半年ほど前に東京の撮影スポットをまとめたが、その後も写真は撮り続けていて、相変わらず熱は冷めない。この半年の間にカメラが富士フイルムのX100FからX-Pro2に換わり、自然の風景を撮ることが多くなった。ただ、街のスナップも変わらず楽しい。街には風景にない熱量がある。
今回は、続編として東京の撮影スポットを紹介したい。
目次
- 神田神保町(神田駅)
- 東京都写真美術館(恵比寿駅)
- 旧朝倉邸(代官山駅)
- 品川の螺旋階段(品川駅)
- イタリア街(汐留駅)
- the SOHO(テレコムセンター駅)
- 根津神社(東大前駅)
- 下北沢(下北沢駅)
- GINZA SIX(銀座駅)
- キリコラウンジ(銀座駅)
- 和光の時計塔(銀座駅)
- メゾンエルメス(銀座駅)
- 有楽町ガード下(有楽町駅)
路線図
神田神保町(神田駅)
古書の街、神田神保町。古書は時代を越え、海を越え、人を渡り歩いて今そこにある。古書はそれ自体でドラマを内包している。だから写真との相性がいい。
東京都写真美術館(恵比寿駅)
東京都写真美術館の入り口はスロープになっている。床は格子模様で、壁には巨大な写真が展示されている。写真の美術館だけあって、入り口が絵になる。
旧朝倉邸(代官山駅)
旧朝倉邸が建てられたのは大正8年。主屋の床がきしむ音と濃い木目に歴史を感じる。庭園は回遊式で、季節によって新緑や紅葉が楽しめる。都会の中で隔離された憩いの場所だ。
品川の螺旋階段(品川駅)
写真の印象より小さいので見逃しやすいが、品川のイーストワンタワーに螺旋階段がある。場所はイーストワンタワーの南側、スカイウェイの通路から下に降りる階段だ。
イタリア街(汐留駅)
汐留にあるイタリア街。CoCo壱番屋や消防署も含め、周辺一帯がイタリアを模したデザインになっている。石畳の道路や、ルネサンス様式のビルなど、随所に空気を感じるはずだ。
現地へのアクセス / 他の写真 / 撮影カメラ
the SOHO(テレコムセンター駅)
お台場にあるレンタルオフィス。オフィスの中は関係者しか入れないが、ビルの中央の吹き抜けは自由に出入りできる。一歩入った瞬間、絵になると直感する場所だ。
根津神社(東大前駅)
赤い鳥居で最初に思い浮かぶのは京都の伏見稲荷だが、東京にもある。場所は東京大学の近くにある根津神社。この神社は夏目漱石や森鴎外の作品にも登場する。奥へ連なる赤い鳥居をくぐると、時間を遡るような錯覚を起こすはずだ。
下北沢(下北沢駅)
下北沢は街全体が撮影スポットだ。路地と人物をフレームに入れると、誰がどう撮っても絵になる。だからこそ、写真で何を伝えたいのか考えさせられる。
GINZA SIX(銀座駅)
今年の4月に開業した銀座シックス。随所で目にするこのかぼちゃの風船は、草間彌生さんのデザイン。この10月、草間さんの美術館が新宿に設立されたので、そちらも訪れたい。
キリコラウンジ(銀座駅)
江戸切子をモチーフにしたパブリックスペース。江戸切子とは江戸時代から続くカットガラスの工法。日本は昔から東洋と西洋の特徴を上手く融和してきたが、伝統工芸と現代建築の融和にも一日の長があるようだ。
和光の時計塔(銀座駅)
ヨーロッパの風景を思わせるこの時計塔は、明治27年に最初に建てられた。その後に関東大震災を経て、昭和7年に現在の姿に建て替えられている。東京は現代建築だけでなく、歴史の深い建築も混在しているから面白い。
メゾンエルメス(銀座駅)
エルメスジャポンの本社ビル。このビルは中からオレンジの明かりが漏れる夜景が綺麗だが、昼でも十分インパクトがある。正面だけでなく、側面のモニュメントをフレームに入れても面白い。冒頭の写真もここだ。
有楽町ガード下(有楽町駅)
有楽町のガード下は、100年ほど前から飲食店が並んでいるそうだ。ここから一歩出ると、コンクリートとガラスを多用した現代建築が林立している。東京は新旧のコントラストが強く、撮る者を飽きさせない。
東京は街の個性が強く、そこにいる人の雰囲気も千差万別だ。前回と合わせて28箇所のスポットを紹介したが、撮りたい場所はまだまだある。東京は興味が尽きない。
撮影スポット特集