北海道 旭岳 4人下山できず捜索 “生存も1人が低体温症”

北海道 旭岳 4人下山できず捜索 “生存も1人が低体温症”
北海道の大雪山系旭岳で観光客4人が17日夜、道に迷って下山できなくなり、警察が捜索していますが、今も見つかっていません。警察によりますと、このうち1人から18日朝、「4人とも生存しているが、1人が低体温症になっている」と連絡があったということで、警察と陸上自衛隊が捜索を進めています。
17日午後7時35分ごろ、北海道で最も高い標高2291メートルの大雪山系旭岳を訪れていた男性から、携帯電話で「下山中にルートから外れた」と110番がありました。

警察によりますと、下山できくなっているのは、横浜市神奈川区の治療院経営、加藤昌彦さん(71)と、妻の由美子さん(65)、それに登山中に知り合って一緒に行動していた20代の外国人の男女の合わせて4人です。

このうち17日夜、通報してきた加藤さんは日帰り登山の予定で旭岳を訪れたということで、通報の際に「8合目で雪が積もっていたため下山しようとして道に迷った。食料はなく水もわずかだ」と話したということです。

警察によりますと、18日午前8時ごろにも加藤さんから連絡があり、「4人とも生存しているが、外国人の男性1人が低体温症になっている。今いる場所はわからない」と伝えてきたということです。

現場付近は、時折ふぶいて視界が悪い状態だということで、警察の山岳救助隊に、午後からは陸上自衛隊も加わって捜索が続けられています。

北海道の山岳遭難が急増

北海道警察本部のまとめによりますと、道内でことし1月から17日までに起きた山岳遭難は113件と、過去最悪だった去年1年間の119件を上回る勢いで増えています。

このうち今回遭難事故が起きた大雪山系旭岳では、去年5件だった遭難件数が、ことしは先月までに15件とすでに3倍に達しています。

今回のように道に迷って遭難するケースが大半を占めているほか、旭岳ではロープウエーの駅から山頂が見通せることもあって、十分な装備を持たずに安易に登ってしまう客が少なくないということです。

北海道では、これから冬山登山の本格的なシーズンを迎えることから、警察は山に登る際は冬山用の装備を備え、天候の状況を十分考慮して無理のない慎重な行動をするよう呼びかけています。
北海道 旭岳 4人下山できず捜索 “生存も1人が低体温症”

北海道 旭岳 4人下山できず捜索 “生存も1人が低体温症”

北海道の大雪山系旭岳で観光客4人が17日夜、道に迷って下山できなくなり、警察が捜索していますが、今も見つかっていません。警察によりますと、このうち1人から18日朝、「4人とも生存しているが、1人が低体温症になっている」と連絡があったということで、警察と陸上自衛隊が捜索を進めています。

17日午後7時35分ごろ、北海道で最も高い標高2291メートルの大雪山系旭岳を訪れていた男性から、携帯電話で「下山中にルートから外れた」と110番がありました。

警察によりますと、下山できくなっているのは、横浜市神奈川区の治療院経営、加藤昌彦さん(71)と、妻の由美子さん(65)、それに登山中に知り合って一緒に行動していた20代の外国人の男女の合わせて4人です。

このうち17日夜、通報してきた加藤さんは日帰り登山の予定で旭岳を訪れたということで、通報の際に「8合目で雪が積もっていたため下山しようとして道に迷った。食料はなく水もわずかだ」と話したということです。

警察によりますと、18日午前8時ごろにも加藤さんから連絡があり、「4人とも生存しているが、外国人の男性1人が低体温症になっている。今いる場所はわからない」と伝えてきたということです。

現場付近は、時折ふぶいて視界が悪い状態だということで、警察の山岳救助隊に、午後からは陸上自衛隊も加わって捜索が続けられています。

北海道の山岳遭難が急増

北海道警察本部のまとめによりますと、道内でことし1月から17日までに起きた山岳遭難は113件と、過去最悪だった去年1年間の119件を上回る勢いで増えています。

このうち今回遭難事故が起きた大雪山系旭岳では、去年5件だった遭難件数が、ことしは先月までに15件とすでに3倍に達しています。

今回のように道に迷って遭難するケースが大半を占めているほか、旭岳ではロープウエーの駅から山頂が見通せることもあって、十分な装備を持たずに安易に登ってしまう客が少なくないということです。

北海道では、これから冬山登山の本格的なシーズンを迎えることから、警察は山に登る際は冬山用の装備を備え、天候の状況を十分考慮して無理のない慎重な行動をするよう呼びかけています。