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カタルーニャ州首相、独立宣言否定 中央政府は自治権停止手続き進める
2017年10月19日 21:23 発信地:バルセロナ/スペイン
【10月19日 AFP】(更新)スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)州首相は19日、同州の独立宣言は行われていないとの立場を明確にした一方、中央政府が自治権の停止を迫り続けるのであれば、独立を宣言する可能性があるとけん制した。
プチデモン氏は書簡で、中央政府が自治権停止も辞さない構えを示していることに言及し、「もし中央政府がかたくなに対話を拒んで抑圧を続けるのであれば、州議会が時宜を得たと判断した時点で、正式な独立宣言を行うかどうかの採決に進む可能性がある」と記した。
これを受けて中央政府は、自治権停止に向けた手続きに踏み切る方針を示すとともに、21日に緊急閣議を開くと発表した。
中央政府は声明で、異例の事態が発生した場合に中央政府が州を直轄統治下に置くことを認めている憲法155条に基づき、「カタルーニャ州政府の順法性を回復するため、スペイン政府は同条で規定された手続きを進めていく」と言明した。
今回の動きに先立ち、中央政府は16日、プチデモン氏に対してスペインからの独立を宣言したのか否かについて19日までに立場を明確にするよう要求していた。(c)AFP