本日、Adobe XD(旧 Adobe Experience Design ベータ版)の正式版がリリースされたことを発表します。最初のプレビュー版(2016年3月)をリリースしてから、軽快に動作し、デザインを繰り返しブラッシュアップするプロセスを簡単に実現するツール開発に力を注いできました。これを実現することで、いくつものツールやサービスを行ったり来たりする必要もなくなり、また、開発や制作対象となる機能群のクオリティや応答速度などの優先度付けを行えたり、macOSでもWindows 10 でも環境構築ができるようになります。
正式版「1.0」まで
ベータ版を公開し続けることで、ユーザーとなるデザイナーにAdobe XDの開発進捗をオープンにするだけでなく、Adobe XDの方向性を形作っていく大切なフィードバックを得ることもできました。Adobe XDをダウンロードした100万人以上のユーザーとさまざまなアイデアのディスカッションや提案を行ってきました。
UserVoiceやSNS、イベントなどを通して、フィードバックやアイデアを開発チームに共有していただき、つまりこのXDの開発を共に進めていただき、これからのXDの進むべき方向を示していただき感謝いたします。
正式版「1.0」の新機能
デザイン、プロトタイプ、共有
Adobe XDを使えば、ワイヤーフレームやラフなデザインから高精度のデザインカンプを作ったり、ナビゲーション機能のフローやアートボード間のトランジション効果を定義したり、さらにそれらをインタラクティブなプロトタイプとして共有することができます。これにより、クライアントや制作チームからフィードバックを得ることができます。また、開発者に渡す画像の書き出しも可能です。
モダンワークフローのための新たな取り組み
Adobe XDを使うと、繰り返しのレイアウトや画像のマスク、カラーやスタイル、シンボルの管理、レイヤーの整理などが、これまで経験したことがないほど簡単になっていることに気づくと思います。
クオリティとパフォーマンスも
どのユーザーも口を揃えて言うAdobe XDの最大の特長は、軽さと安定さです。一瞬の起動時間、高速なズームやパン(たとえ数百のアートボードがあっても!)、そしてどの環境でもこれ以上ないほどの安定性があります。
今後の予定
Adobe XD 1.0は重要なマイルストーンではありますが、これをベースとして更に進化させて行きます。われわれの目標は、XDを唯一必須のUXデザインツールとして完成度を高めて行き、みなさんからのフィードバックをもとに新たな機能を定期的にリリースしていくことです。一方で、XDの軽さと速さを維持することも忘れません。
今後のリリース予定の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
Designers Love XD
Adobe XDのコア機能や全く新しいワークフロー、優れたクオリティやパフォーマンスなどははすべて、使う人を楽しくもさせてくれています。さまざまなデザイナーがこれまでXDで制作したデザインはこちらでご覧ください。また、コミュニティメンバーとつながるプラットフォームを作ったBoostedがどのようにXDを使ったかもご覧ください。
Adobe XDをはじめてみる
今回のAdobe XD 1.0 リリースはこれからデザインやプロトタイプ作成、その共有を始めるには良い機会です。今後も更なる機能追加を行っていきますが、XDのクオリティとパフォーマンスは必ずキープすることを念頭に置いて進めます。Adobe XDはCreative Cloud コンプリートプランに含まれます。また、単体プランでは月額1,190円で提供されます。
最後に、この重要なマイルストーンまで支えていただいたみなさんに改めて感謝いたします。今後もAdobe XDの発展のサポートをよろしくお願いします。
この記事は、2017/10/18にポストされたWelcome Adobe XD CCを抄訳したものです。