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著作権

Linuxカーネル開発コミュニティ、著作権トロール対策を議論 10

ストーリー by hylom
そんな事件があったのか 部門より
headless曰く、

ある日突然Linuxカーネル開発者が著作権トロールに変わるという懸念を払拭するため、Linux FoundationのTechnical Advisory Boardは16日、Linuxカーネルにおける著作権行使に関する声明「Linux Kernel Enforcement Statement」のドラフトを発表した(Linux Kernel Monkey Logの記事[1]記事[2] FAQPhoronix)。

Netfilterコア開発チームの元議長Patrick McHardy氏がさまざまなLinuxディストリビューターのライセンス違反を見つけ、ドイツで密かに訴訟手続きをとって多額の金銭を要求していたことが判明し、著作権トロール問題が表面化した。違反の内容は簡単に修正可能なものだが、McHardy氏は違反時にライセンスを即時停止するというGPL-2.0の条項を用い、金銭的被害の補償を要求していたとのこと。

Linuxカーネル開発コミュニティの目標はライセンスの順守であり、違反を罰することではない。著作権は貢献者各自が保持しているが、個人が金銭的な利益を得るために著作権を行使するのはコミュニティの意思に反するとして、McHardy氏の説得に努めたという。しかし、McHardy氏を翻意させることはできず、Netfilterコア開発チームではMcHardy氏のメンバーシップを停止する措置をとっている。

Linux Kernel Enforcement Statementでは、ライセンス違反の通知を初めて受けた場合、30日以内に違反状態を解消すればライセンスを回復できるといったGPL-3.0の条項を追加の許可条項として取り入れている。ただし、Linuxカーネルのライセンスは引き続きGPL-2.0を使うことになる。Linux Kernel Enforcement Statementのドラフトは現在、kernel/git/gregkh/driver-core.gitのdriver-core-enforcement-4.14-rc6.tar.gzに収録されている。

関連リンク

  • テオなら「そいつがコミットする前のソースから全部書き直せばいい」とか無茶言いそうだ(w

    そーいえばタレコミ忘れてたけど新曲出てる [openbsd.org]んですよ。
    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年10月19日 18時08分 (#3298330)

    訴訟を起こす権利は無くなるの?

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      貢献者各自が保持している、と書いてあるのでなくならないでしょう。
      コミット時にコミュニティに権利を譲渡とかには成ってないってことでしょうから。

      何の(どの箇所での)違反かという点で、これまで他の人の権利でも、議長権限で訴訟起こせたのであれば、
      その箇所での権利はなくなるというだけです。

      議長さんが書いた部分を全部書き直さない限りは、
      当面は今後もずっとついて回るリスクです。

  • by Anonymous Coward on 2017年10月19日 19時19分 (#3298372)

    GPLv2なんか使うから悪いわけだが、なんでLinuxはGPLにこだわるんだろう?

    それはともかく疑問が。

    • GPLv2に許可条項なんてつけ加えられるのか?
    • GPLv2は再取得(再ダウンロード)すればライセンスが回復できるのでは?
    • 金銭を要求できるってのはどういうロジックなんだ? GPLはライセンスでないというロジックか?
    ここに返信
    • GPLは「劇薬」なんですよ。
      それを使うことで、オープンな開発プロセスと開発成果に対する恣意的な制限を排除し「自由な」プログラムを作成する権利をあらゆる人にもたらしましたし、その事で、例えばLinuxカーネルなんかは爆発的に普及したし、多くのITインフラに対して飛躍的な進歩をもたらした訳です。
      GPLの特にv2は、「隙」が結構あって、トロール的な真似をしたり、不自由なソフトを自由なソフトのフリをできたりするという問題があって、v3ではその部分の余地が相当なくされてるのですが、そのことによって、せっかくあるソフトウェアを普及させるのが難しくもなった。

      その上で、現実的な妥協を許せば、トロールとかゴロツキ的なことをする余地が出てきてしまうし、v3のように妥協を極力排除しようとすれば…と言うジレンマが。
      まぁ、Linuxカーネルの場合は、今更もっと緩いライセンスにしようにも、無理でしょうけど。出てきた当時は、GPLであってBSDではない。と言う事自体に合理性があったということで。

      --
      --暮らしの中に修行あり。
      新しいblogはじめました。 [hateblo.jp]
    • by Anonymous Coward

      ・許可条項のないライセンスとは一体……
        付け加えなくともGPLにはもとから入ってます。
      ・ライセンスが回復の意味が……
        取得じゃなくて、ソースを公開すれば免責にはなるでしょう。
      ・ライセンス違反(著作権の侵害)で何で賠償が求められないんですか?

      • by Anonymous Coward

        GPLv2にGPLv3の条項はもとからは入ってませんよ。
        GPLv2の制約を一部緩和する追加許可条項(30日以内はOK!)を
        他人(McHardy氏)の作ったところにも適用可能なんですか?

        ライセンスの回復ってのは、GPLv2違反で即時停止されたライセンスの再取得です。

    • by Anonymous Coward

      Any attempt otherwise to copy, modify, sublicense or distribute the Program is void, and will automatically terminate your rights under this License.

      他に『プログラム』を複製や改変、サブライセンス、あるいは頒布する企てはすべて無効であ り、この契約書の下でのあなたの権利を自動的に終結させることになろう。

      使用されたのは、これかな?
      これを使って、金を払わなかったらライセンスを終結させて永久に使用を許諾しないぞというロジックかと

  • by Anonymous Coward on 2017年10月19日 20時11分 (#3298412)

    10年前のコピペが発覚しても記事はそのままにしていたのであった

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      言いたい事があるならはっきり言ったらどうなの?

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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