乗用車が線路に進入1キロ走る

10日夜に白老町で83歳の男性が運転する乗用車がJRの線路に進入し約1キロにわたって走行したトラブルで、男性は線路と気付かず走行を続けていたことから警察は男性の判断能力に問題がなかったかなど詳しく調べています。
10日夜10時半ごろ、白老町若草町のJR室蘭線の踏切で乗用車が動けなくなっているのを通りがかりの人が見つけて近くの非常ボタンを押しました。
警察によりますと車を運転していたのは釧路市の83歳の男性で、乗用車は現場から西に約1.2キロ離れた別の踏切から線路に入り、上下線のレールの間の砂利が敷かれた部分を約12分間にわたって走行していたということです。
男性にけがはありませんでした。
警察の調べに対し男性は「道路の交差点だと思って曲がり、しばらく走行したあと途中で線路を走っていることに気付いた。次の踏切で出ようとしたら、踏切のコンクリートに乗り上げて動けなくなった」などと話しているということです。
警察によりますと乗用車は途中で駅を通過していましたが男性は気付かずそのまま走行を続けていたということで、警察は過失往来危険の疑いで捜査するとともに男性の判断能力に問題がないかについても調べています。
このトラブルで貨物列車が現場の手前約600メートルの付近で緊急停止したほか、普通列車2本が運休し特急列車など3本に遅れが出ました。

北海道のニュース