英語を聞き取る力をつけるディクテーション
別記事の僕が英語を話せるようになるまでにやった勉強法と計画のすべての中に僕がアメリカ留学前にやった勉強法を詳しくまとめている。
ただ、この勉強法の中で唯一抜けていたのが英語の聞き取り力を上げる方法だった。リスニング力は留学に行ったあとも自分の中で特に苦手な分野だった。
相手が何を言っているのか理解できないって思っている以上に辛い。コミュニケーションがまず成り立たない。リスニング力を上げる学習をしなかったことを改めて後悔した。
帰国後で英語の聞き取り能力を高めるための方法としてシャドーイングを行っていたけど、合わせて最も効果の高かったのがディクテーションだ。
あんなに苦手だった僕の英語の聞き取りを飛躍的に高めてくれた方法をこの記事にシェアしておこうと思う。
効果的なディクテーションのやり方
ディクテーションは音の聞き取り、単語の書き取り、発音、文法理解、とあらゆる英語力アップに有効。しかも、ディクテーションした英文を音読素材としても使うことができる。
ディクテーションのやり方はものすごくシンプルだ。具体的な流れは以下の通り。
紙とペンを準備→音を聴く→聞こえた音を書き出す→答え合わせ→音読
音だけ聴いて何と言っているか?を書き出すだけ。かなりシンプル!でもこれがかなり効果あった。
必要な教材
英語字幕(スクリプト)のある音声
答え合わせができる音声教材ならどんなものでもいい。ディクテーションの良いところは複雑な英語教材が全くいらないこと。スクリプトさえあればどんな教材でも
ディクテーションにおすすめの教材
初めからあまりにもネイティブ英会話過ぎると「うわー全然聞き取れない、無理っ!」ってなって確実に挫折するので優しい教材を選んでみよう。
僕も初めに自分の力を過信して難しい聞き取りをやってたけど、聞き取れなさ過ぎて自信がなくなって無気力のまま2日くらい過ごしたことがある…やる気が削がれるのが一番もったいないので、自分のレベル~少し上のものを選ぶようにしよう。
聞いて書きとる英語リスニング300問
2017年に発売された本だけど問題豊富でかなり使いやすい1冊。これからディクテーションを始める人の入門編としても使える。
ゼロからスタートディクテーション
ディクテーションに特化した1冊。初心者にもとっつきやすく、英語の発音記号をもとに詳しく解説されている点も嬉しい。
TOEIC公式問題集
TOEIC批判もあるけど、正当なネイティブ発音という意味ではこれ以上に使える教材はなかなか無い。リスニングパートは100問全てディクテーション用素材として使える。問題を解くだけがTOEICではない。ディクテーションに有効活用してみよう。
僕がやったやり方と具体的な効果
学生時代に留学したときはディクテーションなんて全くやったことがなかった。というか、そもそもそんな学習法を知らなかったというのが本音。(あのとき知っていれば…)
僕なりに試行錯誤して決めたルールが以下の通り。
聴く回数は一文ずつ最大5回までと決めておく。
聴いてもよくわからないところには線を引いておく。
分からなくてもとにかく聴こえた音を書き出す
ディクテーションで何が大事か?を考えたとき、一番は「自分が聴いた音がどう聴こえているか」を把握することだ。
現状で自分の耳がどう聴いているのか、答えを見てネイティヴってどう発音しているのか?このギャップを埋めていくのがディクテーションになる。
①まずは一度音声を聴く
できる限り短文がいいのでディクテーション用の教材を使うと便利。僕はまず自宅にあった音読用のアメリカ口語教本を使って書き取りをした。
長文の場合は1回目は適当に短くてもいいので細切れにしながら一通り書き取っていき、2回目からは再生する幅を広くしていく。
②どうしても聞き取れない箇所はカタカナで
聞き取れない部分、モニョモニョ言っててよく分からない部分はまさにそのモニョモニョな音をカタカナでいいので書き出しておく。今、自分がどう聴こえているのかが分かるし聴こえない部分との差が分かるようにしておこう。
③どう聴こえているか?を口で再現する
聞き取れない音の答え合わせが完了したらここからが本番。その音を自分で発音できるまで繰り返し音読してみよう。聴こえた音を自分のものにできるまで何度も何度も繰り返そう。仕上げはCDをかけてシャドーイングができるようになればベストだ。
発音
音声変化
単語を知らない
どうしても聞き取れる感覚が無ければ、こちらの記事聞き取れなくて悔しい英語の発音を聞き取るための4つの方法も参考にしてみてほしい。
聞き取れない原因はたくさんあるけど、一番多いのが発音そのものを認識できないパターンもしくは音声変化が全く分からないパターンがほとんどだ。書き取る音が変化していることさえも分からない状態はすぐにでも抜け出したい。
英語を聞き取れない原因と解決策を詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてほしい。
単語そのものを知らない場合は語彙力が必須。一生使える英単語の覚え方と単語帳の選び方まとめ【保存版】の中に効率のいい英単語の覚え方をまとめているので見て聞いて分かる単語の数を増やそう。
アプリを有効活用しよう
ディクテーションは紙とペンがあればできる気楽な学習方法だけど、自宅などゆっくり机に向かう必要がある。でもこれがなかなか続かなかったりする。
そんなときはアプリを活用しよう。ディクテーション用の英語アプリも増えてきており、いつでもどこでも使える。(あまりにも雑多な場所だと聞き取りずらいかもだけど…)僕もアプリに切り替えてからとにかくディクテーションがはかどりまくっている。
スタディサプリ
スタディサプリ ENGLISHは英語の聞く力と話す力に的を絞ったサービス。TOEICコースと日常会話コースに分かれており、自分の好みで選ぶことができる。
ディクテーション機能はかなりの人気を誇っており、作り込まれているので使いやすい。他の英語学習用の教材も豊富にあるので入れておいてまず損はないアプリ。
実践的な英会話を主題にディクテーションを行うことができ、紙もペンもいらないのでとにかく楽。
学習モチベーションが保てるように点数評価や次ステージに進む仕掛けが施されているので飽きずにゲーム感覚で楽しめるのが特徴的だ。
TEDICT
TEDを題材にしたディクテーションアプリ。生の英語表現や、優しくない本格的な英語聞き取りができる。基礎的な面はスタディサプリを使うとして、中級以上の人から上級者まではこのTEDICT1つでほぼカバー出来てしまう。
ダウンロードしておけばホントに幅広く活用できるのでおすすめだ。
今はアプリでかなり便利なものを英語学習に活用できるようになってきている。便利なものはトコトン活用しよう。自分のやり方を常にアップデートしていこう。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
過去記事Listening Hackerはリスニング苦手な人なら絶対入れておくべき英語アプリ