ヒラリー・クリントンの奇妙な提案

 

モニも妹もわしも「ハイチ、ハイチ、ハイチ」で一日が、あっというまに経ってしまう。

ハイチの政府は、どうやら国民を助けるのにあんまり熱心ではないよーだ。

効率が悪い作業にうんざりして「ボランティアなんてのは結局気休めだな」と、うんざりした様子で言うひとがいる。

ま、そーいーなよ。

ところでハイチに地震が起きてキャンセルされたヒラリー・クリントンのオーストラリア、ニュージーランド歴訪で奇妙なことがあったが、日本のマスメディアをじいいいいーと見ていてもいつまで経っても報道しないようなので、ここに書きとめておきます。

 

クリントンがニュージーランド政府に対して送った挨拶は、

「日本の捕鯨は到底世界が許容できない暴挙である。合衆国ニュージーランドオーストラリアの三国が国際世論のリーダーとなって捕鯨を撤廃に追い込むように努力するべきだ」というものでした。

 

これがどれほど「ヘン」なメッセージであるか外交のカンがあるひとには直ぐにわかる。

「捕鯨」の話しをいまのような経済環境のときに大きな話題としてもちだすのは、一億円の家を買う話しをしているときに3000円の違いをオオマジメに述べ立てるようなものです。

 

ニュージーランドには、「核をもちこませない」という国是がある。

おおむかし、その国是に反して明らかに核を搭載しているとしか思われない合衆国艦船が寄港しようとしたので政府が拒絶した。

 

合衆国は激怒してニュージーランドとの軍事同盟を破棄してしまった。

「日本人の不正直さを見習え」とゆわれてアッタマに来た当時のランギは、そーゆーくだらん強要をする不正直な国はどのみち同盟者としてふさわしくない、と大声で言い返して人口300万人(当時)の国は人口2億人の世界一の軍事大国と大喧嘩して袂を分かった。

この田舎者の芥子粒のような小国は「おらが国は独立国だぞ。なめんな」とゆった。

そーゆー経緯で、ニュージーランドと合衆国は軍事的にはまったく疎遠なのね。

ところがここに来て、アメリカのほうから「軍事同盟を復活しましょう」とウインクをしてよこしておる。

 

それはなぜか?

 

合衆国は、1949年に恐慌状態で策定した防衛線を最悪の場合に至った将来、南に下げる準備をしている。

1941年の防衛線に下げようとしている。

太平洋において、日本ー合衆国ーオーストラリア・ニュージーランドラインから、

合衆国ーオーストラリア・ニュージーランドという伝統的な防衛戦略に戻りつつある。

 

もっと重大なのは、その結束の象徴として「反捕鯨」を掲げていることです。

諸国民の南太平洋における団結の徴として「鯨を救え」を合い言葉にしよう、と呼びかけている。

 

ニュージーランドは小国なので新聞も他のメディアも外交に明るい。

「鯨を助けてくれればニュージーランドを救ってあげよう、とクリントンはいった」とかと報道して茶化していました。

合衆国の戦略をおかしがって冗談にしておる。

しかし、クリントンの提案そのものには比較的好意的な反応でした。

「反捕鯨」で団結しよう、というのは太平洋地域ではたいへんわかりやすい主張なのね。

反対の声、というものがまったく起きる余地がない。

2015年くらいから始まる、とゆわれている日本の本格的な凋落をにらんで、またひとつ手を打っている。この大きな戦略の変更はラッドが首相のときのほうがやりやすい、という考えも当然もっているわけです。

 

日本のひとは、この事態をどう展開するか注視したほうがよい。

日本にとってはたいへん重要、どころか、国の死命を制しかねない問題を含んでいる、と思います。

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9 Responses to ヒラリー・クリントンの奇妙な提案

  1. ガメさんまた、お話できるようで何より。蝗害に燗する意見も聴けてよかった。ボチボチいきましょう。

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  2. any-key says:

    反捕鯨ってスタンスって、そもそも完全に政治的スタンスで行ってるし、煽ってるのは豪にいる親中派なんで、別に日本を防衛網から外すって話じゃない気はしますね。#日本にある権益を全部中国に渡したら米国が持たないだろうからでもクリントンは自国の損害を同盟国に押し付けても全然気にしないってなスタンスなんで、中国に奪われつつある豪、ニュージーランドを日本に悪者にしてでも引っ張り込むってのは十分ありえそうな話に見えますね

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  3. 風を食べる says:

    はじめまして。風を食べるです。2日かかって、初日のエントリーからここまできました。ニュージーランド人をかたった日本人のブログかと思っていました。捕鯨に関して日本は、100パーセント間違っていない。そしてあるメッセージを、繰り返し世界に送り続けている。捕鯨反対派、というより、日本以外の国は、そんなわれわれに、問題点を指摘しつづける。こちらが送っているメッセージは、なぜか彼らに届かない。無視されているのだろうか?英霊たちと天皇陛下に敬意を示せ?  このスカポンチン!! やつらは東南アジア中を恐怖のどん底に陥れた張本人たちで、あらゆる人類の許されざる敵じゃねーかよ!自分たちの過去の歴史に誇りを持て? その歴史の積み重ねが、あの忌まわしい軍国主義につながっていったんだよ!!なぜ原爆を投下したことに対して怒りがないかって? あれによりその後戦争が継続することによる、更なる死者の数が格段に抑えられたじゃねーか。これが俺が受けた教育の成果。愛国心なんて、持つこと自体、ナチスを崇拝するのと同じこと。でも、自分が属する集団を本当にさげずむことなんかできない。だから、自分たちが他の集団からどう思われているか気になる。 よく思われているといいなぁ。南京大虐殺なんか、捏造写真がどんどん出てくる。「あれ?もしかして本当になかったんじゃねーか?」 なんて思っちゃったところから、歴史の修正が始まる。過去の植民地支配なんか、けっこういいことやっている。 台湾は感謝しているのに、何で朝鮮は?ってところから、韓国のことを調べ始める。出てくる出てくる。ろくでもねー国とその人たち。国ごと乞食。こいつら絶望的。それに比べて栄光のダイニッポンテイコク。南京大虐殺から、ここまでくるのに多分一週間かからない。2ちゃんのやつらは、数では少数派。でもあんたが言うように、ちょっとしたことで、あんたが言った様に、オセロと一緒。みんなあっという間にひっくり返る。どう考えても、マスメディアの情報操作によって、われわれは、民主党を選んでしまった。後は国民を、ボイリングポイントへもっていくだけ。  俺らは単純だから。 昔もいまも。 あなたが、精魂込めて書いたエントリーを見ました。あなたが、あなたの友達へ宛てた、短い手紙です。読み終わったあと、微笑みかけようとするけど、うまくできなくて戸惑っている、コーカシアンの男がモニターに見えた。  涙が出てきた。

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  4. bubliki says:

    昨日2ch見ました。もうトホホです。あたしの記憶にまちがいがなければ以前ガメ氏は『フランス人の脳味噌は普通のひとの半分しかない』とか書いてたと思いますが、それが『ガメ・オベールの本音のフランス人観』なんですかね。あたしゃ目が覚めましたよ。やっぱり日本特殊論はまちがってます!!『日本はいい国だ。日本人さえいなければ』

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  5. bubliki says:

    昨日2ch見ました。もうトホホです。あたしの記憶にまちがいがなければ以前ガメ氏は『フランス人の脳味噌は普通のひとの半分しかない』とか書いてたと思いますが、それが『ガメ・オベールの本音のフランス人観』なんですかね。あたしゃ目が覚めましたよ。やっぱり日本特殊論はまちがってます!!『日本はいい国だ。日本人さえいなければ』

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  6. obachan says:

    チェリオ!っていうからしばらくインターネットつながらないところに旅行にでも行かれたかなと思いましたが、なんだかそうでもなさそうなので心配していました。和ジャレ婚のおばちゃんです。ガメさん推測とおり、ガメさんが生まれるずっと前から豪州に住んでいます。おっ!何でこんなところにフリンダース駅(9月17日新世界)これはサウスバンク側から撮ったメルボルンの夜景ですね。駅の後方にそびえるビルの一角で私は毎日仕事をしています。“人生なんか投げちまえ”という奇抜な題名に遭遇したのはちょうど私の一人息子が無期限で旅にでたいと言い出した頃でした。人もうらやむ学位をとり弁護士でも投資銀行にでも何でも望む職業につけるのに、現に何重もの関門を通り抜けて人もうらやむ世界大手の会社に就職していたのに、さっさとやめてしまう息子、キャリアレールを降りる勇気ある決心を語る息子を、この団塊世代の母親は、頭では理解したつもりでも、どうしたって大手を広げて祝福もできず、悶々としていた頃です。ガメさんの書いたものには既成の価値にとらわれない精神の柔軟な広がりがあり、感性の豊かさがビンビンと伝わってきます。最初はどこのどなたかまったくわかりませんでしたが、(今でもわかりませんが)ひょっとしたら息子の世界(当世風の若者の世界)を垣間見ることが出きるのではないかという予感があって一気に吸い寄せられるように読み始めました。週末だけでは足りず翌日会社を休んで過去録を全部読んでしまいました。面白いことに2006年頃のガメさんはまるで息子を見ているようで、コンピューターゲームに明け暮れ、お兄ちゃんって本当にだめねェと妹さんから言われるように生活のプラクテイカルな部分はからっきしだめで、もうしっちゃかめっちゃか。2時間も働いたのに!!とシャチョーにいうところなんか読みながら一人で声をあげて笑っちゃいましたよ。アノねえ普通仕事で雇われたらみんな最低8時間は働くの! うちの愚息と一緒にしたらガメさんに失礼かもしれませんが、こんなところ息子とまったく同じ。ベアミニマムのインプットでマックスを要求し、なんというのか、オーソリテイに対するリスペクトはまるでなし。人生なんて所詮。。。。とのたまっていたら義理叔父さまから、そんなこと言っている暇があったら早く食い扶ちでも探して来いといわれてみたり。もう本当に愉快なくらいよく似ています。会社の遅刻なんてまったく平気。着のみ着のまま THONGSでフッと旅に出かけてしまいます。(アンダー)パンツなんか泳いで自然乾燥だとか。 そうここ豪州ではこういう若者はGEN-Y の一言で括られて、企業のHRの頭痛の種です。旅に出るためのなけなしの資金で一儲けしなくっちゃってデロデロになってブラックジャックで全額すっちゃったと思ったら、お母様の蔭ながらの御指示を受けた仲間が儲けたお金は別にとっておいてくれたというのもありましたね。愚息もカジノこそ行かないですが(と思うが、)ハイレバレッジの投機を仕事にしていましたのでクラッシュ前は荒稼ぎもし、家が買えるくらいのお金(自分の)をすりもしました。これでは、クラウンに毎日行っているのと同じで、きちんとこつこつ働くなんてとても出来なさそうです。 青年は荒野をめざすの記事のなかで、お母様の人生の教えを書いておられましたね。人生を予測してはならぬ。恐れてはならぬ、実際の人生ではお前が考えるほど悪いことは起こらぬ。夢見てはならない実際の人生ではお前が考えるほどいいことは起こらない人生を準備してはならない。その代わり何が起こっても耐えられるだけの自己を作ればいい そして 我慢するな。これらはなんと私が息子に言ってきたこととは、ことごとく逆です。人生なめんじゃないよ。恐ろしいよ。 野垂れ死したくなかったら、計画立てて根性もって人生を切り開らかないといけないよ。少しくらいつらいことは我慢しなさい。物事は先に先にと準備して行き当たりばったりのちゃらんぽらんはいけないよ。甘ったれんじゃないの(これはどうしても英語で言い得なくて絶対に伝わっていないと思うが。。)なんと第2外国語で子供育てるという私の犯した愚行のため息子はMother toungというものを持ちません。かわいそうなことをしました。人生列車の優良切符なんというものがあろうはずもなく、人の引いたレールを走るのではなく自分で切り開いた人生を自分で生きて、深ぶかとした心のひだも脳みそのひだもたくさん出来あがり初めて人は真の幸も不幸も実感できるようになるのでしょう。息子が自分の人生を手探りで一生懸命模索しています。インドネシアの火山島で夜の噴火の火を見ながら夜を明かし、野外の湯に使っていたら、サルの群に抗議行動を起こされ彼らと同様のフルチンで彼らの理解できそうなLanguage(歯をむいてコワそうな声でうなる)で追い払ったなんというメールが来ました。しばらく前の記事に“私の母は日本人ですという人が母親の祖国を尋ねて云々”というのがありましたね。ドーットあふれる涙をこらえて読み進めていますとガメさんも同じように涙していらっしゃると書いてあって不思議を感じました。ガメさんのブログを毎日読んでいつも心のガメさんと一人会話をしています。最後まで両親の説得を怠らない息子でしたが、私たちの意思にはかまわず旅立ったでしょう。今では将来のキャリアはおいといて、息子の前途を大手を広げて応援祝福したいと思えるようになりました。本当にガメさんに助けられましたよ。心からお礼を申し上げます。そんな矢先、ブログが閉じられていて本当にびっくりしました。長文で申し訳ありません。

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  7. gouk says:

    ガメさん日本では安倍さんが首相のときに、インドやオーストラリアと軍事絡みで何かやろーとしたことも報道しなかったってうちの旦那が憤慨しておりましただす。結局あれはどうなったのだろう。怖いよなー。てゆか閉鎖したいとか言うと、「本作らせて」って送っちゃうよ?嫌がらせにあたりそーなのと、ページ数がすごいことになりそうだから自重してるんだから。→http://www.hatena.ne.jp/info/hatenadiarybook&おかえりなさい^^

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  8. AK says:

    「留保付き」一時再開なのかもしれませんが、とり急ぎこの場で今までのブログ記事のお礼を申し上げます。(当方のメールはWebMailから送信する場合Senderドメインがなぜか@aim.comです。念の為。)さて、「コモンウェルス」「アメリカ合衆国」「日本国」の「三角関係」という切り口で現在の世界を展望するとどうなるだろう、と漠然と考えておりましたが、実は相当(日本には)まずい状況なのですね。ハイチ震災のどさくさに「ヒラリー」国務長官がこのような不穏当なメッセージを送っていたとは、私などは全く知りませんでした。まあ所詮外交とは、利用できるものは全て利用して「敵」を追い込んでゆくものなのでしょうが。きっと中国共産党当局は、この素敵なサインを見逃さないでしょうね。これでオバマが一期目で退陣し、サラ・ペイリンにヒラリーが勝利したら、世界はどうなっちまうんでしょう。せっかくガメさんがヒントをくれたので、私も少し調べてみました。そうか、「ウィリアム」大統領の末期に、妙な動きをしていたのですね。ただのエンジニアの私でも、アーカンソー時代のクリントンズのチャイナコネクションの噂は存じ上げておりましたが。President Clinton Memo On Saving The Whaleshttp://www.scoop.co.nz/stories/WO0009/S00141.htmPresident Clinton to Bring Up Whaling Sanctionshttp://www.scoop.co.nz/stories/WO0011/S00162.htmなんかまるで、「クジラ食うならマグロ食えなくしてやるぞ」みたいな脅しに感じてしまいますが、まあ感情的に反発しても損なので、モデル化してみます。US:「大陸から撤退しないなら対日資産凍結するぞ」→JP:「禁輸解除を確約しない限り撤退交渉には応じないぞ」→US:「対日資産凍結」US:「ポツダム宣言受諾しないなら新型爆弾落とすぞ」→JP:「天皇の地位を確約しない限り黙殺し続けるぞ」→US:「新型爆弾落投下」US:「クジラ漁撤退しないなら遠洋漁業禁止するぞ」→JP:「遠洋漁業を保証しない限りクジラ漁撤退しないぞ」→US:「遠洋漁業禁止」どうも同じパターンですね。ここはひとつ新しい芸風を編み出す必要がありそうです。立川談志師匠に相談してみるしかないか。(^_^;

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  9. odakin says:

    最近読み始めてぼちぼちログも見てます。楽しみに読んでるので閉鎖なんて言わないで下さいな。あと2ちゃんねるは書いてる本人も便所の落書きと思って書いてるのであんまり気にしないで。(僕も昔は入り浸ってましたw(板ごとに雰囲気が違ってて、わりと自虐的な板の方が面白かった

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