自殺した生徒の母親が池田中生徒の保護者や学校関係者にあてた手紙のコピー

 福井県池田町池田中で2年生の男子生徒=当時(14)=が3月に自殺した問題で、生徒の母親が17日、保護者や学校関係者にあてた手記の全内容を福井新聞の取材に対し明らかにした。「毎日がとても辛く、『どうして…』『なんで…』と思うばかり」「小さな町で消えてしまった大きな大きなかけがえのない命を、軽視しないでください。(中略)どうか、忘れないでください」。わが子の死を現実として受け止めきれない悲痛な思いがつづられている。

 >>母親の手記要旨

 「忘れることのできない三月十四日のあの日から…」で始まる11枚にわたる手記では、調査報告書を初めて読んだ時の思いを「一ページめくるごとに、教師と学校に腹立たしさを感じ、文章が頭に入ってこないほどでした」と表現。

 愛息の辛さをさらに実感し、自身の後悔も強くなったとした上で、「子供を教える立場にありながら、自らが犯した重大な責任に気付かず、悪いとも思わず、反省もせず…」「中学二年だったあの時の担任教諭が一人でも違う先生だったなら…。どうしようもなく辛く、悲しく、涙があふれてきます」と、怒りと悲しみが交錯したやり場のない感情を記した。

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