菅原宏GMがザスパを私物化しているのでは問題について

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リベロの河童
投稿者: ( 河童戦術ブログの管理人 )
公開日:2017年10月19日( 10時間前に投稿 )

先日このブログで『ザスパクサツ群馬と菅原宏GMとtonan前橋の問題について』という記事を書いてザスパクサツが今おかれている状況についてまとめたんですけど、多くの方に読んでいただきまして今では日本のサッカーファンの多くがこのザスパ問題について注目しているようです。そしてこの記事を出した後で「こういうのもあるよ」などとさらなる情報がたくさん出てきまして、それらについても調べてみました。よって、前回の記事をまずはご覧になっていただき、それからこの記事もあわせて読んでいただけると幸いです。

そして今回は特にザスパクサツ群馬でGMをされている菅原宏氏がザスパを私物化しているのではないかという部分についてをまとめてみました。それ以外にも問題はゴロゴロあるんですけど、全部いっぺんに出すと見る側のほうが混乱してしまうと思うので、今回はこの話題に絞っております。

ではこの菅原宏氏はどういう方なのかという部分ですが、まず株式会社菅原の代表取締役であり、前橋市のサッカー協会理事長であり、群馬県サッカー協会の専務理事であり、現在地域リーグで戦っているtonan前橋の代表取締役(以前までは監督も兼任)であり、そしてザスパクサツ群馬のGMをやっているという方です。そういった過去のことについては前回の記事を参考に。

 

この2年間でザスパからtonan前橋へ選手が大量移籍している件

菅原氏がGMをやっているJ2のザスパから関東2部リーグ(6部相当)で菅原氏が代表をやっているtonan前橋へ移籍した選手はこの2年間で実に11人に及びます。しかしこれだけだと若手選手の育成が目的だとかいろいろと理由がつけられるんですよね。そしてこの部分をもう少し深く掘り下げてみたところ、そういった言い訳ではすまない以下のようなことがわかってきます。

 

tonan前橋が降格しそうになった途端6人を一気にザスパから移籍させた

まず2016年シーズンの関東1部リーグなんですが、tonan前橋は3勝5分10敗で10チーム中9位となり、関東2部リーグへ降格となります。さらに関東2部リーグで戦うことになった2017年シーズンですが、前期を終えた段階で2勝3分4敗となり下位に低迷してしまいます。さらに後期も7月30日に開催された後期第3節まででトータル3勝4分5敗となり、このままではさらに関東2部リーグからも降格してしまいそうな状況に陥りました。そんなtonan前橋が危機的状況になった8月に菅原GMが動きます。

 

新加入選手のお知らせ – 図南スポーツクラブINFORMATION – 図南サッカークラブ Official Site | tonan 前橋

この度 ザスパクサツ群馬より6名が移籍加入することになりましたので、お知らせ致します。

背番号 ポジ 氏名 生年月日 出身校

35  GK   ハン ホドン 1994.6.4 韓国外国語大学校
28  DF   中村 俊貴 1993.5.17 国士舘大
27  DF   藤原 雅斗 1994.4.14 流通経済大
17  MF   佐藤 遵樹 1994.7.12 専修大
33  MF   志村 駿太 1997.4.26 ザスパクサツ群馬U-18
34  MF   早坂 龍之介 1994.6.7 明治大

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なんとJ2リーグで苦戦を続けていたザスパクサツからtonan前橋へ一気に6名もの選手を移籍させてしまいます。その結果もあってかtonan前橋は直後の後期第4節から全勝となる怒涛の6連勝を飾り9勝4分5敗で降格危機から一気に2位まで浮上し関東1部リーグ昇格を決めました

これがまず問題となっているわけですね。tonan前橋の代表(最近までは監督も兼任)しながらJ2のザスパのGMもやっていて、自分が代表をやってるチームが降格しそうになった途端、GMやってるJ2のチームから大量移籍させてチームを昇格させたと。さすがにこれはチームの私物化と言われてもしょうがないでしょうし、必死に戦っている関東リーグの選手たちにとっては馬鹿らしいですよね。

 

川田拳登選手についての不可解な移籍

川田拳登 選手 ザスパクサツ群馬へ育成型期限付き移籍のお知らせ | 大宮アルディージャ公式サイト

川田拳登選手のザスパクサツ群馬への育成型期限付き移籍が決定いたしましたので、お知らせいたします。育成型期限付き移籍期間は2017年2月1日~2018年1月31日です。

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前回の記事で菅原GMの国体への強い執着について触れたんですが、そこでひとつの問題が起きていたようです。大宮アルディージャから育成型期限付き移籍でザスパクサツ群馬へ加入していた川田拳登選手なんですが、8月までにザスパの公式戦で7試合に出場していました。そんなとき、この川田選手も他の選手のように国体のメンバーにも名前を連ねています。正確には国体の予選(ミニ国体:8月11日~8月13日まで開催)の群馬県代表となります。

そうしましたところ2018年1月までの期限付き移籍だった川田選手ですが、8月29日に突然大宮アルディージャがザスパへの移籍を止め、J3の栃木SCへレンタル先を変更しました。これによりもちろん群馬県代表として国体へ出場することはなくなり、別の選手が補充され群馬県代表は他のザスパの選手とtonan前橋の選手で戦いました。

ザスパクサツ群馬「インフォメーション」

今シーズン、大宮アルディージャよりザスパクサツ群馬へ期限付き移籍にて在籍中の川田拳登選手が、所属元の大宮アルディージャより栃木SC(J3)へ、育成型期限付き移籍をすることになりましたので、お知らせいたします。

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じゃあどうして大宮は突然移籍先を栃木に変えたのかという部分なんですが、これは推測ですけど元々国体に使われるなんていうことを聞かされてなく、ザスパの菅原GMが自分の都合で勝手に群馬県代表に入れたため、それに怒った大宮アルディージャが選手を引き上げたのではないかと言われています。

また、このときザスパはJ2で最下位で降格圏にはいたんですけど、J3の上位がJ2ライセンスを持っていないため、ザスパが最下位でも降格しない可能性があったんですよね。そのため、確実にザスパを降格させるためにJ2ライセンスを持っている栃木SCに選手を移して昇格してもらおうとしたのではないでしょうか。なお大宮はこの川田選手だけでなくネイツ・ペチュニク選手も栃木SCに移籍させています。そして栃木SCはそれから順位を上昇させ現在ではJ3で1位となっています。

 

ザスパのGMに就任してから自身が経営している会社が工事を受注

あと最後にもうひとつ。どうしてライバルチームであるtonan前橋の代表兼監督をやっていて、インタビューなどで「ザスパは好きではない」と公言している菅原氏がザスパのGMに就任したのかというところ。彼は親から譲り受けた株式会社菅原の社長もやっているんですけど、もしかするとそれが関係しているのではないかというお話。

元々ザスパ草津は経営が厳しくなっていたことと同時に、新たに改定されるJリーグクラブライセンス制度「トレーニング施設に天然芝のピッチを1面以上」「条件を満たしたクラブハウスの保持」の基準に引っかかってしまいJ1ライセンスを取得できなかったんですよね。そんなときに経営難に陥ったことなどもあり菅原宏氏がザスパに取締役クラブライセンス対策本部長として入ります。そうしたところ突然前橋市が2017年度の完成を目指して「県フットボールセンター」の建設計画を発表します。で、これによってザスパクサツ群馬はJ1クラブライセンスを交付されたわけですが、ここでひとつ気になる情報が。

前橋市は18日、下増田町に整備方針のサッカー場について、2017年度までに公共用地(3.8ヘクタール)と隣接する運動場(4.8ヘクタール)を合わせて天然芝4面・少年用2面を持つ関東最大規模のサッカー施設とする計画を明らかにした。
東京五輪・パラリンピックのキャンプ地や全国規模の大会誘致を本格化し、J2ザスパクサツ群馬の拠点練習場としても活用。日本サッカー協会(JFA)公認の「フットボールセンター」となる見通しで、サッカー普及・強化の拠点にする。

市が18日の市議会各派代表者会議に示した利活用計画によると現在、地元野球チームが一部を利用している公共用地に、天然芝のサッカーグラウンドを2面、人工芝で夜間照明付きの少年用規格グラウンドを2面造成する。駐車場約250台分や、運動場側にクラブハウスを設ける。工事費は約7億円で、JFAとスポーツ振興くじtotoの助成を受け、実質負担は5億円余りの見通し。

なんとこの工事を受注したのがザスパGMの菅原氏が社長をやっている会社だったわけです。経営難に陥ったザスパにうまく入り込み、寄付などが集まったことで自身がなにかするわけでもなくザスパの経営は黒字になり、そして前橋市が出した税金とtotoの助成金は菅原氏の懐に転がり込んだと。いやーザスパを巧みに利用してお金儲けまでしっかりやっていたようですね。これはもう上手い手口だなあと。

 

というわけで今回は3つの事案についてまとめてみました。前回とは違い今回の件は少し憶測も混じった部分について触れたんですけど、やっぱり限りなく黒に近いグレーというか、ザスパをとことん利用してtonan前橋の強化と自身が社長をやっている会社を儲けさせていたと。こういったことが実はまだまだザスパにはあるんですよね。もちろん憶測によるものもあるんですけど、裏を取ったけど公表できないこともあって事実として公開できていない部分などもあるようです。で、前回の記事でも書いたんですけど

第 26 条〔役職員等の禁止事項〕
(1) Jクラブの役員または職員は、直接たると間接たるとを問わず、次の事項を行ってはならない。
① 他のJクラブまたは当該他のJクラブの重大な影響下にあると判断される法人の役員または職員を兼務すること

このJリーグの規約ですね。これJクラブだけに限定してしまっていることで菅原氏がやっているようなことができてしまっているわけで、この部分の改定というのはできないものなのでしょうか。自分が応援しているクラブがこのように内部で誰かがクラブを私物化して好き勝手やってたら本当に悲しくなりますし、腹立たしい気持ちになると思います。というわけでまたこういう情報が入りましたらまとめていくと思います。

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