先日、自由が丘を散歩したらケーキ屋さんにもお花屋さんにもハロウィンが来ていた。街中にハロウィンが溢れていた。
私の住む東京下町には1mmも到着していないのにである。
ハロウィン、さては君、上陸する街を選んでいるな…？
さすがはおしゃれタウン自由が丘、「選ばれし街」なのであった。
もちろん私は自分の住んでいる東京下町をとても愛している。
私が住み始めたころ清澄白河はただの地味な地下鉄の駅であったが、近年「カフェ激戦区」「おしゃれ下町」として注目を集めている。雑誌で清澄白河特集を見ると、私の手柄でもなんでもないのに不思議と誇らしい気持ちにもなるくらい。ごきげんな性格である。近所にどんどんすてきカフェができるのでこりゃ幸運だな〜ッなどと思っていた。
しかしである。
清澄白河がいくら「激戦」などと言ったって、お寺とかお墓とか神社とか町工場とか住宅地とかそういう地味すぎる景色をしばらく進んだところにようやくピョコッと一軒おしゃれカフェがある、その程度である。
私のブログを見て清澄白河のカフェお散歩に行きましたと言ってくださる方もイベントでけっこういらして、めちゃくちゃ嬉しかったんですが、「なんだこの地味な街…ayakoさんもOZも詐欺だッ」と落胆されたのではないかと内心ハラハラしている小心者の私である。（勝手にOZを巻き込む）
かたや自由が丘。おしゃれすぎ。もう数歩あるいたらおしゃれカフェ、通りそのものがおしゃれ、雑貨屋ありすぎ、財布緩みすぎ、ハロウィン来すぎ。やはり古典的おしゃれタウンは素晴らしいと、ここ最近、ほぼ毎週末自由が丘お散歩を満喫していた。（自由が丘お散歩日記は今のところ３話分ストックがある…）
そんなこんなで下町には上陸していないハロウィンであるが、近年クリスマス以上に盛り上がっているらしい。参加したい。ぜひとも参加したい。
そう意気込んだ我々夫婦は昨年、渋谷のスクランブル交差点という東京ハロウィンのメッカで、ド派手だけど似たり寄ったりのコスチュームに身を包み、目的もなくただ行ったり来たりしては、擦れ違っただけの見知らぬ人とハイテンションで写真を取り合ったりした。
というのは嘘で、そんな未来人のような人々が流れゆくさまを定点カメラで延々と映し続けるabemaTVを、自宅のソファの上でじっと見ていた。仮装をするどころか部屋着のままで、iPhone画面をひっそりと見つめるふたり。これ以上に省エネなハロウィンがあるだろうか。
とりあえず2016年10月31日はそうやって終わった。
今年こそ仮装しよう。私たちも未来人たちの仲間入りをすべく、渋谷区か港区のどこかを意味もなく練り歩こう。この二つは言うまでもなくキラキラハロウィンのメッカである。
まずは衣装を用意しなきゃね。ドンキに買いにいく？ それじゃ他の人と被りまくりだよね。でもどうしよう、作るのは面倒だな。そうそう下町を仮装して歩くのは恥ずかしいから、近くまで行ってから着替えなきゃだよね。
この時期になると夫とハロウィンのことでウキウキしている。何も用意していないのにめちゃくちゃ楽しみになっている。だがおそらく、おそらくというより確実に、今年もまた東京下町の古マンションの一室、ソファの上でabemaTVの定点カメラチャンネルを阿呆のように見ている我々の姿が、まぶたの裏にありありと浮かぶのである。
なんといっても私たち二人は、8月31日に夏休みの宿題に着手していた族である。誰にも催促されないハロウィンの仮装など準備できるはずもない。
キラキラハロウィンへの道は遠い。
そうである。
ハロウィンは来ないけど、おしゃれカフェはお寺や墓地の間にたまにあるだけだけど、東京下町ラブである。
おまけ
風邪をひいてお休みしてました。見に来てくださっていた方、更新できなくてすみません！書くことが盛りだくさんなので、またちょっとずつ更新してきます。
ああ、明日の東京13度とか信じたくない。寒いのほんと苦手です。冬を飛び越えて春が来て欲しい！できれば夏！（注：歳はとらなくていいよ）
Sweet+++ tea time
ayako
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