「衆院選中に予定変えずパリ出張」小池都知事の“敵前逃亡”に大ブーイング
希望の党の小池百合子代表(65)が、衆院選の投開票日(22日)にフランス・パリに出張中であることを巡り、大騒動になっている。
小池氏はフランス出張(21~25日)で、地球温暖化対策に関するイベントに出席するほか、2024年に開催が決まったパリ五輪に向けて市長や政府の五輪関係者らと面会する。
衆院選の台風の目になるはずだった希望の党が失速したのは、小池氏が公示の直前に民進党と合流する際、リベラル系の国会議員を「排除する」と発言したことが原因だとされている。
小池氏は巻き返しに徹底的なテコ入れを図るため、全国の小選挙区を遊説中。ところが、各政党の代表が「最後のお願い」を訴える選挙戦の最終日(21日)には、日本を離れてしまう。解散→衆院選の流れになる以前から決まっていたこととはいえ、新党を立ち上げた当の本人だけに、立候補してスケジュールをキャンセルするだろうと見るムキが多かった。
「小池氏は舛添要一前都知事の高額出張が大問題になったことを踏まえ、経費を抑えた。同行者は8人。衆院選の応援で出張を取りやめたり、代役を立てたりすると『都政を投げ出した!』と批判される。自分がまいた種。自分で刈り取るしかない」(都政関係者)
衆院選の開票にあたっては、自民党をはじめ各政党が会場を設けて党首ら幹部が対応する。
永田町関係者は「投開票日に党代表がフランスに“高飛び”だなんて聞いたことがない。小池氏はフランスと中継で結ぶつもりなのか?」と話す。
衆院選で、希望の党の「顔」になった小池氏の“敵前逃亡”劇は「終わりの始まり」という見方まで出ている。
「民進党から希望に鞍替えした候補者は『小池さんに都議選の時のような勢いがない』と嘆いている。政権交代どころか、自民党に次ぐ第2政党の座も立憲民主党ブームの影響で危うい状況。選挙後、小池さんはどうするつもりなんだ!?」(前出の永田町関係者)
選挙戦は後半。小池氏に何かサプライズはあるのか。