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ミリオタ?軍事チート?作者は勉強して出直せwwwww

○あらすじでも述べましたがVRFPS等の異世界転移は本書の対象に含まれません。


○8/25 17:37
○読者を不快にさせる可能性のある感想が1件投稿されました。現在は削除済みです。
○詳しくは私の活動報告、またはDMまで。



 ———乾いた音と煙が立ち上る。

 「な、何だ今のは⁉︎」

 驚くのも無理はない。この世界——剣と魔法の世界には存在しなかった武器なんだから。

 「銃…さ。」

 俺は恍惚とした笑みを浮かべる。

 「じ…じゅう……?」

 「そ。まあ、君らには到底理解の及ばない技術だろうよ。」

 転生者の俺は前世でミリオタ、つまり軍事オタクだった。その時に得た知識のおかげで銃の作製に成功したのだ。
 木炭と硫黄、硝酸カリウムから作ったガンパウダー(黒色火薬)カートリッジ(薬莢)内で爆発し、バレット(鉛玉)を弾き出す。これだけで人間は興奮するものなのだ。
 チャンバー(薬室)には次弾がロード(装填)されている。

 硝煙の薫りを肺いっぱいに吸い込む。

 「これでサヨナラだね。」

 「ま、待ってくれ!死にたくなぁ……

 また、引き金を絞る。
 乾いた音が響く。

—————


 うん……ちょっと待とうか。お前本当にミリオタだったの?
 いや、間違っちゃいないよ?発砲までのプロセスは。
 ただねぇ。ただねぇ。

 それじゃあ弾は出ないよ...orz

 銃、かっこいいよね。分かるよ、軍事チートしたいんでしょ?でもね、勉強し直そうか。
 AK-47?ドラグノフ?H&K?S&W?
 名前なんてどうでもいいんだよ。

 『プライマー(雷管)』って知ってる?

 薬莢のお尻に付いてるちっちゃなチップ。アレがないとね…あの……発火しないから。
 軍事チートでよくあるんだよね。君みたいな作品。テキトーにネットで調べたんでしょ?
 『銃 火薬 作り方』
 みたいな感じでさ。それで黒色火薬がヒットして起用したのかな。
 黒色火薬なら異世界でも作れないことはないもんね。戦国時代に忍者がつくってたもんね。
 でもね、

 オートマチックは無理。

 プライマーが無くてもマスケット銃なら出来ます。
 マスケット銃というのは銃口から火薬と弾を入れて点火する銃のことで、火縄銃などが代表例ですね。火縄を使わずに火打ち石で点火するフリントロック方式というのもあります。
 ここまでの技術は天才なら出来ます。
 ですがね、

 オートマチックは無理。

▼ここから小難しくなるので下まで飛ばしても構いません。

 何故かと申しますと、黒色火薬はあくまで火薬であり、爆薬ではないからです。
 火薬と爆薬の大きな違いはまず燃焼速度。
 黒色火薬も激しく燃焼しますが、それは爆燃といって音速以下の速度で燃焼することを意味します。
 対して爆薬の燃焼は爆轟といいまして、音速を超える燃焼速度を持っています(音速の7倍以上)。火薬に引火させるにはこちらが優っています。
 また、衝撃に対する感度も異なります。オートマチック銃は撃針でプライマーを叩くことにより発火させます。
 この時、発火にどれくらいの強さの衝撃が必要か調べるのに落つい試験というテストがあります。5キロの錘を火薬の上に自由落下させてその高さを測るものです。
 黒色火薬は10〜49cm。幅広い値ですが、最大で24J(ジュール)弱必要です。しかもこれは1/6爆点といって6回に1回発火するエネルギー量になります。
 では爆薬はというと……ピクリン酸を例にしましょう。11cm〜19cmです。
 あれ?そんな変わらないぞ?と思った方。条件が違うんです。こちらは完爆点といって、6回やれば6回が発火する高さを表しているんです。そのエネルギー量は9J。
 違いは目に見えていますよね。
 この要するエネルギー量が少ないほど銃内部のスプリングを弱くでき、ロードがスムーズに行われます。

▲小難しい話終わり。

 さて、小難しい話を経て雷管の必要性が証明されました。では何故無理なのか。
 爆薬の製法が火薬より困難だからです。
 ピクリン酸をあげましょう。これはフェノールをニトロ化させたものです。
 ニトロ化って何?と聞かれますと、まぁ硫酸と硝酸でわちゃわちゃやるやつです。
 フェノールは小学校の時聞いた事あるんじゃないですか?フェノールフタレイン。そのフェノールです。それの原料がコールタール……
 そうなんです。石油なんです。
 ボットン便所を掻っ攫えば硝酸は手に入りますが、庭を掘って石油が出てくる家庭というのはかなり稀ですよね。ここが難関なんです。
 また嘗て使われていた雷汞という物質。雷酸水銀と言って…
 ……水銀を使います。素人は触れない方が身のためですね。
 そして現在使われているジアゾジニトロフェノール。
 ピクリン酸同様フェノールです。

 これだけ困難な爆薬作製なんですから、ミリオタ主人公は混ぜれば出来る火薬なんて置いといて、そっちを取り上げればいいのに。
 ……え?また魔法パワーですか?

 じゃあ黒色火薬なんか作ってねぇでニトロセルロース使え馬鹿野郎!脳天ぶち抜いてやろうか⁉︎

 と、ブチ切れたくなる筆者の心情をご理解頂けますでしょうか。
 以上。貴方の銃、本当に撃てますか?という問題提起でした。

 あとがき的な
 筆者は別にミリオタではありません。強いて言うならCH-47(チヌーク)という輸送ヘリが好きなだけの一般人です。
 しかし調べればこれくらい分かります。
 作者の皆様、安易に『ミリオタ』などで誤魔化すのではなく、そういった細部にこだわってください。
○参考文献はページ下部に。
筆者の執筆する文明人為るはを宜しくお願い致します。
また、普段はこんなことも書いています。

参考文献1 参考文献2

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