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投稿者:リベロの河童 ( 河童戦術ブログの管理人 )
公開日:2017年10月17日( 13時間前に投稿 )
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現在ザスパクサツはJ2リーグで37試合を終えて5勝4分28敗でダントツの最下位となっており、J3降格が間近となっています。そんななかいろいろと内部の問題が浮上してきていて、これがかなり話題となっています。このザスパクサツ群馬の問題は本当に根が深いうえにドロドロとしており、さらにサポーターも感情的になってしまっていることで外の人間から見たらなかなか問題の全容が見えなくなってしまっているんですよね。しかしいろんなところから「ザスパがヤバい」という噂が聞こえてきておりまして、ヤバイのは本当のようです。というわけでまったく群馬と関係の無いこのブログで客観的にどういったことが起きているのかを調べてみました。
なおできるだけ事実関係を追い、憶測の部分はそうであると区別するつもりではいるのですが、もしかすると事実ではない部分までも含まれるかもしれません。よって、内容の正確性についてはそれぞれ精査されることをおすすめします。
1982年にtonan前橋の前身クラブが誕生
前橋商OBのクラブとしてtonan前橋の前身である図南クラブが1982年に誕生するのですが、このクラブの運営に現ザスパクサツ群馬GMの菅原宏が関わります。つまりザスパよりもtonan前橋のほうが歴史的に古いクラブということですね。そしてそのクラブ運営に菅原宏氏が大きく関わっていると。
1995年にザスパ草津の前身クラブが誕生
こちらは「リエゾン草津」という名前でJリーグ加盟を目的としたチームで図南クラブよりも後に作られたチームのようです。そして2002年にザスパ草津へ名称を変更し、本格的にJリーグ入りを目指すことになります。
関東リーグ入れ替え戦でザスパ草津が勝利
2001年から関東リーグで戦っていた図南クラブでしたが、2002年シーズンは10チーム中9位と地域リーグから県リーグへの降格圏に沈み入れ替え戦を戦うことになります。一方県リーグを戦っていたザスパ草津でしたが、2002年は群馬県リーグで優勝し、関東リーグ参入を賭けて図南クラブと入れ替え戦を戦うことになりました。
2003年1月にザスパ草津と図南クラブで勝てば地域リーグ、負ければ県リーグという入れ替え戦が開催され、この試合を1-1(PK3-1)でザスパ草津が勝利し関東リーグ2部へ昇格することが決まりました。負けた図南クラブは県リーグへ降格となります。その当時の状況を知ることはできないわけですが、この一戦での結果が後々大きなことになるんですね。
2003年はザスパ草津が関東リーグで優勝し2004年にJFL入会し2005年からはJ2参入
図南クラブとの入れ替え戦で勝利し関東リーグ2部に昇格したザスパ草津でしたが、その2003年にリーグ優勝をし、全国地域サッカーリーグ決勝大会でも優勝します。そして2004年からはJFLへ入会し、Jリーグ加盟申請をすると表明します。さらに2004年のJFLは3位で終了し、2005年からはJ2リーグへ参加することが決まりました。対して入れ替え戦で敗れた図南クラブは県リーグへ降格し、再び関東リーグへ戻るのは2009年からとなったようです。
自分が応援しているクラブが経験したことから考えても、やっぱりこういうタイミングというかクラブの将来を左右する一戦ってあるんですよね。もし入れ替え戦で図南クラブが勝利していたらまったく立場が逆になっていたかもしれませんし。現在の両クラブはザスパの菅原GMが「ザスパは好きではない」と公言するくらい溝があるわけですが、この入れ替え戦の行方が大きく左右しているのかもしれません。
経営悪化していたザスパ草津へ菅原宏氏が取締役クラブライセンス対策本部長(後にGM)に就任
親から譲り受けた会社の社長をしながら図南クラブの運営に関わっていた菅原氏ですが、2007年12月からは図南クラブの社長に就任。そのほかにも前橋市のサッカー協会理事長や、群馬県サッカー協会の専務理事などをやられているようですね。つまり県の協会に大きなコネクションを持ち図南クラブの社長をやっていてザスパが嫌いと公言している人間が、ザスパ草津のGMに就任したことになります。
なおJリーグの規約には「他のJクラブの役員などを兼務するのは禁止」という決まりがあるのですが、tonan前橋は地域リーグのチームでしてJリーグではないため、この条件には当てはまらないためtonan前橋の代表と監督をやりながらザスパのGMも兼任できているようです。
第 26 条〔役職員等の禁止事項〕
(1) Jクラブの役員または職員は、直接たると間接たるとを問わず、次の事項を行ってはならない。
① 他のJクラブまたは当該他のJクラブの重大な影響下にあると判断される法人の役員または職員を兼務すること
それまでザスパクサツ群馬はチームの土台を創るよりもまず先に、群馬にプロサッカークラブを と勢いで突き進んできた。Jリーグの掲げる地域密着という理念、群馬県全体との連携をうまく実行することができず、群馬県にありながらあくまで単独したクラブとしての道を歩んできたため、横の繋がりや協力するような関係を築くことができず気薄なまま進んできた。その結果、赤字を重ねクラブとして経営難となってしまった時、手を差し伸べてくれるような地域の力はほぼ皆無だった。
図南クラブの活動拠点である前橋市にザスパ草津という草津の名前を付けたチームが、練習拠点を前橋市に起きクラブの練習場を持たず数か所の練習グラウンドを借りチームの練習を行ってきたザスパ。そういったグラウンドを含め、前橋市には多くのサッカーグラウンドが存在している。前橋市には2000年頃には1面しか存在しなかったサッカーグラウンドだが、現在約20面ものサッカーグラウンドが在る。前橋市をサッカーのある街にしたことは、これまでの菅原氏の力によるものが大きい。
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気持ち悪い賞賛記事なのであまり紹介はしたくないのですが、こういうことをいちいち書くということはそういうことなんでしょうね。地域に根付いていたわけではなくクラブハウスもなく練習場も転々としていたザスパが経営が苦しくなってライセンス剥奪の危機に陥り、一番のライバルである田舎の権力者相手に助けを求めてしまったということでしょうか。
これは憶測での話しなんですけど、もしかすると菅原氏側からのなんらかの嫌がらせがあった可能性はあるんですよね。地元の権力者で県のサッカー関係に影響力を持っている人間ですし、例えばザスパをスポンサードするなとかね。それはあるかもしれません。
まあ急スピードでJリーグに入ったことで地盤を強固に固めることが出来ず、さらに地元のサッカー関係の有力者を敵に回してしまってはなかなかうまくいかないですからね。そして菅原氏がザスパに関わることで一時は経営が持ち直したんですけど、ここからおかしなことが起き始めるようになります。
ザスパクサツからtonan前橋への移籍が多発
tonan前橋の社長をやりながら監督も兼任していた菅原氏がザスパのGMに就任してからというもの、ザスパからtonan前橋への選手の移籍が多発するようになります。ちなみに現在のtonan前橋で前所属がザスパクサツの選手は全部で8名ほどでしょうか。そしてザスパで獲得した選手を大量にtonan前橋へ送り込むようになってからひとつの事件が発生します。
八角大智という選手が早稲田大学からJ2のザスパクサツ群馬へ2016年1月13日リリースで移籍するのですが、その契約はアマチュア登録で加入となっていて、さらにその2ヵ月後の3月31日には「クラブ側と本人による協議の結果、契約を解除することで合意した」と発表されクラブを去ることになりました。そして7月に八角大智選手はグルージャ盛岡へ加入することとなります。
この一連の流れが「元々ザスパでは使うつもりが無かった選手をJ2という名前を利用して獲得し、実際にはtonan前橋へ移籍させようとしている」のではないかと囁かれるようになります。つまり菅原氏が社長兼監督をやっているtonan前橋で欲しいんだけど、地域リーグだと良い選手が加入してくれないため、J2のザスパで獲得し、そこで起用するなどのチャンスを一切与えず、当初の狙い通り前橋へ移籍させて使おうとしたのではないかということ。それに気づいた選手が提案を拒否し退団し別のクラブへ移ったのではないかと言われているようです。
この他にもザスパから不可解な退団をする選手がでたことでサポーターが、菅原GMがザスパを私物化してtonan前橋のために利用していると疑念を抱くことになったようです。
ザスパクサツの選手が不可解な国体への多数出場
まずはtonan前橋(図南クラブ)の歴史を見てみると、このチームの国体への執着がかなり大きいことが伺えます。公式サイトに載っている国体関係の部分を抜き出してみると
1999年 トップ(図南主体)チームが国体出場(群馬県青年男子としては15年振り)
2000年 トップ(図南主体)チームが国体出場
2004年 トップ(図南主体)チームが国体出場
2010年 図南単独で出場した国民体育大会で群馬県史上初の4位入賞を果たす。
こういった感じで図南クラブ(ザスパGMの菅原氏)の国体への強い意欲が感じられますね。そして2017年の10月に開催された国体なんですが、群馬県代表のメンバーと所属先はこのようになっていました。「→」で表記しているのは現在ザスパからレンタルなどでtonan前橋へ移籍している選手たちです。
GK 鈴木 雄太(ザスパ)
GK 高田 鴻(駒澤大学)
DF 藤原 雅斗(ザスパ→tonan前橋)
DF 中村 俊貴(ザスパ→tonan前橋)
DF 市川 恵多(ザスパ)
DF 田中 淳(元ザスパで現在はtonan前橋)
DF 川岸 祐輔(ザスパ)
DF 小口 大貴(tonan前橋)
MF 早坂 龍之介(ザスパ→tonan前橋)
MF 佐藤 遵樹(ザスパ→tonan前橋)
MF 志村 駿太(ザスパ→tonan前橋)
MF 武士俣 雄己(tonan前橋)
MF 吉田 直矢(ザスパ)
MF 永井 雄一郎(ザスパ)
FW 深山 翔平(tonan前橋)
FW 山腰 泰博(tonan前橋)
国体メンバーと所属先はこのようになっていました。J2でダントツ最下位になっていて、いまにもJ3へ降格しようとしているチームが国体へ選手を大量に送り込むというのも意味がわかりませんし、これ調べてわかったんですけどほとんどが2017年(2016年も少しだけ)にザスパからtonan前橋へ移籍した選手ばかりなんですね。つまり元々国体への執着が強かった菅原氏がGMやってるザスパと社長やってるtonan前橋を私物化し、J2リーグの結果よりも国体を優先したと思われてもしかたがないかもしれません。いやほんと普通のクラブだったら国体に選手を出してる場合じゃないですよね。さすがにこれは異常だと思います。
菅原GMは国体やtonan前橋の試合には行くけどザスパの試合は一切来ない
「塾は行け」で有名になったザスパクサツサポーターの残業(スタジアム居残り抗議)ですが、あそこで矢面に立つのはいつも監督や社長であり、菅原GMは一切ザスパの試合には来ないようです。ネットでは「GMがザスパの試合に36試合連続欠席」などと話題になっていますね。まあ簡単に言えば、国体の試合は行くしtonan前橋の試合も見に行くけど、GMやってるザスパクサツの試合は一切興味がないらしい。逃げ回っているのでしょうかね。ちなみにゴール裏に来たザスパ社長が、試合会場にGMが来ないことを追求され「GMが今どこにいるのか分からない。」と発言をしたことでも話題になっています。
サポーターカンファレンスを突如中止
選手を獲得したと思ったら使う気配も無くtonan前橋へ移籍させ、選手はどんどん流出し、若手ばっかり使って連敗を重ね、そしてJ3降格まっしぐらのなか、さらに監督交代しようにもお金が無い上にS級ライセンスを持ってる人間が監督しかいないため解任もできないという状況になっており、サポーターがクラブに対して説明を求めるのはある意味当然の状況であると思います。
そんななかサポーターがクラブへカンファレンスを開催するよう求めたところ、クラブは「サポーター代表者10名程度との会議形式での開催」をサポーターに提案、しかしサポは「サポーターに代表者なんていない。みんながサポーター」と少人数での開催ではなくちゃんとした形式で開催するよう求めたところ、ザスパはカンファレンス開催を見送ると発表しました。
皆様から、チームの現状を踏まえ、カンファレンス開催の要望を頂いておりましたが、サポーター代表者10名程度との会議形式での開催をサポーター代表者に再度提案、協議した結果、カンファレンス等の開催は見送らせていただくことになりましたので、お知らせいたします。
ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。株式会社草津温泉フットボールクラブ
おそらくこれは菅原GMの意向だと思いますが、サポーターを大事にしない姿勢というのがこれで明らかになってしまいました。また、噂では菅原GMが主となっているサポーター団体を解散させようと動いているらしく、GMが原因でサポとクラブの溝はかなり深くなっていると想像できます。
というわけでザスパクサツ群馬の問題をいろいろとまとめてみましたけど、これはかなり根深い問題かもしれません。ザスパとしては経営難のときに悪魔と取引をしたというか、もうその時点である程度の覚悟をしていた可能性も。菅原GM(tonan前橋)を敵に回しては県の協力を得られなかったでしょうし、大変だったのかもしれないですね。今後GMがどのような動きを見せるのかはまだわかりませんが、もう噂はいろいろと出てきていますね。「乗っ取るつもりなのでは」などというのもあります。
ひとつ言えるのは「サポーターは見てますよ」ってこと。しかも群馬だけでなく、今では全国のサッカーファンがこの問題に対して注意深くどうなるのかを見ています。現状では菅原GMがファンを無視しクラブを私物化したうえで好き勝手やっていてザスパがもうボロボロになっているわけですし、これ以上この問題が続くと群馬県のサッカーに対してのイメージはかなり悪いものになってしまうかもしれません。たしかに選手は必死に頑張っているのですが、もうそういう問題ではないように感じます。