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生涯医療費の差は1600万円! 定期的に歯医者に行ったほうがいい理由

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生涯医療費の差は1600万円! 定期的に歯医者に行ったほうがいい理由

「歯を磨いてもすぐ虫歯になってしまう」「口臭が心配」「思いっきり笑いたいのに歯が気になって手で隠してしまう」などなど、歯について悩んでいる女性は少なくないのでは?

20代の頃は服や化粧品にお金をかけていたけれど、年齢を重ねるうちに髪や歯のメンテナンスにお金をかけたいと思うようになったという声もチラホラ。

“若さ”にこだわるわけではないけれど、「人生100年時代」が到来すると言われている今、健康的に美しく人生を送りたいというのは多くの人が願うところなのではないでしょうか。

「病気になっていなくても行けるのが歯科医院」と話すのは「株式会社オーラルケアの歯科衛生士・出口茜さん。むし歯や歯周病など病気になってからの「治療」ではなく、かかる前の「予防」を大切にしようという予防歯科を推進しています。

出口さんに「歯が気になるお年頃」の女性にとってためになるお話を4回にわたって聞きます。第2回目は、「歯とお金の関係」です。

【第1回】歯科医院の賢い使い方

歯科衛生士の出口茜さん

歯科衛生士の出口茜さん

生涯の治療代は435万円

——前回は、予防のために歯科医院に行こうというお話でした。普段からこまめに歯科医院に通う費用と、むし歯になって治療のためにかける費用ではどちらが高いのでしょうか?

出口:痛いときだけ治療に通うという人の場合、80歳までに約435万円かかります。(日吉歯科診療所調べ)

——保険を適用しても結構かかるんですね。

出口:そうですね。だいたい、この治療費を使い始めるのは30代からなんです。20代までは、ちょっとしたむし歯治療などで使っても数千円、数万円程度なんですけど、30代、40代、50代とどんどん高額になっていきます。

——ちなみに、むし歯が進んで歯を失った場合、インプラントを入れるにはどのぐらいかかるのですか?

出口:だいたい50万円ぐらいでしょうか。

——1本で !?

出口:しかも、これはただ「入れる」だけの金額です。インプラントを入れるということは、それだけ重篤な問題が口腔内に存在しているということなので、入れるための土壌もしっかり整えなければいけないません。場合によっては手術が必要なこともあります。

——1本だけじゃ済まない人が多いですよね?

出口:そうですね。私の知人女性の話ですが、30歳で歯を3本抜かなくてはいけなくなってインプラントを選択したらしいんですけど、そのときにかかった治療費があわせて270万円だったと聞きました。いきなり「270万円かかります」と言われても、すぐ準備できます? 「定期崩そうかな」とか考えますよね…。

——歯を失うと、一気にそれだけの経済的負担が……。

出口:たとえばマイホーム購入や結婚費用にと貯めていたお金を歯科治療に使わなきゃいけないとなると、すごくバカバカしい。

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予防のための費用は480万円

——「こまめに検診に通っていれば……」と悔やんでも悔やみきれないでしょうね。でも、定期的にメンテナンスに通うとなると、435万円以上の高額な出費になるのでは?

出口:たとえば、私たちオーラルケアがサポートしている“治療しない”をコンセプトにした「ウェルネスデンタルクリニック」(東京都千代田区)では、1回のメンテナンス費用が1万5,000円からになっています。仮に、0歳から80歳まで年4回通うとすると、トータルで480万円になります。

——なかなか立派なお値段! でも、0歳から年4回歯のメンテナンスに通う人もなかなかいないと思いますから、仮に30歳から80歳までとして計算すると合計300万円ですか。これなら、治療に435万円使うか、予防に300万円使うか、「どっちがいい?」と言われたら、確かに予防のほうがポジティブな感じがします。

出口:0歳から予防はできるんですよ。ですから、仮に同額だとして天秤にかけても、同じお金を使うのであれば、より健康になるための「投資」なのか、不健康を補うための「出資」なのかという選択ですよね。

——「投資」か「出資」か……。確かに。

出口:起点となる歯の健康状態が「0」だとすると、むし歯や歯周病になったらそれが「−20」や「−50」に下がると考えます。治療行為を行っても、これを「0」に戻すことは絶対にできないんです。歯を削ったりしているわけですから、せいぜいマイナスを補うだけ。だったら、そもそも「0」から下がらないように、自分の身体をちょっとやそっとでは揺るがないくらい健康に保つためにお金を使うほうがいいと思うんです。

——そうですね!

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生涯医療費に1600万円の差が生まれる理由

出口:それだけではありません。歯の治療費だけで見積もると435万円なんですけど、生涯医療費全体でみると、日本人の平均って、2600万円超えコースなんです。このお金は、だいたい50代から使われると言われています。

でも、保険適用でできる程度の歯のチェックとクリーニングを定期的に受けている人は、平均1000万円ぐらいに抑えられるという調査結果もあります。

——1600万円の差が! なぜ??

出口:自分の歯で「噛める」ということですね。しっかり噛めて、ちゃんと栄養がとれる。それに、噛むって脳にとってすごくいい運動になるので、認知症のリスクも圧倒的に下げられる。そうすると、寝たきりも防げます。

しっかり自分の歯がある高齢者って、なんでも自分でできるし、すごく元気な方が多い。歯があることと健康寿命は密接に関係しています。

——なるほど。「人生100年時代」が到来すると言われていますが、長く働くためにも歯を守ってQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を落とさないことが大事ですね。

出口:社会全体としての医療費削減という課題もありますが、「これから自分はどういう生き方をしていきたいのか?」と考えたときに、生涯にかかる医療費というのは自分事の問題。ちゃんと目標を立てていれば、「予防」というのは必然的に起こせる行動だと思うんです。

——むし歯は「治療するもの」ではなく「予防するもの」という概念の転換が必要ですね。社会的ステータスの高い人や美意識の高い人は、口元にも気を遣っている人が多いと感じるのですが、次は「その投資の仕方は間違ってる!」というケースを教えて下さい。

(取材・文:新田理恵、写真:宇高尚弘/HEADS)

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