言は 擁護しようと思えば できるものもある。
しかし、筆者はともかく "まったく非のないユーザーも 無茶苦茶な理由で 晒し上げたこと"は 本当に許し難いので、徹底的に批判したい。
今回、被害に遭ったT氏と連絡を取り 記事について快諾していただいた。例によって閲覧は クリック展開で。
結局、何が言いたかったの?
長くなってしまったので、釈然としない・許せない点をまとめておく。
- 少なくとも「健全」とは思えない サービス展開と運営
- 意にそぐわない人間に対する "異常な敵意" 、それを隠そうともしない言動。
- 一時的な感情で動く、何の非もない垢に粘着し続ける等の モラルの欠如。
- 発言内容が過去のものと矛盾、あるいはブーメランになっている。
- 文章の読解や、基本的な会話が成り立たず 意思疎通ができない。
- どことなく上から目線な喋り方 や 4コマに対する考え方の違和感。
といったところか。
最後に
これは本騒動とは関係ないが、言っておきたかったことが1つ。
4コマgramは「4コマの普及・地位確立」と しばしば発言しているが、そのたびに私は違和感をおぼえ、"4コマは 十分に普及も地位確立もしているのではないか"と思う。
歴史的に見れば 原点は江戸時代にまで遡るとまで言われ、戦前には新聞4コマの誕生、戦後には 後の有名漫画家らによる4コマ漫画から始まり、経済成長期にはリーマン系4コマが誕生するなど かなり早い段階で基盤はできていたわけだ。
もっと時代が進むと 対象を絞った4コマ専門雑誌や "不条理ネタ"や"雑記4コマ"の普及、現在では"萌え4コマ"や"アンソロジー"などが流行し、さらにはウェブ漫画という誰もが作者になれる状況によって、毎日のように4コマ作家が誕生している。
このように 4コマ漫画は 常に変化し続け 人々に寄り添ってきたということになるのだが、今この現代において 何のために4コマの普及と地位確立が必要なのだろうか?もしくは これ以上に普及と地位確立が必要なのだろうか?
運営会社のブログに
「4コマ漫画が好きだから」*7
全員にそこまでのオタクになれ、というわけではないのですが、自分の好きな分野の優れたものや
土俵のルールくらい、貪欲に知ろうとしないのなら、それは好きとは言えないんじゃないの?*8
とまで書いてあるので、何かしら強い思いがあるのだと受け取っておく。
個人的な考えだが、「4コマのSNS」は 誰も思いつかなかった・できなかった というより 4コマと投稿型SNSの相性が悪かったために 誰も手を出さなかった・生まれなかったのではないかと思う。(…もしくは手腕の問題か)
例によって 本記事に 誹謗中傷・風評被害などの意図はないのでご注意を。
いまだにgramにはご理解いただけてないのか分からないが、"誹謗"とは そしりけなす・根拠のない言葉で名誉を汚す といったことを指し "中傷"は根拠のない悪口を指す。しかし、こちらは終始 明らかに人を不愉快にさせる暴言や罵倒などは吐かないように徹底しており、また今までの批判は gramが実際に施したシステムや gramが正式に発言したことへのツッコミが多数であり 根拠がありまくりである。
また風評被害に関しても、複数の作家から「使いづらい」といった声があがっており(運営Twitter垢に そういったリプライをする方もいた)、「4コマgramは 不便だ」という意見も 事実として あったわけだ。その事実は認めたくないかもしれないが。
ずっと褒められ続けるサービスなんて滅多にない。どんなSNSだって 不満点は必ずあるし 綻びを見せることもある。批判的な意見を直視するのは とてもツラいことだが それを認めない というのは無茶な話だ。
本記事は 10月17日以前の時点での記述である。
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*1:ユーザーからの意見も多く「保存庫」に改名
*2:https://twitter.com/4komagram/status/906044216391868416
*5:そもそも二次創作・二次利用はグレーではなく真っ黒、 結果的にグレーになってるだけで 断言していいものではない。また二次創作とパロディはまったく別物なので混同するような表現も 控えなければならないだろう。
*6:加えて説明しておくと イカ墨パスタの4コマは 過去に "おすすめ"として紹介されたことがあるし、Twitterでも4コマgramに動画化されて紹介されたこともある。
*7:
4コマ漫画の魅力 – knuckleblog – knuckleball株式会社のブログ
*8: