相生ユニビオは、愛知県西尾市に本社のある酒造メーカーです。
明治5年に、愛知県碧南市で相生みりんの製造を始め、1941年に焼酎、1954年に清酒の製造免許を取得し、酒造メーカーへと発展していきました。
その後、みりん、清酒、焼酎の部門をそれぞれ独立した会社としてしばらく続いた後2004年に統合、相生ユニビオと社名を変更して今に至っています。
同社のウイスキー製造は古く、1948年からです。
その頃からのブランドがレインボーウイスキーで、現役です。
原材料を見ると、2級ウイスキー時代と大きく変わらない、モルト、グレーン原酒の他にスピリッツもブレンドしています。
以前は12年熟成したブレンデッドウイスキーのレインボー三州もありましたが、販売が終了しています。
では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りはアルコールの刺激が目立っています。
口に含むと、グラスから香ったときほどのアルコール臭は少なく、カラメルの甘い香りがほのかに感じられます。
味わいはひたすらに甘く、思ったほどアルコール由来の辛さは少ないです。
ロックにすると、シークワーサーのような青臭さと爽やかさが混濁した香りが開き、カラメルと言うよりもハチミツに近い甘い香りが後に続きます。
味わいはほろ苦さが表に出てくる印象です。しかし後味に甘さがあるので、つらいとは言い切れません。
最後にハイボールにすると、残念ながら香りはほとんど飛んで感じられなくなり、下に苦みを得るほどになります。
1:2くらいの超濃厚な配分にして、やっとウッディさを多少感じ取れるくらいです。
720mL、アルコール度数37度、価格は1100円ほど。
地ウイスキーという点で見ても、マルスウイスキーやホワイトオークあかしといった力を注いだメーカーと比べてもいまいちで、ロックや軽い加水で楽しみがちょっとあるかな、という程度にしかなりません。
12年ものの三州がなくなったのが残念ですね。
<個人的評価>
- 香り C : ストレートでカラメルがメイン。ロックでシークワーサー、蜂蜜が現れるが、加水が進むと消える。全体的に香りは少なめ。
- 味わい D: ストレートでは甘さがメインだが、加水されると苦みが増す。
- 総評 D: 多少の楽しみがあるが、同じ価格帯のウイスキーに比べると物足りない。
レインボーウイスキー 720ml瓶 ◆10P03Sep16 |
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