「真実が知りたい」と切に願っていた自分たち遺族に対する学校や教育委員会の対応にも「不信感と憤りを感じずにはいられませんでした」と吐露。関係する教員や職員らが定年退職したり異動したりしていく今後を思い、この出来事がなかったかのように扱われる可能性に「恐怖を感じています」と心境を述べている。
報告書に何度も書かれた「叱責(しっせき)」という文言には「叱責ではなく、教員による陰険なイジメであったと理解しています。罵倒するような発言、人権を侵害するような発言も多々あったと聞いています」との認識を示している。
ただ、報告書を一つの区切りとし、息子の死を何とか受け入れようとする思いもうかがえ「一歩前に進むことができました。深い悲しみが、いつか癒やされる日が来ると信じて、家族で力を合わせ、前を向き、歩んでいけたら」としている。そして、いとおしい息子への思いで手記は結ばれている。「どうか忘れないでください。一人でも多くの方が忘れずにいてくれることが、私たちの願いでもあります」
手記は15日夜の保護者向け説明会で読み上げられた。
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