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【格闘技】

エンダム「自信1000%」 22日トリプル世界戦

2017年10月18日 紙面から

村田諒太との世界戦に向け、練習を公開したアッサン・エンダム=東京都新宿区の帝拳ジムで(七森祐也撮影)

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 22日にWBAミドル級1位・村田諒太(31)=帝拳=との因縁の再戦に臨む同級王者アッサン・エンダム(33)=フランス=が17日、東京都新宿区の帝拳ジムで公開練習を行った。会見では「勝つ自信は1000%」と宣言するなど言いたい放題だったが、練習では充実した仕上がりを見せた。

 5月の初来日から、一番進化していたのはエンダムの口だった。紳士的で知的な物腰は変わらないが、節々で強烈な言葉が飛び出してきた。

 「村田が今回はKOで勝つと言っている? なら村田に直接伝えたい。まず12回戦う体力をつけてこい。その前に決着がつくなら、倒れるのは村田のほうだ」

 「再戦はスパーリングパートナーに慣れていくようなもの。私にとって村田戦はイージーだ」

 「日曜は嵐が来る。その嵐は俺、アフリカン・サムライだ。サムライは勝つとバンザイと言うと聞いている。そのバンザイは私が言うことになるだろう」-。

 そんな言葉を裏付けるだけの調整を積んできたことは、ジムワークで見て取れた。欧米の選手はほとんどが15分程度で切り上げる公開練習を、1時間近くも行った。

 スピードを見せつけるシャドーボクシングや、ダウンからの回復力を鍛える前転や横回転からすぐパンチを繰り出す前回と同様のメニューに加え、今回は右にカウンターを合わせるミット打ちも披露。明らかに、5月の対戦で4回にダウンを喫した村田の右強打への対策だった。

 「5カ月間厳しいトレーニングを積んですべてで進化し、ミスからも学んだ。今はこの試合に集中しているが、今後はミドル級のベストボクサーとやりたい」と、エンダム。完ぺきに仕上げてきたカメルーン生まれの王者は、また村田の前に最大の壁となった立ちはだかる。 

  (藤本敏和)

 

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