2017年9月20日(日本時間)、最新の「iOS 11」がリリースされました。その次の週には「macOS High Sierra」がリリースされ、Apple好きの人間は新機能を堪能しているのではないでしょうか。
もちろん、私も夜中の2時の配信タイミングにあわせて、早速アップデートしてみました。そんな物好きは別ですが、ほとんどの人にとってアップデートは面倒くさいことなのではないかと思います。「絶対にトラブルが発生するからやらない」と考えている人もいるでしょう。
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仕事で使うWindowsに関しても、企業の情報システム部は最新のOSにアップデートすることを避けているのがほとんどで、今もWindows 7が主力として活躍しているはずです。
これは各業務用のアプリが使えないなど、業務に支障が出ることが分かっているからです。企業内におけるOS、アプリのアップデートポリシーは、情報システム部が管理しているはずですので、仕事ではそれに従うことが重要でしょう。
では、私たちの目の前にある、個人用途のPCやスマートフォンはどうすべきでしょうか。企業で使っているものと同様、アップデートをすべきではないのでしょうか。今回は「個人、家庭で使うデジタルデバイスのアップデート」を考えてみます。
いきなり結論からいいますと、やはりデジタルデバイスに提供されるアップデートは可及的速やかに適用すべし、と私は考えています。アップデートはインターネットを経由してやってくる、さまざまなサイバー攻撃を防ぐための、最も有効な手段であるからです。
昨今のアップデート、特にWindowsやiOSといった「OS」のアップデートを行う目的は、脆弱性をふさぐ対応が含まれています。脆弱性とは、OSやアプリケーションにおける「想定していなかった弱点」で、その弱点を突くことで、不正なプログラムを実行させられてしまったり、のぞき見されてしまったり、攻撃に加担してしまったりといった想定外のことができてしまいます。
ギリシャ神話における不死身のアキレスも、「アキレス腱」という脆弱性を持っており、そこを攻撃されることで倒されてしまいました。OSにおける「アキレス腱」を強化するのが、各種アップデートの役割だと思ってください。
アップデートはOS、アプリ以外でも、インターネットに接続するあらゆるものにも提供されている場合があります。特に注意したいのは、インターネットとの接続部分である「ルーター」、番組表などをインターネットで取得する「HDDレコーダー」など。基本的にはこれらのアップデートが提供されたら、適用することを心掛けてください。
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