言霊は、ある。

昔から日本では言葉には霊が宿るとして言霊と呼びならわしてきた。

そんな非科学的なと思うけど、そういうことって、ある。

 

私たちは、私たちが言葉を使っていると思っているけれど、実際はそんなことはない。私たちは言葉を使って物を名指しし、言葉を使ってこの世界を切り取り、言葉を使ってこの世界を理解している。

私たちがこの世界をどう認識し、ものをどう捉えるかは言葉に依っている。

言葉がこの世界を形作り、私たちを形作っている。

 

だからどんな言葉を使うかによって、この世界がどういう在り方であるか、私たちがどのように在るかは決まる。

言葉を使う私たちを言葉が作っている。言葉が私たちの主人なのだ。

 

だから、自分の使う言葉には注意するべきだ。口にした言葉は力を持つ。

自分の言葉を一番聞くのは自分自身だ。

どんな言葉を毎日聞くかで、自分自身が作られていく。

だから昔の人は言葉には魂が宿ると言って、時には畏れてきたのだろう。

言葉には敬意をもって接しなければならない。

 

このブログに嫌なことばかり書いていたら、私はこのブログが嫌いになってしまうだろう。

言葉には魂がある。 

やっぱり昔の人は偉いのだ。

 

言霊とは何か - 古代日本人の信仰を読み解く (中公新書)

言霊とは何か - 古代日本人の信仰を読み解く (中公新書)