左が「ハンドスピナー」で、右が「タングル」。アメリカでは、これら玩具は「Fidget(=いじくりまわす)Toy」と呼ばれている
手遊びトイ「ハンドスピナー」が人気だ。
「ハンドスピナー」は、車輪やモーターの回転に使われる部品、ボールベアリングを中央に搭載し、そこから放射状にのびた羽根のようなプレートを手で回転させて遊ぶトイ。羽根が扇風機のように何分も回り続けるだけだが、人気YouTuberたちが紹介したことで2017年4月ごろから急激にトレンド入りした。
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そんな中、世界累計販売数1億5000万個という鳴り物入りで、日本に上陸したアメリカ生まれの手遊びトイが「Tangle(タングル)」だ。
触り心地や表面の加工が異なる「Tangle クラシック」(左2つ)、「Tangle クレイジー」(中央2つ)、「Tangle メタリック」(右2つ)の3 種類のバリエーションで各6 色を展開
「タングル」は、バンダイナムコグループのシー・シー・ピーが2017年10月6日に発売した手遊びトイ。
90 °の角度に湾曲しているパイプのみで構成され、基本形は4 重に巻かれた形。それをほどいたり、からませたり、ちぎったり、つなげたり、元の形に戻したりと、指のおもむくがままに自由に動かす感触に、思わずハマってしまうトイだ。
メーカー希望価格は、各842円(税込)。
この状態が基本形態
好きなようにほどいて、手にからませたり……
ちぎったり……
タングル同士をつなげて、大きな輪にしたり……
元の状態に戻したりして遊ぶ
「ハンドスピナー」と「タングル」は、手でいじくりまわすことで無心になれるという特徴を持つ。そのため、ユーザーは不安やイライラなどのストレスから意識をそらせられると言われている。
たとえば「タングル」について、「怒り」の専門家である日本アンガーマネジメント協会代表理事・安藤俊介氏は次のようにコメントする。
「『タングル』は、つい触りたくなる感触を備えているため、イライラした時に気をそらすのにとても適しています。コンパクトなのでいつも手の届くところに置いておき、イライラしたら、この玩具を無心で触るようにすると、ストレス解消にもつながるかもしれません」。
そこで、ストレス指数が測れるアプリ「ストレス測定」を使って、「ハンドスピナー」と「タングル」を遊ぶ前と遊んだ後の数値をそれぞれ測って、ストレス指数の変動をチェックした。
「ハンドスピナー」の測定に使ったのは、エレコムの「高回転ハンドスピナー HT-HS3MGD」。ボディに削り出しアルミニウム合金を採用し、長い回転時間と高いバランス力を実現している。価格.com最安価格は1,803円で、カラバリは3色
「ストレス測定」は、人差し指をスマホのカメラに当てるだけで、脈拍を参考にしたストレス指数が計測できるアプリ
計測は、各アイテムを1回ずつ遊んで実施した。その結果がこちら。
「ハンドスピナー」も「タングル」も、脈拍、ストレスともに数値が下がった
遊ぶ前と遊んだ後を比較して、「ハンドスピナー」はストレスが「12」、「タングル」はストレスが「3」低下した。数値の上では「ハンドスピナー」のほうが、リラックス効果がありそうだ。このあと何度か同じように計測したが、軒並み同じような結果が得られた。
「ハンドスピナー」は、重量が実測値70gで、持ったときに想像以上にズッシリと重さを感じる。この重量感ゆえに、回転させているときは落ちないように少々指先に意識を集中する必要がある。また、何分も回転する羽根を見続けていると不思議な快感が得られ、それもユーザーを無心へといざなう理由のひとつだろう。
「タングル」は、「ハンドスピナー」よりも手遊び感が強く、指をたくさん動かすことで無心になれる特徴を持つ。ほどいた「タングル」を4重形状の元の形に戻す遊びは、実は簡単にできるわけではなく、さまざまなねじりかたを試して正しい形を探る知恵の輪的要素を含んでいる。その点では、「ハンドスピナー」よりも熱中度は高いと感じた。また個人的には、ブツブツの突起のあるパイプが混ざっている「Tangle クレイジー」が触っていて心地よかった。その突起にツボ押し効果はないとは思うが、触っていたくなる快感があった。
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。
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