どうもたんたん(@tantan4423)です。
介護士として働き始めて3年目に突入する僕なのですけど、この業界にいると各家庭の介護の状況やどういった悩みがあるのかと言う話をよく聞くようになります。
施設に利用者さんを預ける家族のほとんどが家族でその人をみることが困難になったという背景があります。
確かに少子高齢化の影響でこれから介護の必要な人の人数が増え、家族や介護職に掛かる負担が増えてきています。
特に認知症の方の介護になってくると何が大きな事故に巻き込まれることも十分に考えられるのに常に目をやっておく必要があると思います。
しかし、なかなか家族はずっとつきっきりで介護をするのは経済的にも体力的にも無理があります。
そもそも、家族が必ず介護をしなくちゃいけないのか?という意見に対して今回は介護士として現場を見ている僕が思うことを書いていきたいと思います。
もう施設に預けてしまったほうが良い
介護が必要な人にたいしての施設の数が足りていないという問題がありますが、施設に入れる状況ならすぐ入ってもらったほうが良いと僕は考えます。
別に施設に入ったからといって一生会えないわけではないし、面会に行ってやってあげたいことをすればいいと思っています。
実際に僕のいる施設の利用者さんも2日に1回ぐらいは面会に来て、介護をしている方もおられます。
施設側は基本的に家族のやりたいようにさせてあげられる体制を整っているし、職員からしても面識のない人よりその人のことをよく知っている家族に色々していただくことはむしろ良いことなんだと思っています。
家族を施設に入れることによって自分の好きな時に家族に会いに行って、楽しい時間を過ごせるのなら、施設に入っていただいたほうが良いと僕は思っています。
実際に家で介護をしてしまうと自分の時間を大幅に削ってしまうことにもなりストレスが溜まってしまい、子が親を殺してしまうという最悪なケースになってしまう事もあります。
親と言ってもあくまで他人なので程よい距離で関わることがお互いのためです。
そのための手段として施設に入っていただくというのは有効な手段だと思っています。
介護のために一生を棒に振る必要はない
僕は仕事として介護をしているのですけど、実際に親が介護の介護をしたいかと言われたら絶対にしたくありません。
そもそも血がつながっているという理由だけで自分の時間とお金を大幅に削ってまで行き先の見えない介護をし続けるなんて無理です。
そもそも子が親を介護する義務なんてなと思いますし、親も親で自分の老後に対しては他人を当てにするのではなく、自分で対策を練っていくべきだと思います。
僕の場合は何もできなくなってしまった場合には、安楽死が合法になっていたらそれを利用してサクって死んでしまうことを今の段階では考えています。
まぁ立場が変わったりするとその考えも変わってくるかもしれないですけど、そもそも自分の老後を子どもを当てにしている時点でどうかと思っちゃいます。
といっても今の段階では子どもが親の介護を余儀なくされ、苦しんでいる人が多いのです。
だからといって子どもが親のた介護の為に一生を棒に振る必要なんてまったくないと思っています。
介護がしたい人はすればいいし、したくない人はしなくていい。
もっとそういった選択肢が持てるような社会になればいいなとよく思います。
そういう意味では仕事として介護をしている僕らのほうが知識やノウハウが豊富ですし、逆に家族以外の人に面倒を見てもらうほうが気が楽だと思う利用者さんも結構多いです。
共倒れするのなら、第三者にみてもらったほうが良いと思っています。
親を放置することの大切さ
親の長く続けている人は「恩返しの為に介護する」とか「自分が居ないと親はダメなんだ」という心理が働いていることが多い。
しかし、そんなことはなくて逆に親が老後を迎えるにあたって子どもが親から距離を置いて「もう自分たちのことは自分でやってね。私はなにもしないから」と言ってしまう方が実は親のためなんですよね。
逆に「お母さんは自分が面倒見るからね」って言ってしまうと、介護される準備が整ってしまうと言われているほどです。
それなら「私は面倒みない」って宣言をして、親自身が危機感を感じ面倒をみられなくても良いように行動をするようになります。
大事なのは親をどう介護していくのではなくて、親を介護する必要が無いようにしていくかだと思います。
その為には親に自立して頂く必要があり、自分の生活を自分でやってけるように突き放す必要があると思います。
親に自立してもらって、健康で楽しく生きていってくれたらそれでいいじゃないですか。
親を突き放すことも愛情だし、唯一できる恩返しなのではないでしょうか??
介護が必要な状態になる前にしておきたいこと
それでも介護が必要な時が来て慌てないためにも
- 重要書類の置き場所
- どんな葬式、墓にしたいのか
- 延命治療の有無
とかはしっかり聞いておく必要はあると思います。
けっこうここのところを確認しないまま介護生活に突入してしまうことが多く本人の思っていることとは違う介護が行われてしまうことがあります。
特に認知症になってしまったらコミュニケーションが取れなくなってしまう可能性があるので、定年を迎える前ぐらいに1度話し合って親戚ともすり合わせをしていく必要があると思います。
施設に入るときもここのところが明確になっている人ほど満足度の高いサービスを受けれるので絶対にしておきたいところですね。
結論:自分の老後は自分で設計するべき
子が親を介護する必要はないと言うのは、親自身が自分で考えて介護の必要な状態にならない為の努力をすることが大事だと思っているからです。
施設に入るなら早い段階で市町村に連絡をとっておくとか、最近流行りのサービス付き高齢者住宅に今住んでいるところを売り払ったり、老後にためた貯金を充てたりして引っ越すのもありですね。
それをせずに自分の子供に甘えたり、子どもも親の自立を促さないのは、お互いのためではありません。
介護職の人数や、施設の数が少子高齢化に追いついていないいじょう、介護する必要のない健康的な人の数を増やしていくのが一番の対策だと僕は思っています。