ミクさんがPCに宿った……? 電子の妖精が内部で舞い踊る自作機の作者に話を聞いた
サイドパネルに透過液晶ディスプレイを設けてミクさんを表示し、立体的に見えるよう調整しているのだそうです。
まるで中に初音ミクが住んでいるかのような自作PCが、Twitterで注目を集めています。透けたサイドパネルをのぞきこむと、そこには曲に合わせて舞い踊るミクさんの姿が。これいったいどうなってるの?
もともとは自作PCの製作者が集う「自作erオフ会」で披露されたもの。編集部は作者のN'sさん(@nissyan_daze)に詳しい話を聞きました。仕組み自体はシンプルで、サイドパネル全面に透過液晶ディスプレイを仕込んでMMDのミクさんを映しているとのこと。内部のオブジェや映像のエフェクト、光源の角度などを調整し、目の錯覚で立体的に見せているのだそうです。サイドパネルまわりの工作自体は簡単でしたが、製作期間のほとんどが錯視のための調整にあてられたのだとか。
作者は7年ほど前から透過液晶を使った製作に挑み、今回のPCは6台目の作品。ミクさんを踊らせるアイデアは、第1回自作erオフ会で有名な製作者とのコラボPCを作る際に思いついたそうです。
しかしそのときは製作期間不足で納得できる結果とならず、第2回となった今回のオフ会で再挑戦。PCのテーマは元来水冷PC初心者の講習用でしたが、参加者を楽しませるべく、サプライズで透過液晶のギミックを導入したのだそうです。サイドパネルまわりはN'sさんが手掛けていますが、水冷の配管は参加した初心者たちが作り上げたもの。配管には参加者の名前が記されているとのことです。
N'sさんは最後に「まだまだ満足のいく状態ではないので、これからももっと技術を磨いていきたいと思います」とコメント。現在作品は大阪日本橋のPCショップ・PCワンズに展示されており、踊るミクさんを生で見ることができます。
(沓澤真二)
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