Windows上のVMwareにmacOS High Sierraをインストールする方法
2017/09/27
2017/09/26 本日Mac用の新OS、macOS 10.13 High Sierraがリリースされました。
さっそくWindows上のVMwareで動作するか確認する夢を見たので紹介いたします。
必要なもの / 環境
- インテル バーチャライゼーション・テクノロジーに対応したCPU
- Mac本体もしくはVMwareで作成したOS X 10.9以降の環境
Windows上のVMwareでOS X 10.9.2 Mavericksをインストールする方法
- VMware-workstation-12.5.7-5813279.exe.tar
7zなどで解凍(実際に使用するのはPlayerのみでOK) - unlocker208.zip - InsanelyMac Forum
(会員登録が必要なためLinkを後述) - Install macOS High Sierra.app
VMwareをMac OSに対応させる
Pythonが必要なため、インストールしていない方は以下のサイトから2.7.x(試したバージョン:2.7.5)をインストールしてください。
Link:Download Python | Python.org
「VMware Workstation」をインストール後、「unlocker208」にてWindowsでもmacOSを認識させるようにします。
Link:unlocker208.zip
展開後:
unlocker208->win-install.cmdを右クリックから管理者として実行
以上で完了です。
macOS High Sierraのインストールディスクを作成
1.Mac App StoreからmacOS High Sierraをダウンロード
macOS High Sierra を Mac App Store で
Download後、インストーラが起動しますが⌘+Qで終了させます。
2.インストール済み「Mac OS」の仮想マシン設定の編集を開き、ハードディスク(VMDK)ファイルを追加
ハードウェアタブ>追加>ハードディスク>SATA>仮想ディスクの新規作成>SATAディスク最大サイズを8GB以上、仮想ディスクを単一のファイルとして格納
名前を「High Sierra Installer.vmdk」にしておきます。
3.OS Xを起動し追加したディスクを初期化
パーティションタブ(Sierraの場合消去)を選択
ボリュームの方式:1 パーティション
オプション:GUID パーティションマップ
名前:Installer
サイズ:8GB
フォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング)
適用してフォーマットします。
4.ターミナルを使ってHigh Sierraのインストール用ディスクを作成
1)作成した新規ディスクに下記コマンドでインストールDiskを作成
1 | sudo /Applications/Install \ macOS\ High\ Sierra.app /Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Installer --applicationpath /Applications/Install \ macOS\ High\ Sierra.app --nointeraction |
2)完了後、右クリックで作成したディスクを取り外しシャットダウンします。
以上でインストールディスクの完成です。
macOS High Sierraのセットアップ
1)VMwareを立ち上げて「新規仮想マシンの作成」をクリック
2)「後で OSをインストール」を選択する
3)ゲスト OSを「Apple Mac OS X」の「macOS 10.12」にする
4)名前を「macOS 10.13 High Sierra」にする(任意)
5)仮想ディスクを単一ファイルとして格納(容量は任意)
6)完了後、Installerを作成したOSのハードディスクをVMwareの設定から削除
7)macOS 10.13 High Sierraを選択し、「仮想マシンの編集」から「CD/DVD」の起動時に接続のチェックをオフ、「ネットワーク アダプタ」をブリッジへ選択
8)「オプション」タブの共有フォルダを有効にして、任意のフォルダを選択しOKで閉じる
9)「macOS 10.13 High Sierra.vmx」をテキストエディタで開き、以下の項目を追加、保存
1 | smc.version = "0" |
1 2 3 | keyboard.vusb.enable = "TRUE" keyboard.vusb.idVendor = "0x0000" keyboard.vusb.idProduct = "0x0000" |
(その他)
1 2 | mainMem.useNamedFile = "FALSE" MemTrimRate = "0" |
1 | svga.vramSize = 134217728 |
参考:VMware - 憩いの場 Wiki
10)仮想マシン設定の編集から、既存のハードディスクとして「High Sierra Installer.vmdk」を追加
11)詳細をクリックして、「High Sierra Installer.vmdk」が SATA 0:0になるように編集
以上で完了です。
macOS High Sierraのインストール
1)「macOS 10.13 High Sierra」を選択「仮想マシンの再生」をクリック
2)立ち上がったら日本語を選択し、ディスクユーティリティを開く
3)ウインドウ左上のアイコンをクリックし、すべてのデバイスを表示にチェック
4)フォーマットされていないディスクを「消去」
Mac OS拡張(ジャーナリング)、GUIDパーティションマップになっていることを確認
名前を「Macintosh」にする(任意)
※APFSを選択すると起動できません
4)ディスクユーティリティを閉じ、「macOSインストール」を選択
5)作成した「Macintosh」を選択してインストール
あとは、何度か再起動されインストール完了となります。
インストール後の設定
1.初期設定を行う
完了後、キーボード設定アシスタントでキーボードを設定
2.VMware Toolsのインストール
CD/DVD(IDE)の項目からISOイメージファイルを設定
unlocker208->tools->darwin.isoを読み込ませ、VMware Toolsをインストール
再起動を求められるので、そのままクリックしますが再起動されないかと思います。
リンゴマークから「強制終了」を選択して「インストーラー」を終了させます。
その後再起動するとアラートが表示されるので、「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」を開き、VMwareToolsのKernel拡張を許可します。
(macOS 10.13 High Sierraで新しく追加されたセキュリティ機能)
再度、VMware Toolsをインストール後、再起動するとディスプレイのサイズやドラッグ&ドロップなどが出来るようになります。
ただし、VMware側からファイルのドラッグ&ドロップは可能でしたが、ホストOSからのファイルのコピーはできませんでした。そのため、共有フォルダを有効にしてファイルのやり取りを行えるようにします。
VMware Toolsがアップデートされていないため、以下のVMLinkというパッチ(ショートカット)を利用して下さい。
Link:VMLink.zip
1 2 | ln -s /Volumes/VMware \ Shared\ Folders ~ /Desktop killall Terminal |
共有フォルダをデスクトップに表示させるものなので、Dockなどに置いておくと便利です。
(その他)
iMessageを有効にする方法
参考:https://www.youtube.com/watch?v=XBa89FEDJbg
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